テーマ:JOKE(491)
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死期が近いことを悟った元就は、
輝元、元春、隆景の三人を呼んだ。 三人に元就はこう言った。 「各々、この矢を折ってみよ。」 それぞれに一本ずつ矢が渡された。 三人は苦も無くそれを折ってみせた。 「うむ。では、次にこの三本に纏めた矢を折ってみよ。」 再び、それぞれに今度は三本ずつの矢が渡された。 輝元は折ることが出来なかった。 しかし、元春は力任せに、隆景は膝を使って折ってみせた。 「父上、折ってみせましたが・・・?」 ・・・・・予定と違う。 元就は狼狽し、次の言葉に困った。が、こう言った。 「う、うむ・・・。 これはだな、三本の矢も折ることが出来ない輝元がこの毛利家を継ぐ。 そこで、輝元は二人を頼りに、元春と隆景はしっかりと輝元を支え、 三人協力して毛利家を守らねばならん。そう言いたかったのだ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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