|
カテゴリ:つれづれ
11月23日火曜日。世間では勤労感謝の日だそうで。 世間のお休みの方はゆっくりした朝を過ごしたであろう。何時に起きた?8時?9時? 俺1時(泣 坐薬で浮かれていた俺は、よく眠れたのはほんの一瞬、1時からいつもと同じ苦しみ。 坐薬の切れる瞬間て言うのがまた違和感ありまくりで、普通は体がガタガタ震えだすとそれにともなって顔がカァーッ!と熱くなる。そうすると体温が1度~上がる。10秒かからず38度台から40度オーバーにすることなんて簡単だった。 が、坐薬が切れる頃になると、ガタガタ体が震えるのに熱が上がらない。 感覚としては、完全に熱が上がってしまう状況なのに、発熱だけがすっぽりなくなってるといった感覚だろうか。 凄い薄い氷の上にいる気がしていた。これが割れた瞬間に落ちて一気に発熱が噴出すんだろうなぁ。。 案の定、完全に切れた瞬間には、今までを取り返すかと言った勢いでの発熱。リバウンドと呼んでもいいかもしれない。 このまま朝を迎える。この夜も長かった・・・・ 7時。起床。体温は40度ちょっと。 2個目の坐薬が準備され、投下。このまま坐薬ジャンキーになりそうであったので、とりあえず、薬のジャンキーもまずいし、アナルジャンキーになるのも困るので、坐薬は必要なタイミングで投入することを検討する。 これだけ長いこと高熱が続くと、もはや通常の思考など出来なくなる。が、やらねばならぬことをこなしていくしかない。 とにかく病院だ。今日も休日なので、当番医を探す。 ハッキリ言って、おととい別の当番医に行った時より重症。そして不思議なことが一つ浮かび上がっていた。 "扁桃腺の痛みが減っているのに、発熱がかわらない" つばが飲み込めるくらいよくなった(よくはなってない。マシになっただけ)のに、熱が引かないのは・・・なぜ? "アンタ、扁桃腺じゃないんじゃないの?おたふくじゃない?お姉ちゃんもアンタみたいになって、結局大人になってからのおたふくやったよ" 母の発言が怖い。 "結局1ヶ月くらい苦しんでたかな" こんなことを1ヶ月もしてたら死ぬ。いやまじで。死なないなら殺して。本気でそう思う。 11時。病院着。 今度の医者も近くて助かった。 が、この頃はもう長い発熱生活に体が悲鳴をあげはじめていた。歩けないのだ。頭痛と関節の痛みが同じリズムで襲ってくる。 待ち時間もそんなになく診察が受けられた。 今までのことをすべて話・・・せない。声がでない。持ってきた薬を指差し、「これが土曜まで、これが昨夜まで」 貧乏ゆすりじゃ済まないくらいガタガタ震える俺を見て、看護師さんたちが集まってくる。 「じゃあちょっとあーって言ってね。あーーーーー・・・おおーすげぇなコレ・・・よくここまで我慢したね」 まったく同じリアクションをおととい見た気がする。 「で、今まで数年コレ飲んでて、おとといコレが出されたのね。フンフン、当然だねぇ」 「よし、わかった。もうね、抗生物質があわなくなってるんだよね。ちょっと違うの出すから。それ飲めば楽になるからさ。で、点滴もやっていきなね。」 抗生物質って強さ?ってのがあるらしい。 今まで飲んでたのが普通で、先日出されたのが強力なヤツ。で、今回は最強なヤツが出るらしい。 「毎年扁桃腺炎やってるんでしょ?もうとっちゃえば?」 え、とっちゃってもいいんですか。 「扁桃腺て、結構ナゾな器官で子供の時は免疫に関係してるっぽいんだけど、大人になったら、今回のように悪さするばっかりなんだよね。だから扁桃腺炎になる大抵の人はとっちゃうんだよね。」 そうなのか・・・。 またもや別室に通され、点滴。本日は一度失敗された。液を落とすと痛い。 結局、針と腕を替え、2回刺される。 先日は検査と合わせて3回。刺されまくり。 正午頃帰宅。 わざと冷ましてもらった素うどんを食べようにも、どうにも入って行かない。 もはや食欲なんてものは0なんだよ。受け付けないんだよ。無理矢理病院に行ったおかげで、体調的にはMAX最悪。熱は40.5度。点滴っていつもは劇的に効くのに、今回はいったいなんなんだ? とにかく、先生が言ってた超強力な薬を飲むために3口ほど食べる。そして薬を飲んだ。 12時40分頃、布団着。 物凄い発汗量の割に水分摂取が少なすぎる気がしていた。もはや飲み物を欲しいと思う気持ちすらなくなってた。しかし、薬を飲んだし、なんとか水分を摂らねば。 枕元にはおーいお茶とポカリスエット。お茶を飲む。 13時。 今、思い返せば、今回の闘病の中で最高潮の山場がココ。測ってないけど発熱もここが最強。41度近くいったんじゃないかと思う。そして、最強の頭痛。そう、ここでの一番の敵は頭痛!!!!!こんなに頭が痛くなることがあるのか!?心臓の鼓動に合わせて痛みが走る!!!目玉が飛び出しそうだ!!痛い!痛い!痛いーっ!助けてくれ・・・ 涙がとまらなく、もはや何の体液で濡れているのかわからないタオルを握り締めて耐えた。 そうか、新しい強い薬が効いてきたんだな。そう考えたので、とにかく援軍を送らねば、と水分摂取。お茶を飲む。 寝たままペットボトルのお茶をこぼさず飲む技術は結構難しい。が、入院を何度もしている俺は術前訓練でマスターしていた。 ちなみに動けなくなる手術の前には訓練があって、ちゃんと呼吸ができるように練習したり、横になったままご飯を食べたり、排泄をしたりって訓練があります。 お茶を飲もうがタオル噛もうが、この最強レベルの頭痛を少しもごまかすことができない。 早く薬よ効いてくれっ!その威力を存分に発揮してくれっ! そして更なる援軍"ポカリスエット"を一口、そう・・・・ひとくちだよ?飲んだ。 その瞬間! ぐぼぐぼうぐぇぇぇぇええブブゼラー なんの前触れも無しに、すべてを嘔吐!! 出すものないくせに、ほんの数本食べたうどんと、その他お茶と胃液。キレイなもんだ。 が、残念なことに薬も出てしまった・・・・ 枕の脇に設置してあった、対ゲロテロ専用の兵器"センメンキ" 何度もシミュレートされた一連の行動により、胃の内容物は他に一切の痕跡を残さずに処分可能となった。 俺の回復への道は閉ざされた。薬を受け付けなかったのだ・・・。 看護師の友人に連絡し、薬を聞いてみるとそれは「ステロイド」なのだそうだ。 いろんな病気に対して効く、万能薬のようなものなんだそうだが、やはり強力なようで、そんなに常用するものじゃないみたい。 が! ・・・あ、アレ?なんか楽になってね? えっ、マジ!?なんか楽だぞ!?熱は39度。もはやこの頃は38度台であれば楽という、常人では到底到達できない達人の域に達していたので、感覚がアホになっていたのかもしれないが、嘔吐によって楽になっていた。 そのまま、少し眠りにつく。 夕方 もはや何度目かわからない坐薬を入れる。 坐薬を入れると大便がしたくなるのもデフォとなりつつある。普通は浣腸してからやるものなんだっけ? 熱は相変わらず39度なんだが、何かが楽。 坐薬を入れて熱が一時的に38度まで下がると、もう病気じゃないみたい♪ やっぱり強いぜあの薬! この日の夜はぐっすりと眠れた・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/11/26 06:46:52 PM
コメント(0) | コメントを書く |