ぼ～いずな日々

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  浸食／萩野シロ

  浸食「そそられるって言ったろ。やりたくてたまらない」幸村会の西垣は、雄の魅力を持った御曹司・槙野から人捜しを依頼される。その裏に潜む厄介さを理由に無下にあしらう西垣を、槙野は無理やり陵辱した。情欲の笑みを湛えながら身体の奥を暴く男から与えられる、溶けてしまいそうな愉悦と陶酔。はしたなく蠢き悦ぶ身体は熱を孕み、槙野が欲しい、ただそれだけの本能に喰われていく―。御曹司×ヤクザのリスキーラブ、オール書き下ろしで登場。最近の作家さんかと勘違いしてしまうほど、久々の出版本のようです。ヤクザさんものですね。でも主人公はガツガツのヤクザさんではなく、なんとなく流れて入った世界なのでゴチゴチの筋ものという印象はありません。消えた財閥の息子を探すという依頼を持ってきた槙野にあった時も、いきなり組み伏せられちゃってるし。このときの槙野があんまり強そうだったので、御曹司という表の顔とは違った裏の顔を持ってるんじゃないの？と最後のタネ明かしを待ってたんですが、エロ魔人だとわかっただけで終わってしまいました。;￣ロ￣)!!気になるのは、脇キャラの比佐野で、その容貌が全くわからないんですよね。読み飛ばしてしまったのかとページを繰りましたが、やっぱりない。イラストもありません。重要な脇キャラの若頭、幸村が組に入るキッカケとなった彼ですのでその扱いはどうかと。そのあたりの事を書いた続編がでるんでしょうか。もし出るならそっちの方が楽しめるお話になるかも。期待しましょう。

  2007年11月17日

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  恋愛の条件／金田えびな

  恋愛の条件男が同じ男に抱かれるときに見せる屈辱と快感が混ざり合った表情―予備校教師の浅倉は、それ以上に自分を熱くするものを、他に知らない。純情そうな恋人を腕の中で喘がせることに、ずっと満足を覚えていたはずだった。そう、生徒でありながら一企業の社長でもある、加藤という男に出会うまでは…。―「復讐しませんか、２人で」恋人の浮気に憤慨する浅倉は、加藤の言葉巧みな策略に、簡単に乗せられてしまう。そして、思うがままに蹂躙されて、悦楽を味わわされるうちに、体は熱を帯びていき…。またもや絶版本です。すみません。つい最近気が付いたんですが、ＢＬ本って出版されてほんのちょっとでスグ絶版扱いになることがあるようですね？今買わなくてもと悠長に構えていて、買い逃してしまい手に入れるために奔走したことが何度かあります。リブレだったかな。出版社によって扱いが違うのでしょうか？売れ行きと出版数の関係なのかな。この前は、タイトルは伏せますが、アンソロジーのドピンク表紙の本を本屋さんで買うのを躊躇い、ハタと気が付けば、ネット書店も店頭も品切れで。こうなるとどうしても手に入れたくなるもので、必死になって在庫のある本屋さんをネットで検索し、遥か高松からお取り寄せって形になりました。・・・・送料が結構かかったんですよ。しかも、その後数ヶ月で再版されてバンバン近所の本屋さんでも並んでるし。『本は欲しいと思ったら迷わず手に入れるべし』何度も心に誓っていることなんですけどねぇ。横道にそれてしまいました。わりと評判も高かったし、紺野けい子さんがイラストだったので古本購入しました。が、う～ん・・主人公に好感が全く持てなかったし、予備校生として登場するタチの魅力がいまいち伝わってこなかったため、楽しめませんでした。罠にはめて想いを遂げるというのが、姑息な気がしてちょっと嫌だったからかも。

  2007年11月17日

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  balance due 薄幸体質の男／九葉暦

  2007年5月ノベルズbalance　due　薄倖体質の男（旧：バランスデュー）一見、すべてに恵まれたかに見える医師・中沢瑞穂は煩悶していた。恋人でもなければパートナーでもない謎の存在、戸田勒朗に。一度寝て以来、なしくずしに続いている関係を勒朗はあまつさえ、瑞穂への『ご奉仕』などという。正直、ひどく傷ついた。けれど、弱気になることは許されない。なぜって、一度でも弱気になってしまえば、自分は際限なく奴隷と化してしまう。そのことがよくわかっているから。本能で瑞穂を振り回す男、戸田勒朗と、他人の不幸を喜ぶ悪友、但馬慶一から愛された瑞穂に平穏な日々は訪れるのか？ニュートラル・ラブ。～心は奴隷、態度は女王様な医師・瑞穂の悩ましき日々。～帯にはこう記してありました。サブタイトルといい、帯といい暗～いジメジメっとした雰囲気。失礼ながらお名前を聞いた事がない作家さんだったし、これだけならおそらく購入することはなかったはずですが、イラストが北畠さんだったのでついつい引き寄せられ。結果は○でした。とりあえず次の出版物も要チェックってことで(*^^)のっけから拘束具の説明から入り、なんだ？？と興味をひきます。勒朗という後輩の友人と自分との関係が不安定なためにさんざん懊悩するストーリーで、昔の馴染みの男がからんでくるパターンなんですが、個性的な作風のためか、既読感は湧いてきません。とても短い文章が多用され、瑞穂の心の動きがよく伝わってきます。反面対する勒朗の気持ちが見えず、瑞穂の煩悶に感化されそうになりました。勒朗はもちろんですが、昔の彼氏、慶一も瑞穂に対しては懐の深いいい男で、もしこの二人のどちらかが主人公になってたら、あまり面白くはなかったかも、です。

  2007年11月16日

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• ＫＩＳＳと海賊４／五百香ノエル

  敵に捕らわれた恋人の海賊王子アリを奪還するため、叛乱制圧の指揮をとるルビーローズ。帝国の刺客に命を狙われるアリを、ルビーローズは助け出せるのか？　離れ離れの恋人たちが織り成すドラマチックなストーリーが紆余曲折の末、いよいよグランドフィナーレを迎えます。ＫＩＳＳと海賊第４巻、完結です。お話に登場していた人物達それぞれが各々の想いを抱いて行動し大団円へ。アリと共に生きると決めたルビーと大きな成長を遂げたムーリのその後の書き下ろしが絶版本にはついていましたが、復刻版ではどうでしょうか。かなり長いお話でしたが、それだけに壮大で読み応えのあるお話でした。４冊続けて一気に読み通されることをお勧めします。

  2007年11月16日

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  不機嫌で甘い爪痕／崎谷はるひ

  不機嫌で甘い爪痕「好きなんです。…し、しちゃったら、もっと好きになっちゃって」謙也の一世一代の告白相手は、超美人の同僚・颯生。気位の高い猫のような颯生との「お試しえっち」で、涙目で欲しがる色っぽくてかわいい喘ぎ方を見ちゃったらもう、たまらない。クールな颯生は、興味本位だと子供扱いするけれど、本気だから彼氏になってほしいっ（一途な攻心）。ヘタレ年下攻なんて言わせない！？ラブでメロメロに泣かせちゃう。崎谷はるひの甘くえっちな大人のラブコメ。ビブロス発行の本で絶版になっていますので、古本で手に入れました。面白かったです！この本も雑誌掲載分に書下ろしを加えて出された本ですが、こちらは雑誌掲載部分のほうがコメディ色が強く、テンポのいい面白いお話になっていて笑えます。後半のお付き合いが始まってからのほうが若干ページ数が多いのは、雑誌部分では触れることができなかった二人の昔が織り込まれているからでしょう。後半の展開にはそれほど驚く箇所はありませんでしたが、無能な上司を持つとホントに困るのよ。。。という声が聞こえてきそうで思わず合掌。甘々でとっても楽しい一冊でした。お勧めです。

  2007年11月16日

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  穢れなき狂暴な愛情／ふゆの仁子

  穢れなき狂暴な愛情有賀組の降矢は、組の後継者・真之から逃げねばならなかった。このままでは少年の頃から護ってきた、凛と美しく気高い彼を、己自身の激しい愛と欲望で穢してしまう―！命より大切な使命を見失い、ニヒルな男前ぶりも見る影もなく荒む降矢。「迎えに来た」と告げる真之に、とうとう思いを抑えきれず、執着をぶつけるように淫らに貪ってしまうが…！？闇社会に生きる男たちの恋は、血を流すように一途で熱く。ショート＆書き下ろしも大量収録イラストカバーのようにやくざものです。やくざものでは強烈な作品を既に読んでおりますので、それを超えるまたは並ぶ作品にはなかなか巡りあえません。雑誌掲載の『穢れなき狂暴な愛情』に携帯サイト掲載の『interlude』、それに書き下ろしの『穢れなき純粋な劣情』の３篇から構成されています。interludeってなんだ？と思って調べると、”間奏”。・・・なるほど。。。短い間奏はさておき、表題の『愛情』のほうだけではなぜあそこまで降矢が追い詰められてしまったのかが、さっぱりわかりません。書き下ろし部分まで読んで、あぁそうだったのねと納得できる感じです。雑誌だけを読んだ人はさぞ不可解だっただろうな～と、ちょっと同情。イラストは志水ゆきさんです。表紙はまるで若かりし玄間と悪ぶってる氷見のようです。（是６巻が待ち遠しいですね）特記すべきはカラーイラストで、手で隠れてはいるものの露出が高すぎるので、即、表カバーで隠してしまいました。しかもバックは紅いバラですよ。これは色あいが肌色のみになるのを避けたかったからでしょうか。。。びっくりです。

  2007年11月15日

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  KISSと海賊３／五百香ノエル

  愛の嵐後宮を抜け出し行方不明のルビーローズを捜し当て、追いつめた海賊王子アリ。逃げるルビー。ついにその腕の中にルビーを取り戻したアリは、はじめてルビーローズと心を通い合わせ、体をつなぐ。しかし、幸福で濃厚な一夜を過ごした翌朝、ルビーローズは眠るアリをひとり残し、みずから叛乱の渦に身を投じてゆくのだった。愛する男、アリの国を守るために―。ＫＩＳＳと海賊、第３巻です。２巻巻末でアリが街中でついにルビーを見つけ出したところから始まります。無事仲直りできるのですが、ルビーにはやらなければならないと心に決めたことがあるので、再び立ち去ることから思わぬ展開を呼んでしまう一方、内乱を狙う勢力がいよいよハッキリと動き出し緊迫感があふれる、大変動きのあるお話になっています。また、１巻では奴隷として虐げられ、２巻では裏切られるという酷い仕打ちをうけていたルビーでしたが、序盤から中盤にかけてアリと仲直りするシーンでようやく甘い雰囲気を堪能できたり、子供っぽさだけが前面にでていたアリがやはり王子らしく肝のすわった青年であることが伺えました。

  2007年11月14日

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  ＫＩＳＳと海賊２／五百香ノエル

  海賊王子アリの後宮での暮らしに慣れたルビーローズは、艶めかしさを増しながらも精彩を欠いてゆく。周囲にうちとけ、海賊王国で徐々に重用されるようになっていくルビーローズと、それに苛立つアリ。力ずくで自分を奪ったアリに、いつの間にか心まで囚われてしまったルビーローズは、従者の少年ムーリを連れて後宮を抜け出し街に潜むが、そこでは叛乱の芽が…。ＫＩＳＳと海賊、第２巻です。復刻版では『愛の屈辱』がタイトルになっています。なんだかとってもエッチな匂いのするタイトルだと思うのはあたしだけでしょうか。２巻では心身成長したルビーが海賊王イールンに能力を認められ重用され出し、自分から離れて行こうとしているかのように受け取り、苛立ちのあまり娼館からサラを後宮へ連れ込みルビーの王城での居場所を無くしてしまうような嫌がらせをしてしまいます。この巻では、アリの独占欲が強く出ていたり、娘姫についつい弱気な態度を見せてしまったりと子供っぽいところが伺えます。お話のキーパーソンである謎の多いファルーカも登場し、不穏な空気が街には漂いはじめていて次の展開がはじまりそうな雰囲気満載で、１巻よりも２巻のほうがワクワク感は高かったです。

  2007年11月14日

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  ＫＩＳＳと海賊１／五百香ノエル

  “花の王国”アディー・アイラの第七王子―美貌のルビーローズは、自国の崩壊に加担した“海賊王国”マリーナの、紅い瞳の王子アリへの報奨として、その身を奪われることとなった。奴隷としての印をつけられ、アリの国に連れ帰られる船の中で凌辱されたルビーローズは、屈辱とは裏腹にはじめて悦楽を知るのだったが…。『その大陸は師に瀕したが死にはしなかった。』スケールの大きいＢＬファンタジーです。全４巻の長編ですので、まずしっかりと舞台となる世界を把握しておかないと戸惑いが大きいのですが、序説にそのあたりはキチンと書かれているのでスムーズに物語りに入っていけます。ワクワクする冒頭です。１巻ではいきなり花の王国が皇帝軍に無血開城するところから始まります。主人公であるルビーはこの頃はただプライドが高いだけの王子で何も理解できず一人暴走し、姉姫を道連れに一つの分岐点を越えることになります。この姉姫がなかなかの傑物でいい味を出しています。王子から一転奴隷の身分に落ちたルビーが、強情さゆえにアリの反感を煽り、耳を噛み切られたり、水牢に閉じ込められたり、もちろんナニされたりと酷い目にあわされつつ、アリの国、海賊王国へ到着したところまで物語りは進みます。アリは１巻ではその行動から非道なやつにしか思えません。私が読んだのはイラストが黒泉ららさんという方で、とても可愛らしい、ルビーもアリも華奢な青年で描かれているものですが、絶版となっております。つい最近知ったのですが、↑のように３巻めまで復刻版がでていて、４巻は１１月２９日発売予定のようです。イラストが代わっていて、全く別の本のような印象です。ルビーはともかく、アリはこっちのほうが好きかな～なんて思ったりもしました(*^^)新たな書き下ろしも入っているようです。

  2007年11月13日

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  永い夜の終わり／藤森ちひろ

  永い夜の終わり「ずっと、周防さんが好きでした」―弁護士である雪村志信は、八年ぶりに再会した大学の先輩、周防博行を自らの躯でろう絡しようとする。検事である周防から、捜査情報を入手するために。なんとしても、父を死に追いやった男への復讐を果たさなければならない―。昏い思いに囚われ、周防を利用しながらも、与えられる快楽に躯は熱く蕩けていく。周防のやさしさと情熱に触れるうち、凍てついていたはずの心さえも揺らぎはじめて―。それぞれの思惑が交錯する、ハード・ラブ・ロマンス。『無慈悲な夜』のスプンオフ作品で、二年の月日がたっています。地検の検事だった遠峯は弁護士になっていて、雪村の上司として登場しています。梓も政治の世界とは離れ転職しています。登場はしていますが、二人とも殆どお話には絡んでいません。主人公の雪村は↑の本の概要では策略家の冷たい男のように思えますが、それほどでもありません。大学卒業の折にみせた周防の態度に失望し、利用してやるんだと心に誓ってるところは確かにストーカーっぽくてコワイです。が、念願の復讐が終わってから、罪悪感に苛まれ嘆き悲しむほどの『利用』はしてないと思うんだけどなぁ。対する周防は雪村をまるで女性に対するかのような態度で接していて、とっても紳士的であるように書かれています。でも裏切られていたのだと知った後では、怒りのあまり態度が豹変して酷い扱いをしてしまいます。愛する気持ちが大きいと、怒りも比例して大きいのねと変に納得してしまいました。ラストはもちろんお約束のラブラブで、『一人ぼっちの永い夜は終わり』っていうお話でした。濃かった～(^^;;

  2007年11月13日

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  お仲間さん？

  楽天でブログを始めて一週間たちました。来訪数のカウンターが日々増える事にびっくりしております。テーマごとになってるので、カウンターが増えてるってことは、若干の迷い子さんが混じっているとしても、やっぱりお仲間さんの来訪ってことなんですよねぇ～？わりとたくさんいるものなんだなぁと、なんとなく安心してみたり(*^^*ゞ　みなさん、がんばりましょう。（なにを？）以前、男性向きエロ雑誌が片隅に押しやられ肩身が狭いのに反し、堂々とボーイズものが幅を利かせてるのが腑に落ちないと書かれていたものを目にした事があって、まぁ確かに奈良千春さんのイラストとかかな～りキワドイのもあるし、キンキンキラキラの表紙や露出度の高いお兄さん方がずら～っと並んでいるのは、その区画だけ異世界のような雰囲気があるとあたしでも思ってしまいます。いつの日かＢＬも衝立の奥とか、児童の目に入らぬよう、本屋さんの隅っこに追いやられる日がくるんでしょうか？？？

  2007年11月12日

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  無慈悲な夜／藤森ちひろ

  綺麗な貌だ」―政治家である兄の秘書を務める久慈梓は、ホテルのエレベーターの内で、見知らぬ男から不躾な言葉をかけられた。その男は東京地検特捜部検事・遠峰正敬。梓の父、久慈代議士を刑事告発しようと捜査を進めている検察官だった。後日、事情聴取を受けることになった梓は、遠峰から取引をもちかけられるが、それを拒み、手段を選ばない遠峰に体を奪われてしまう。情事の写真を撮られた梓は遠峰に従うしかなかった。酷薄で官能的な夜の幕が開いた―判決をくだすために。 テレビの２時間もののメロドラマ番組を観たかのような読後感があります。Ｈ描写が激しい作家さんですので、テレビだと大変なことになりますが(-_-;)概ねのストーリーはわかりやすくスイスイ流れていくんですが、よ～く考えてみると？？な点がいくつかあったりして。序盤の取引が『話さなければマスコミに流すぞ』だったのになぜか『体に聞いてみよう』ってなことになってるし、大物フィクサーが梓をあそこまで擁護する理由がよくわからない。ん～、、、、もっとじっくり読めばわかったのかな。あまりに読みやすいので飛ばしすぎて見落としたのかもしれません。このフィクサーが暗躍している場面等がもっとたくさんあると、違ったジャンルの物語になるかもしれないけど深みのあるお話になってたのにとちょっと残念です。イラストは石田育絵さんで、この方の描かれるタチキャラが男臭くてとっても好きです。コミックスも何冊か読んでいて『転居しました』とか、タイトルは忘れましたが、スーパーに勤めている人と大阪に住んでる人の遠距離恋愛のお話とかがお気に入りです。

  2007年11月12日

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  千年恋舞／生野稜

  千年恋舞特異な能力を持つ九鬼神一族の一人であり、神楽舞の名手でもある斎は、従兄弟の鎮と仲良く暮らしていた。しかしある日、異界に迷い込んだ斎は、妖しくも美しい異界の支配者・九重丸に出会い、花嫁に選ばれてしまう！！鎮のことが好きなのに、なぜか九重丸の懐かしさと愛おしさに感じてしまう斎…。毎夜繰り返し見るのは夢？それとも過去の記憶？―想いを紡ぐＤＥＳＴＩＮＹ　ＬＯＶＥ。稲荷家房之介さんがイラストを描かれているので読んでみました。幼児体型の受はともかく、九尾の狐です(*￣∇￣*)エヘヘ私は兎に角、陰陽師だとか大江山の酒呑童子だとか昔話風のものに惹かれるので、この設定は大好きでした。時代掛かった言い回しも何百年を生きる妖狐らしくて、違和感を感じません。でもオヤジっぽい。。。一方、受は人間なので何度も転生するわけですが、｢何度生まれ変わってもきっと忘れない｣などと簡単には終わらず、生まれ変わるたびにスッパリと前世のことは忘れ去っていて、しかも妖怪を滅する宮司であるために護身刀で殺そうとするあたりが面白かったです。私にとっては萌え要素の多かった作品ですが、ナンチャッテ色がかなり濃いので好き嫌いの別れる作品でもあるように思いました。

  2007年11月11日

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  いつかじゃない明日のために／高岡ミズミ

  いつかじゃない明日のために母と二人っきりの家庭へ転がり込んできた基継と、互いに寄り添い過ごした事を忘れられない直哉。基継が突然姿を消して１０年、天涯孤独になり更に想い出に縛られるなか、基継が帰ってきた。理由も聞けないまま、家族として暮らした幸せな頃の様に過ごす二人。だが、別れはすぐにやってきて！！大切なものを守る為二人が選んだ道は―。高岡ミズミ最新作。書き下ろしも切ないラブロマンス。街に帰ってきていた基継と偶然に出会ったところからお話が始まり、昔の記憶を辿るうちに直哉の気持ちがドンドン切羽詰ってくるようすが細やかに書かれていて、とても切ない。中盤色んな事が基継の告白によって明らかになり、衝撃的でした。書き下ろしでは、基継は父親が逝った同じ山に挑むことで気持ちに決着をつけようと決意したり、基継と以前付き合いのあった彼女が登場してきたこともあり、不安で胸が押し潰されそうな直哉でしたが、感動的なラストで読後溜め息ものでした。お薦めの本ですが、絶版でなかなか手に入らないかもしれません。中古本を見つけられたら、是非ご一読を。

  2007年11月11日

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  コミコミ注文

  コミコミスタジオで注文した本が届きました～(=￣▽￣=)Ｖ 非売品の小冊子付きで、楽天のコミコミは品切れのようですがＨＰのほうではまだ注文できるようです。小冊子がなくなり次第終了とのことだったので、どうしても小冊子付きが欲し～い！！って方は在庫がどれくらい残ってるのかわからないので、早めに注文したほうがいいと思います。今回コミコミでの初めての注文で、実際本が届くまでちょっと不安だったんですが、送金の翌日発送、その翌日には到着と大変スムーズでした。送料は｢おまかせ｣の発送で、ポスパケット発送になり３００円でした。もちろん注文した商品により変わってくるようです。買った商品合計が高ければ送料無料などのサービスがあったのかもしれませんが、よく覚えていません。読後感想は後日。あぁ～～～、楽しみ(o^-^o) ウフッ

  2007年11月10日

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  華の闇／榎田尤利

  華の闇仕事相手である西苑寺子爵に連れられて吉原を訪ねた南条貴師は、そこで四年前、自分の前から突然消えた少年と再会する。しかし、彼はいまや吉原の奇蹟、吉原唯一の男遊女、華嵐だった！！過去を忘れ、遊女として振る舞う華嵐。遊女を憎み、嫌う南条だったが、華嵐が見知らぬ男に抱かれる姿を思うと、自分でも抑えることのできない激情に囚われる。ならばいっそ自分の手で…華嵐の水揚げを決意する南条だったが―豪華絢爛吉原遊廊絵巻。いつも遊郭の話や花嫁衣裳を着てどうのこうのという話を読むと、心の中でありえな～いと思ってしまい、それが気になってどこか楽しめないんですが、流石、榎田先生です。登場人物の様々な愛が丁寧に書かれていて、全体にわたって物悲しい雰囲気が漂っていて酷くせつない。イラストは蓮川愛さんで、なんといっても表紙が美しい。上の画像ではわかりにくいですが、よ～くみると右足内腿に紅い点がっ！。。。本屋さんでは買い難い表紙ですが、お薦めの一冊です。

  2007年11月09日

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  帝王の犬／愁堂れな

  帝王の犬美月は負い目のある弟に報いるため、弟が所属する劇団の主催者の性奴隷になっていた。首輪、鎖、終わりのない奉仕…虐げられた犬のような日々に心は麻痺しかかっている。そんなとき玩具を挿入されたまま連れて行かれたショップで、爽やかな店員・貴人が、イきそうになっている美月に気づき恥をかかぬように助け舟を出してくれた。美月は健全な優しさをくれた貴人を精神の拠り所にするようになるのだが、彼は弟の想い人だと知り…。作家買いしている先生の本だったので、表紙からして苦手分野のＳとＭの世界のニオイがプンプンしてたのに敢えて挑戦してみました。読んでみると想像してたのとはちょっと違い、Ｍな人は登場しません（喜んでなかったし、愛もないし）。イッちゃってる真性のＳが帝王で、私はてっきり表紙の黒服青年がそうだと勘違いしておりました。美月サイドと貴仁サイドが交替でお話が進んでいき、とってもわかりやすく感じました。美月の義理の弟が上手く絡んでいて、終盤は盛り上がります。帝王と犬との絡みのセリフは、伏字で書かないといけないような単語が一杯でヒクものの、実はお金持ちの爽やか貴仁が優しいので楽しめました。

  2007年11月08日

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  健気なシンデレラ・ボーイ／葵ゆきの

  健気なシンデレラ・ボーイ高校生の和弥は母の再婚を機に独立を宣言するが、みな猛反対…。そんな和弥に、「夏休みの間、別荘で住み込みのバイトをしながら、ひとり暮らしの予行演習をしてみないか？」ともちかけたのは、母の再婚相手の友人で、若くして実業家として成功している岡崎だった。大喜びで彼の別荘を訪れた和弥…だが、そこで待っていたのは、超悪魔な岡崎の夜伽のおつとめで…！？年の差カップル大逆転玉の輿ラブ書き下ろし。この作家さんも初めてです。きっかけは寿たらこさんのイラストですが、カットが少なくてちょっと残念。｢ＳＥＸ　ＰＩＳＴＯＬＳ｣の新刊が待ち遠しい(￣－￣)・・・横道にそれてしまいました。タイトルの｢シンデレラ・ボーイ｣ってどこからきたんでしょうか。想像力が薄くて察することができませんでした。が、確かに健気ではありました。オヤジと少年ということで、歳の差は１８。今まで読んできた中でも群を抜く歳の差です。オヤジは大人であるはずなのに、冒頭よりかなり好き勝手に動いており呆れかえりました。そういう点が魅力になる人もいなくはないけれど、振り回される方は気の毒な。もっと察してやれよ～と叩きたくなり、お互いのために自分ががんばるしかないと悟ってしまう高校生にはがんばってねと応援したくなる一冊でした。

  2007年11月07日

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  淫靡な夜の捕食者／水上ルイ

  淫靡な夜の捕食者（マフィア）「嫌だって？嘘をつくな。こんなに蕩けて、誘うように震えているくせに…」世界の裏側に王者のように君臨するマフィアの首領・レオパルド。兄の命を狙っているというヤツの元に抗議にきた俺は、獰猛な腕に無防備な獲物のように捕らえられてしまう。獣みたいに純粋な欲望をたたえた瞳。俺は信じられないくらい淫らに全て奪われ…！豹―美しい肉食獣の名を持つこの男は、俺の身も心も貪る捕食者なんだ！水上ルイ渾身のエロスラヴ。いやぁ～濃かった(*_*)昨日読んだのが一生懸命仕事に取り込む主人公の頑張ってる話だったので、一気に読めそうなのをと選んだ本です。一冊何回とは数えてませんが、印象的に何かにつけてはイタしているような。。。｢捕食者｣と書いてマフィアと読ませるタイトル通り、イタリアマフィアとジャパニーズマフィアが登場しているわりには死人も出ず、皆さんいい人。（悪役は出てくるものの、制裁というほどのものを受けず決着がつく）マフィアもの、極道ものっていうと、身内に引き入れると相手に危険が及ぶのを危惧し、悩む主人公が多い中で、｢運命の人をついに見つけた｣といって有頂天になってるのはかなり珍しいかと。ラブラブで全然イタくないマフィアものをサクッと読みたいときには、いい作品でした。でも強烈なインパクトは他にはないので、すぐ忘れてしまいそうです。

  2007年11月06日

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  専制君主のロマンス／鷺沼やすな

  専制君主のロマンスイベント会社勤務の有能なサラリーマン・雛崎充の弱点は『血に弱い』こと。強引でマイペースな先輩・風森尚吾は、雛崎の弱味を知る唯一の人間だった。プライベートも仕事もトラブル続きで参っていた雛崎は、ある日、酔った勢いで、怪我をした風森の傷口に唇で触れてしまう。極端に苦手なものに触れれば、落ち込みの突破口が開けるような気がしたのだ。しかし、風森からその行為を「誘った」と言われ、ベッドに引きずり込まれてしまい…。初めて読む作家さんです。初めての作家さんは、書かれる文章やストーリー構成なんかが自分にあうのかどうかがとっても不安です。もちろん、購入前に書評をチェックしたりはしますが好みって人それぞれですからねぇ。そんな訳で、最後までキチンと読めるかどうかドキドキしつつ読み始めたわけですが、ん～・・なんというか、盛り上がり部分のない作品でした。例えばＢＬ界でありがちな、日常の中でありえないような大事件が突如主人の身の上に降りかかり、絶体絶命の寸前で助け出されるとか、昔の女（彼だったりもする）が現れて云々・・・とか。主役の二人は職場の同僚という設定で、仕事をこなしていくなかで二人の関係もじんわりと進んでいくというストーリーで、仕事の内容も他の本と比べるとたくさん出ている気がします。知らなかったけど裏方さんって大変だったのね、というのが私の感想です。そしてどことなく満足感が味わえなかったのは、やっぱり、最後まで読んでも受くんの気持ちがハッキリと自覚できた所までの話がなかった為でしょう。あとがきにもその事が書かれていて、もしかしたら忘れた頃に幻の｢ジンクス４｣の収録された本がでるのかもしれません。

  2007年11月05日

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  姫君の輿入れ／和泉桂

  姫君の輿入れ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私のためだけに咲き、私のためだけに散ればいい」今を時めく左大臣の一の姫にして、帝に入内を心待ちにされている姫・狭霧には、誰にも知られてはいけない秘密があった。それは、実は男子であるということ…狭霧はとある事情により、男でありながら生まれたときから姫として育てられていたのだ。そんなある日、光源氏に喩えられる遊び人で、父の政敵でもある宰相中将・源実親が狭霧の許に突然現れて！？貴公子と少年、平安の華麗なる婚礼奇譚、誕生。平安時代もので、全く聞いた事がないような物の名前がたくさん出てきますがルビつきなのでスラスラ読めます。佐々成美さんの美しいイラストでも楽しめましたが、最近は濃～い話ばかり読んでいるので、ちょっと物足りない感じも。ストーリーには殆ど出て来ないものの、｢姫｣のあまりにも自分勝手な父親に不愉快な気分が湧きましたが、時代的にはこういう人達もいたんでしょうね。

  2007年11月04日

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