1082347 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

サプリメントの日だまり

排除命令を受けたダイエットサプリメント

排除命令を受けたダイエットサプリメント
でっち上げ広告で利益をむさぼる健康食品販売業者
(2005/09/09)


少なくとも2年以上前からその存在を気にかけていた某有名ダイエット食品(サプリメント)がある。
深夜の通販番組でさかんに「過剰な」宣伝をしていたあの製品だ。
今日、公正取引委員会が「排除命令」を出した。
理由は、「景品表示法違反(優良誤認)」だ。

報道によると、「新聞広告に使用者の大部分が満足しているとの調査結果があるように表示するなどしていた」が、「広告内容に合理的な根拠がない」とのこと。

サプリメントや健康食品に取り立てて関心のない人にとっては、「ふ~ん」でおしまいかもしれない。
だが、この一件は氷山の一角に過ぎず、日本国民の健康(と財産)に関わることなので、ここでどういうことが起こったのか再現してみることにする。


[PR]
「服用すれば食事に含まれる油分の吸収量を80%減らせる」
「約4万1000人の使用者の74%が満足と答えた」



という新聞広告が、、





ぜ~んぶでっち上げ!




公正取引委員会は販売元である健康食品販売会社「バリアスラボラトリーズ」(東京都)に対してその広告の根拠を根拠を示すよう求めたが、「合理的な説明が得られなかった」そうだ。
要するに同社は、根拠のないことをあたかも事実であるかのように広告に出して、同ダイエット食品を売りさばいていたということだ。
その額、「2001年2月の販売開始から昨年末までに約105億円」。
今年の分も入れたら、いくらになるんだ?


このダイエット食品を1度でも購入したことのある人は、このニュースを見てどう思うだろう?
たとえその効果に満足していたとしても、「いや~な」感じはぬぐい去れないだろう。
それは、このダイエット食品自体よりも、それを販売する側のモラルに由来するからだ。

この根拠のない広告からは、「売りさばくためなら、嘘やでっち上げは許される(むやみに信じる消費者がバカなのだ!)」という思想が容易にうかがえる。
公正取引委員会が目をつけなかったら、きっと今も根拠のない広告を出して利益をむさぼっていたことだろう。(公正取引委員会が目をつけるの、遅すぎると思うが、、)

なお、私は2年前に、同社が深夜の通販番組内でさかんに行っていた過激な演出を何度も目にしていて、警告の意味も込めて、サプリメント・辛口エッセイ(本サイト)にそのことを書いた。
だから、このニュースを知ったとき、「やっぱりな」と思った。

繰り返しになるが、これは氷山の一角だ。

公正取引委員会から「排除命令」をうけた同社を「運が悪かったな」と思っている同業者はけっして少なくないはずだ。
先日も「愛用」できないサプリメントは売るな! 買うな! で書いたことだが、

自称「健康食品」から財産と健康を守るには、消費者が賢くなるしかない!







過食症とダイエット・サプリメント
サプリメントを愛用する際のチェック・ポイント
拒食症と嘔吐ダイエット、脂肪吸着型ダイエット・サプリメントの危険性とサプリメントを愛用する際のチェックポイント。






© Rakuten Group, Inc.