今日の朝刊を読んでいて、ちょっと驚きました。
子どもの遊ぶ声が騒音だと認定され、公園の噴水が使用禁止になったというのです。
記事は
こちら。
記事によると、東京の西東京市にある「西東京いこいの森公園」の噴水で遊ぶ子どもの声がうるさいので、近所に住む女性が訴えたというのです。
その公園には、遊具などとともに噴水もあり、断続的に水が噴出すようになっていて、その水の間を縫って遊ぶことが出来るようになっているそうなんです。
訴えた女性の住まいは、そこから数十メートル離れているのですが、この地域の騒音規制の基準値50デシベルを超える60デシベルだったため、今回の噴水使用禁止の決定になったようです。
う~~ん、子どもをもつ母親として、とても複雑ですね。
子どもの遊ぶ声が騒音だと認識されるなんて・・・。(涙)
もちろん真夜中に大声を出すのはいけないでしょうし、かなりの長時間奇声を発するのもどうかと思いますが、今回の決定は、どちらにも当てはまらないと思うんですよ。
ただ訴えた女性は病気療養中で、不整脈や不眠の症状があるということで、子どもの声が精神的不安や苦痛をもたらすと主張していたんですね。
音を感じる程度は、人によって違いがありますし、また同じ人間でも気分によって感じ方が変化することがあるのは、わかっています。
あぁ、でも子どもの声が騒音だと感じてしまうんですね・・・。
私の住むマンションは、公園のすぐ横にあります。
夏場は公園に面した窓も開けるので、そりゃもうリアルにいろいろな音が飛び込んできますよ。(笑)
朝は近所のお年寄りのゲートボールの音から、昼間は子どもたちの遊ぶ声「ぎゃ~~!!おか~さ~ん!!」とか「○○ちゃん!!やめなさい!!」とか、夕方から夜にかけては、学生たちの話す声など、さまざまな声が聞こえてきます。
ぼそぼそ話す声は、内容が聞き取れませんが(聞く気もないけど)大声で騒いでいる時などは、よ~く聞こえますよ。(笑)
そりゃあ、夜も遅くなっての声は気になりますが、日中子どもたちが遊ぶ声は、私は全く気にならないんですが・・・。
お友達とけんかしていたり、お母さんが子どもを叱っていたりする声は、つい最近までの我が家の情景と重なりますから。
『あぁ、うちの子もあんなふうに公園で遊んでいたよな~』なんて、ちょっと懐かしく思いながら、子どもたちやお母さんたちの声を聞いています。
もちろん全ての人が子ども好きとは限りませんし、体調が悪い人だっているでしょう。
でも子どもの遊ぶ声を、騒音規制の基準を超えたから、即使用禁止にするのは、どうなんでしょうか。
他に方法はなかったのでしょうか。訴えた女性に配慮しつつ、子どもたちの遊びの場をこれ以上取り上げないで欲しいと思うんです。
時期的に水遊びをすることはなくなってきますから、今は噴水が使えなくても不便がないかもしれません。しかしまた夏になれば、子どもたちは水遊びを恋しがりますよね。
近所の川は護岸が整備され、気軽に水遊びが出来なくなり、近くの公園に噴水があるところはほとんどなく、水遊びをするといえば、わざわざプールに行くか、自宅でビニールプールを用意するか。
我が家の場合は、マンションのベランダなので、ビニールプールを使用しづらかったですね。水を運ぶことや、マンションの上下、両横の部屋へ子どもの声が響くことへの遠慮などから・・・。幼い子どもに、黙って水遊びをしろ・・・なんて無理。
近所の市営プールも、最近管理者が民間に変わり、「改悪」されましたね。
小さい子ども用のプールがなくなったのです。以前は屋内に浅いプールがあり、小さな滑り台がついていました。そこで子どもたちは、保護者に見守られながら、思いっきり水遊びを楽しんでいました。しかし民間になると、利用料金は値上がりし、屋内プールは会員以外は使用できなくなりました。小さい子どもを連れたお母さんたちは、真夏のカンカン照りの時、屋外の大人用のプールの半分に、台を入れて少し浅くしたプールに入らなくていけません。
もちろん幼い子どもを放っておくことはできないので、(小学生低学年の子どもの背でちょうどいいくらいの深さ)絶えず自分が抱いてプールに入っているんですね。炎天下を。
その光景を見ていて、ほんとうに腹が立つやら、悲しくなるやら。
こんな風に安心して子育てがどんどん出来なくなってきているのに、「少子化対策」だって!?どこをどんな風に?
子どもを安心して遊ばせることが出来る場所を、もっと増やして欲しいですし、今回の決定も基準値を超えたから、すぐに使用禁止をするのではなく、もう少し子どもたちにも優しい配慮をして欲しかったです。