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カテゴリ:韓流ドラマ&映画
父の死を知らず、王妃の話し相手になっているサン。
ブヨンはウン・ヨンベクから取り上げた薬「天血丸」を、王妃付きの宦官に手渡します。 宦官は王妃のお茶道具の横に、そっと「天血丸」を置くのでした。 王妃は高麗王とのなれそめを、サンに話し続けています。 元の皇帝に、その娘である自分を妃に迎えたいと何度もやってきた高麗王。 ある日、高麗王を垣間見た王妃に、誰かが芍薬の花を差し出したと。 それは高麗王ですか?と問うサン。 ふと、茶器のそばにある「天血丸」に目がいきます。不思議そうな顔でそれを見るサン。 王妃は、息子である世子のために自分は生きてきた、彼が力を得るためには、サンの父親ウン・ヨンベクの財産が必要だと言います。「くれぬか?」ってそんな簡単に言うなんて。 これって、遠回しにサンにウォンの妃になれって言ってるのかしら? だ~か~ら~、サンはリンに心を寄せているんだって。たとえ遠距離恋愛でも2人は想いあっているんだって。2人の邪魔をするのは止めてください そこにウォンの護衛チャンイが飛び込んできます。 知らせを受けて、ウン・ヨンベクが横たわっている部屋に駆け込むサン。 目も開けず、動かない父親を見て、薬は飲みましたか?と「天血丸」を探します。 身体が冷たくなっている父親に、取り乱すサン。 王妃のところに薬があったと、王妃のもとへ急ぎます。 何度もウォンが止めようとしますが、サンは聞き入れません。 王妃の茶器のところにあった「天血丸」をつかみ、これを飲ませたら父親は恢復すると信じ込んでいます。 しっかりするんだと言うウォン。 「ところで、どうして薬がここに?」と、王妃に向かって尋ねるサン。 一方、ムソクにリンはソン・インの待つ屋敷に連れてこられたのでした。 そこには、高麗王の先の妃だった、リンの叔母の息子、江陽君がいました。彼は高麗王の長子なので、元々は世子の身分でした。そこに元から今の王妃が嫁いできて、ウォンを産み、リンの叔母だった妃と息子の江陽君を追いやったのでした。 江陽君に会うように言うソン・イン。 リンは江陽君のいる部屋に行きましたが、そこで見たのは精神に変調をきたし、書物を口に押し込んでいる江陽君の姿でした。ショックを受けるリン。ソン・インは、江陽君がこうなったのは、毒入りの菓子を届けた王妃のせいだと言います。 そしてウン・ヨンベクがリンとサンの縁談の件で王妃に会いに行ったと、ソン・インは言います。 急いで王宮に向かうリン。 その頃、高麗王は家臣よりウン・ヨンベクが王妃によって殺されたという報告を受けています。 ウン家の財産を狙って王妃がウン・ヨンベクを殺したというのです。またウォンもそれを承知だったとも言います。 ブヨンの怪しい医術のせいで、すっかり生気をなくした高麗王は、この国に毒蛇を招き入れてしまった、その毒蛇が毒蛇を産んだのだ、私の自業自得だと呟きます。 権力欲とは恐ろしいもので、際限なく罠が仕組まれています。 高麗王は自分で考えることを放棄してしまったのだなと、哀れに思います。 人の愛を信じられないんですよね。自業自得というのは、王妃を娶ったことではなくて、その愛を信じられないことではないのでしょうか。 そんな王を愛してしまった王妃もまたかわいそうで。 王妃の館にいるサンは、父の常備薬だった「天血丸」がどうしてここにあるのかと王妃に問い詰めます。王妃は自分を疑うサンを捕えようとしますが、ウォンが止めに入ります。 どうしても父の死を受け入れられないサンに、「父上は亡くなった」と言うウォン。 父を安置している部屋に行こうとするサンを、ウォンは力の限り抱きしめます。 リン、早く来て 通行人を突き飛ばして走るリン。あら、優しいリン様にしては珍しい。よっぽどサンのことが心配なのね。 王宮の門番にウン・ヨンベクとサンが来たか問うリン。 サンは朝早く王妃の御所に来た、走る姿もかわいい、寝姿はもっとかわいいだろうなって、ちょっと門番たち、誰の前でそれを言っているのよ。リン様にコテンパンにされるわよ。 まあ、その後すぐリンに殴られて気絶してたけど。それはリンの私怨ではなくて(たぶん)、王宮に入るための手段だったんだけど、ちゃんとリンは「すまない」って言ってから殴ってました。さすが礼儀正しいリン様 王宮ではリンを待っていたかのように、ウォンの護衛が案内します。 ウォンのもとへ行くリン。サンとウン・ヨンベクの安否を尋ねますが、目を伏せてウン・ヨンベクは亡くなったというウォン。 ウンの死因を疑うリンに、ウォンはあくまでも持病が原因だと言います。 王妃を疑うリンに、ウォンは「母上を疑っているのか」と怒ります。 いやだって、たった今怖い実例を見てきたもんだから、リンは。 ウン・ヨンベクの遺体とサンは自分が引き受けると言うリン。 私に任せろと言うウォンに、「信用できません」と宣言するリン。 彼を殴るウォン。 この王宮にサンを置いておけないと声を荒げるリン。 サンのところに行くリン。泣きながら父親の遺体にすがっているサンの姿を見て、彼女のそばに寄り添います。そしてお父様と一緒に家に帰りましょう、私がお供しますと言うリン。 父親の死を認められないサンに向かって、ウォンは「父親は亡くなった」と現実を直視させますが、リンは一緒に帰りましょうと、あたかもウン・ヨンベクが生きているかのように言います。 ここもウォンとリンの性格の違いを物語っているように感じます。ウォンは世子として教育されてきたので、より現実的で合理主義なのかもしれません。一方のリンはウォンのそばで、いつも神経をつかい彼を立ててきたので、人の気持ちに寄り添って生きてきたのでしょう。もちろんそれぞれ生まれ持った性格という要素もありますが。 立ち上がろうとしてよろけるサンの手をとり、リンが支えます。その様子を見つめるウォン。 「父と一緒に家に帰りたい」というサン。 ウォンは、握られたサンとリンの手から目が離せません。 と、護衛たちに馬車を用意するように指示し、リンは自分が呼んだようにすると言います。 そしてサンと父親を家まで送るように命じたことにするといい、部屋を出ていきます。 目の前でサンとリンの仲睦まじさを見せられて、ウォンもつらかったでしょうが、リンを命令に背いた者として扱うことはできなかったようです。ここは世子としての矜持を保っていますね。 王妃は、自分のところになぜ「天血丸」があったか、家臣たちを問い詰めています。 ウン・ヨンベクが死んだのなら、その財産を自らが手に入れなくてはと言っているあたり、すごい執念だなと驚きました。 ソン・インは世子から友と想い人を引き離し、孤立させようと企んでいます。そうすれば世子は自滅するか暴走するとにらんでいるのです。 王妃の館では、夜中に女官がウン・ヨンベクが亡くなった部屋に置いてあった香炉を片付けていました。それを取り上げるウォン。いつもと違う香りが気になっていたと、その香を御医に調べさせます。それは心臓が悪い者にとって、非常に危険な作用のあるものでした。 ウォンは昼間にリンに「信用できない」と言われたことばと、リンとサンの姿を思い出します。 ウン・ヨンベクの家では、サンが葬儀の支度をしています。彼女の震える手をそっと握り、涙を優しく拭いてやるリン。 この葬儀でのリンとサンは、友の間柄というより、すっかり恋人か夫婦のような雰囲気です。悲しみにくれるサンを傍らで支えるリン。12歳の時に刺客に母を殺され、今また最愛の父を突然亡くしたサンにとって、リンは何ものにも代えがたい存在だったでしょう。彼の支えがなかったら、きちんと葬儀を行えたかわかりません。 使用人の前でサンが挨拶をするとき、泣いている彼女のそばに行き、手を握り、「ゆっくり、息を吸って、挨拶してください。大丈夫です」と言って肩を抱くリン。泣きながらリンの胸にもたれかかるサン。リンは戸惑いながら、サンを抱きしめます。悲しくも美しいシーンです。 王妃はソン・インのスパイの宦官を問い詰めます。 宦官は、リンとサンを結婚させて、リンを世子にする企みだと王妃に暴露してしまいます。 ウォンは酒を浴びるほど飲み、リンとサンと3人で酒を求めて山に登った時のことを思い出しています。 リンは父親に会いに家に戻り、サンと自分の縁談を進めていたのか尋ねます。認めるワン・ヨンに、サンと一緒に遠くに行くと言います。職をなげうって行くと罪人になるぞという父親のことばに、「はい」と頷くリン。あの娘のために残りの人生をなげうつのかと問うワン・ヨン。「お許しを。これしか術がありません」と答えるリン。 護衛から、宦官が暴露した企みの報告を受けるウォン。リンを高麗王にする考えだと言う報告に、ありえない、私のリンだからと答えるウォン。久しぶりのブロマンス リンが来るのを待つウォン。 深夜、ソン・インのところに行くリン。 謀反をするつもりかと聞くリンに、世子におなりくださいと言うソン・イン。彼を切ろうとするリンでしたが、リンの刀を逃れたソン・インが障子を開けると、そこには彼の仲間の将軍たちが大勢並んでいて、リンに頭を下げるのでした。驚くリン。 「高麗人の世子を立てられる日を待ち望んできた忠臣たちです」と言うソン・イン。 逆賊を殺すと言うリンが、ソン・インに向かって刀を振り上げた時、奥の部屋の障子が開きました。 振り向くリンの目に映ったのは、高麗王の姿でした。驚いて刀を落とし、リンは高麗王の前に跪きます。 その頃、ウン・ヨンベクの食糧庫に王妃の兵がやってきて、穀物袋を持ち出していきました。 翌朝、二日酔いのウォンのもとに、将軍たちがやってきます。 以前、王宮所有の倉庫から消えた穀物袋が、ウン・ヨンベクとワン・ヨン家の倉庫から出てきたというのです。厳しく処分しろと迫る将軍たち。リンはすでに行方知れずだと言い、ウン・ヨンベクの一人娘を捕えるかどうか、ウォンに迫ります。 ウン家では葬儀が始まっていました。 葬列に並ぶサンとリン。 王妃は兵たちに、サンとリンを連れて来いと命じます。 一方、高麗王もソン・インに、世子になるリンを連れて来いと指示します。 東宮でリンを待ち続けるウォンは、サンにあてて手紙をしたためていました。 以前サンが手形だと言って渡してくれた母親の形見の指輪を同封して。 ワン・ヨン家では、王宮からダンに使いが来ていました。世子妃になるまで離宮で、婚礼の用意をするということでした。 これは罪に問われたワン・ヨン家の者たちを無罪放免にするための、ウォンの処置でした。 驚く将軍たち。 そういえば、サン宛の手紙の中で、以前サンとリンがつかまって牢屋に入れられた時、高麗王にどちらか1人を助けると言われ、ウォンはサンを選んだのでした。手紙には、今回はリンを選ぶと書いていたので、ダンとの婚礼を早め、その結果ワン・ヨン家の罪を許すと言うことなのでしょう。 世子っていろいろ大変なのね~ そして手紙を出して、サンを自分のところに呼び寄せ、自分が彼女を守ろうとしたんでしょうね。 ウン・ヨンベクの葬列にいるリンとサンを連れ出そうと、王妃の兵と、ソン・インの配下のムソクたちが虎視眈々と狙っているところに、ウォンの手紙を携えた護衛のチャンイまで加わり、不穏な空気が流れる葬儀となってしまいました。 16話に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/01/30 01:35:15 AM
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