ラヴァーズロック入門にして最高傑作 6, SIX STREETしばり
蒼空を突き上げる完璧なヴォーカルと、空間に張り詰めるコーラスと。Louisa Mark(惜しくも09年10月に逝去)というUKラヴァーズロックのカリスマにして、至宝と云える究極のラヴァーズチューン、"6, SIX STREET"の登場です。コンピ「RELAXIN' WITH LOVERS Vol.4」にあるヴァージョンが収録されており、Prince Jazzboの茹るダブテイクとともに1粒で2度美味しい、必殺打。個人的にラヴァーズロックアレンジで大好きな曲は"REUNITED"、"SEXY EYES"などたくさんありますが、間違いなくその5本の指に入ります。そして、数あるリディムトラック、カヴァーが存在すると云われていますが、聴き出せたのは以下のみでした。(他にご存知のかたいらっしゃいましたら、ぜひとも教えて下さい。)ルイーザマークの6分半の12インチヴァージョンと、7インチ、アルバム「Break Out」収録の短尺ヴァージョンがあるようです。(発表フォーマットとヴァージョンは幾つかあるようですが、どうも判然としません。)3分半の短尺の方は歌も別ミックスで、若干回転が早く引き締まった印象・パンチの強い仕上がりのような気がします。それにしてもいつ聴いても溌剌としたフレージング、天真爛漫な佇まいには惚れ惚れします。季節問わず大音量で浴びたい、清涼剤システム。(歌詞は旦那の6丁目の浮気相手のことを綴っているらしいですが・・・)ジャックウィルソンは地味な出来。レゲエアレンジで尺が短く、構成音がちょっと安っぽいのが個人的には玉に瑕。ヒュービーというアーティストはよく判らないのですが、トラックはほぼ別物の乱暴なアレンジをされており、原曲のピュアなイメージを汲み取りずらい内容です。ジョンマクリーンは同リディムを遣った別歌にしており、高気圧トラックに乗せた粋な爽やかヴァージョンが甘くスムース。続くジャネットリーデイヴィスも別歌で、ツインリードが気持ちのいい大胆なダンスホールミックス。それにしてもどんな歌が乗ってもカッコよさは変わらないトラックだなあと。CHARMAINE DaCOSTAはフロア対応の打込みではありますが、スウィートなメロディとの組み合わせは美味。寧ろ新たな命を吹き込まれているようで、新鮮味抜群です。で、そのCHARMAINE DaCOSTAも参加していると思われるガールグループのWORL A GIRL。ソロよりも肉厚で愛憎こもったコーラスが堪能できます。レゲエだけでなく、RBヴァージョンもなかなかオツ。LOUISA MARK / 6, SIX STREET(1978)Louisa Mark The In Crowd & Trinity - Six Street & Brother ClemLouisa Mark feat. Prince Jazzbo / Meet Me At Sixth StreetJack Wilson - 6 Six StreetHUE B / SIX STREETJohn McLean / I'll be WaitingJanet Lee Davis Feat.Peter Hunnigale / we can work it out「MISSING YOU」(1994)SIX STREET / CHARMAINE DaCOSTA"12(1991)WORL A GIRL / Six Street"12(1994)