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臨時教員を考える 加藤ブログ

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September 30, 2008
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カテゴリ:臨時教員
 8月9日から11日まで大阪で39回目の全国臨時教職員問題学習交流集会が開催されました。学んだことはたくさんあり自分の中でこれから仲間とともに学習会などをひらき全臨教で貰った資料をもとに学び合っていきたいと思っています。その中で、今私の中で大切にしたい闘いがありました。今の私の状況から考えると、とても必要な闘いでした。その闘いの経過とそこから私が感じたことと学んだことを自分なりにまとめてみたいと思います。

 それは、大阪の橋本知事が行おうとしている府立高校で働く非常勤職員の首切り=解雇の問題です。「財政再建プログラム案」を実施し「御堂筋イルミネーション」などの大規模開発事業はすべて「存続」させる一方、高校の教務事務、図書や理科、家庭科などの実習補助、350人全員を今年度末で全員解雇し、なくしてしまおうとしています。府立高校、各学校1名配置され正規の実習助手が大幅に削減される中、その運動から非常勤が配置されたといういきさつがあります。初日の集会で図書館に勤務している方が発言されました。4月初旬に廃止が発表されそれから10日間の間に殆どの学校で廃止を求める署名が取り組まれ、府立高校の全職員数を上回る数の署名が集まりました。ある学校では「あの先生がいなくなったら大変」と生徒達も署名に取り組みました。事態を知った、PTAから知事への要望書も相次いでいるということです。

 短期間にこのような運動の広がりをみせたのは、1つには、非常勤職員自らが組合に入り闘いに立ち上がったことだとおもいます。当事者の思いとして、「私達も教育の一旦を担っている」という誇りと、「少しでも学校・生徒のために」というおもいがあるから立ち上がったのではないかと思います。非常勤職員の年収は約110万円、生活できないからと、ダブルワーク、トリプルワークをしている方もいます。しかも仕事は、勤務時間を超えて早朝から放課後までかかるほど多忙。ボーナスや退職金もなし。しかし、多くの非常勤職員が10年、20年と勤めてきています。このような低い労働条件でも情熱をもって仕事をしてくださっている非常勤の方々がいてこそ子どもたちは安心して学習活動ができると思います。そのように情熱をもって働いている方々をやめさせるのは、教育条件を悪化させることになると思います。自分たちの首切りは教育の問題、子ども達の問題だという思いがあったのではないかと思います。
 2点目は非常勤職員を支えた組合の存在があったと思います。当事者を支え励まし、いろんな悩みや葛藤を要求にまでまとめるには当事者がここで闘おうという組織ぬきには闘えないと思います。単なる愚痴の言い合いにならずそれをかえていくための要求にするには、当事者を支え励ます第三者の存在はなくてはならないものだと感じました。おそらくその存在の確かさがここまでの闘い、広がりをつくったのではないかと思いました。

 私達も非常勤の待遇を改善したいとやってきましたが、一定の改善はなされましたが、勤務時間の問題などまだまだ課題はたくさんあります。待遇改善のためにも大阪の闘いに学び、非常勤の仲間作りを基盤にしながら、当事者の立ち上がりをどう作っていくのかを模索しながらやっていきたいと考えています。当事者の団結を作りながら、多くの人に協力を呼びかけ、大阪のような運動を作っていきたいと思いました





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Last updated  October 1, 2008 08:46:30 PM
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