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周防 灘の凪を望んで

周防 灘の凪を望んで

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June 25, 2009
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テーマ:いい言葉(574)
カテゴリ:名言セラピー
「正しいか間違っているか」

昭和の頃、とかく日本人は、このものさしで物事を判断していました。



でも、これってすごく危険だと思うんです。



例えば……。
結婚している人が恋愛することって、どうなんだろう?



日本では、“不倫” と後ろ指を指されるけど、
法律で処罰されたりはしないですよね。


イスラム教の国では、
“ムチ打ち100回” なんて刑を受けちゃったりします。

でも、アフリカの一夫多妻制の国では、
結婚している女性が、独身女性に向かって、


「あなたは本当にいい娘だから、
 うちのだんなのお嫁さんになるといいよ」



とか言っちゃって、普通に男性1人と女性5人が、
一つ屋根の下、とってもハッピーに暮らしています。



同じ日本でも、わたしが大好きな万葉の世界では、
女性が財産権を相続していたため、
現代社会より女性が自立していたんでしょうね、
女性にも自由恋愛が認められていました。



皆さんが想像する 「昔の日本=一夫多妻制」 は、
 『源氏物語』 に代表される平安時代のことで
それ以前は、多夫多妻だったというから、驚きですよね!



何が言いたいのかというと

「物事を 『善悪』 で判断するのって、
 地域や文化や時代の影響を受けるから、
 その価値観がすべてだと思い込むのは危険なんじゃないかな」
 ということなんです。



平成に入ると

「正しい方」 を選択するのではなく、
「楽しい方」 を選択しよう
という、新しい価値観が生まれてきました。



でも、これはこれで危険もあると思います。



だって、例えばお酒の席で、みんなが 
「楽しければいい」 と思って飲み続けたら、
仲間や周りの人の中に、いやな思いをする人が出てくる
かもしれないですよね。


いくら自分たちが楽しくても、
人に迷惑をかけて、いいはずがありません。



じゃあ、これからの時代の価値観は……。?



これ、わたしからの提案ですが、





「粋(いき)か野暮か」



という価値観がいいんじゃないかなと思っています。



さっきのお酒の席の話に例えれば、
「自分たちが楽しみつつ、周りの人々も心地いい」
というのが 『粋』 なんですよ。



みんなが粋な生き方を心がければ、
素敵な大人の社会が実現しますよね。



でも、この生き方は、実は、新しい価値観なのではなく、
江戸時代に日本文化が熟成された結果、
芸術作品のように出来上がった日本人の誇りであり、
美しい生き方なんです!



今日は一つだけその具体例をご紹介します。



江戸時代も、お金を借りた時には、
当然 借用書を書くのですが、



これが欧米なら、

「期日はいついつで、それまでに返せなかった場合は、
 利子がどういう計算になって、担保はこれで」

というぐあいに、膨大な但し書きが加えられるのですが、

なんと、江戸時代に交わされた但し書きは、


期日までに返せなかった場合は……。




期日までに返せなかった場合は……。




期日までに返せなかった場合は……。














「お笑いくだされ」



という一言だけなんです!


これでトラブルにもならずに成り立っていた社会って、
素晴らしくないですか~?




信頼してお金を貸してくれた人を裏切るのは、「野暮」、

だから、自分のプライドにかけて、
「粋な生き方」 
を理想とし、実践したんですね。


日本文化って、本当に素晴らしいと思います。




【お話】白駒ひとみさん





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Last updated  June 25, 2009 05:06:52 AM
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