1.ROA(Return On Asset)は、総資産利益率といいます。総資本(総資産)に対してその企業がどれだけ利益を上げたかを表しています。また、企業に投下された総資本(総資産)が、利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかも表わします。ROAが総合的な経営活動の目標値になる理由は、収益性の指標である売上高対利益率(営業利益及び経常利益)と生産性(効率性)指標である資本回転率の積で経営目標としての収益性が多面的・総合的に表わされるからです。ROAを高めることは、利益率の改善(費用・コストの削減)又は回転率の上昇(投下資本が一定のもとでの売上高の増加)によって実現して行くことなのです。