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カテゴリ:和モノ
幻の名盤解放歌集~テイチク編 ダイナマイト・ロック PCD-1525 (1995) 幻の名盤解放同盟歌集のコンピ一覧は此方です。 幻の名盤解放同盟歌集 その一 幻の名盤解放同盟歌集 その二 幻の名盤解放同盟歌集 その三 梅宮辰夫さん出演の東映劇歌を中心に纏められていますが、15からは素晴らしいムード歌謡が収録されているので本稿でも和モノコンピレーションとして紹介。現在長らく廃盤状態のようで市場では高騰するばかり。再発を願います。 梅宮辰夫さんは東映映画では有名な大根役者だったそうで、その辺は歌中の語りの部分でも顕著にみてとれます。1、6、7などでクサい台詞をカチンコチンに流す様が、幻の名盤解放的には合格点。寧ろ仁義を立たせた小粋不良気取りの情歌なんかは聴くに耐えない内容。(幻の名盤解放的に、ね。)そのジレンマを超越した最高傑作が2の"シンボルロック"であると断言します。「ポルノ帝王」という酷い名前の映画劇歌らしく、"男のシンボル~♪"と高らかに歌い上げる。男のシンボルとは将にアレのことで、彼はソレで"金を産"み、"世界を征服"するらしい・・・"まったくシンボルちゃん様様だぜぇ"と突っ込みどころ満載のネタ?の様ですが、梅宮さんのシンボルちゃんが如何程のモノか問い詰めたいところです。 3はムード偏差値の高い3連メロウ演歌。クールファイヴばりにコーラスアレンジが欲しいがこれはこれで梅宮さんの彫の深い歌声が栄える一品。コンピ後半は番長系の肩張ったものが続きますが、11は異色の可愛らしい小唄。13はホーンとパーカションが肝のオーケストレーションが豪奢なビッグビート。14は流れるグルーヴが格好良い、荒削りのジャズ歌謡。 15、16はやたらと退廃的なクールジャズ。荒んだ私生活、荒廃した精神性を彷彿とさせますが、此処からはかつての梅宮辰夫への投影だろうか。枯れそうなヴォーカルも大変味わい深いです。17にも酒に溺れたダメ人間が。不安定なスティールギターの音色に寂れる。18はアイドル風の溌剌とした歌声に、影を落としたコーラスアレンジが暗い。20でバカ加減を一気に加速するスリリングな展開が度肝を抜きます。レッドチェッペリンのフルスピードリフがけたたましく狂い、意味不明の歌詞とのギャップは、折り目正しく幻の名盤解放的に大合格。 01.ダイナマイト・ロック/梅宮辰夫 great! 02.シンボル・ロック/梅宮辰夫 great! 03.夜は俺のもの/梅宮辰夫 great! 04.梅宮辰夫の東京流れ唄/梅宮辰夫 05.新宿子守唄/梅宮辰夫 06.柄じゃなかった恋なんか/梅宮辰夫 07.男泣かせの霧が降る/梅宮辰夫 08.番長/梅宮辰夫 09.番長ブルース/梅宮辰夫 10.番長シャロック/梅宮辰夫 11.辰ちゃんの青春日記/梅宮辰夫 12.辰兄いの三度笠/梅宮辰夫 13.デカンショ・ロック/梅宮辰夫 14.ウッシッシ節/梅宮辰夫 15.暗い夜(ファンキーNo.9)/古谷充とザ・フレッシュメン great! 16.テスト・パターン/古谷充とザ・フレッシュメン 17.古いギター/レイ斉藤とブルー・スターズ great! 18.ブルース通りのならず者/太田浩明 19.人生あばれ太鼓/三音英次 20.ヤスジのオラオラ節/谷岡ヤスジ great! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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