カテゴリ:ナニワ・カラーキット
今回からは、ナニワ・カラーキットによる現像の実際について書いていく。
その第1回目は、これがないとどうにも現像ができないという道具で、現像専用の物についてである。 1)チェンジバッグ ![]() 又の名をダークバッグとも言う。 Tシャツの袖をゴムで絞ったような不思議な形だが、これはスソがファスナーになっていて、フィルムと現像タンクを入れて密閉し、袖の部分から両腕を入れてゴソゴソとフィルムをセッティングするためのものである。つまり暗室代わりの道具である。 よく、暗室として押入れやトイレ等を使うという話を聞くが、ISO100程度の中庸感度以上のフィルムになると、目で感じないほどの微かな光に数秒当たっただけで少なからず露光してしまうものである。 一般の家で完全な暗室を作り出すのは中々難しいので、チェンジバッグは重宝するのである。 2)現像タンク ![]() 現像タンクには写真のようなステンレスのものとプラスチックの2種類がある。 前にも述べたが、カラー現像は短時間で処理を行うので処理が始まってからの温度調節よりも、時間内に急激な温度変化が起こらないように保温を心がけたほうが良いように思う。 またプラスチックリールで両溝式、自動巻き込みできるタイプは初心者でも失敗することなくフィルムを巻けるので安心である。 3)フィルムピッカー ![]() いわゆる「ベロ出し」である。パトローネに巻き上げてしまったフィルムの先端をつまみ出すのに使用する。 ダークバッグの中でパトローネをこじ開けてフィルムを取り出す方法もあるが、市販のフィルムの場合、ピッカーで先端を引き出し、はさみで水平に切りそろえてタンクにセットするほうがやりやすい。 4)フィルムクリップ ![]() 現像したフィルムを挟んでつるして乾燥するのに使用する。洗濯バサミでも代用できるが、やはり専用のものが使い勝手がよい。 5)液温計 ![]() 液温計もやはり専用のものが使いやすい。代用品として熱帯魚用のデジタル水温計もコードの取り回しが良く使いやすい 6)フォトスポンジ(9/29追記) ![]() フィルム水洗後、水滴を拭うために使用する。雑巾のように絞ると繊維が切れてカスが出るので、両手で挟むように絞る必要がある。 以上のものは現像用品として専用のものを使用することをオススメする。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 29, 2006 09:58:15 PM
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