うそつき、うそつき 清水杜氏彦 早川書房
第五回アガサ・クリスティ賞受賞作。
近未来のある国では、嘘発見器として機能する首輪が国民の首にはめられていた。普段は青いが、嘘をつくと首輪のランプが赤く点る。そもそも嘘とは何ぞや。近未来の嘘発見器が嘘の判定基準としたのは「自身に対し、疚しさを感じているかどうか」だった。主人公は首輪を除去することを生業としている18才のフラノ。彼に除去法を教えた師匠とは何者か。児童養護施設で育ったフラノの父親とは誰なのか。人権が無視された近未来の社会の中に、果たして真実はあるのか。切なく胸が痛い小説。
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最終更新日
2016/03/16 02:18:04 AM
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