世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ くさばよしみ 編 中川学 絵 汐文社
南米ウルグアイのムヒカ大統領が2012年にリオデジャネイロで開かれた国際会議で行ったスピーチを描いた絵本。
ムヒカ大統領は給料の大半を貧しい人たちのために寄付し、自らは公邸に住まず、妻と農場で暮らしている。質素に暮らしているムヒカ大統領は、古代の賢人の言葉を引用して言う。
「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」
限りある資源を使い尽くしながら、もっともっとと欲に溺れて無駄な消費を続ける現代人の行き方を変えるべきだと訴える。
人は発展するためにこの世に生まれてきたのではなく、幸せになろうと思って生まれてきたのだと言うムヒカ大統領の言葉は胸を打つ。
世界中の大統領が彼のように考えると、もっと地球は住みやすくなるのではないか。お花畑の理想論だと言うなかれ。今のままでは確実に次世代の子どもらにツケを負わせるのだから、今を生きる大人たちが襟を正すべきではないだろうか。
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最終更新日
2015/11/09 10:16:56 PM
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