臨時教員を考える 加藤ブログ

2008/11/16(日)17:35

『連帯』よ!ふたたび!

臨時教員(186)

 4年ぶりに教職員組合に加入することになった。いうところの日教組(にっきょうそ)である。と、いうのも私が教職員組合なるものに生まれて初めて加入したのは今を去ること4年前だった。10年間非常勤として勤務した私立女子中・高一貫校をリストラ解雇になったあと、定数内臨採( 欠員補充、定数内臨採とも言う。 学校の定数の中に入る臨時採用のこと)として埼玉県のある市の中学校美術教師として常勤雇いとなった時である。  長年の私立勤めから久々の公立の職員室に入って多少緊張気味だった私に、すぐに声をかけてくれたのが組合員の0さんだった。彼女が組合員だとわかったのは、その学校に勤務しだして、まもなくだった。なぜなら彼女から直接、「組合に入りませんか?」と誘われたからだ。その後、4校派遣教員として勤務し、現在5校目になるわけだが、4校のうちどの学校でも、そのようなあからさまな?勧誘を受けた覚えはない。どの人が組合員なのかさがすのが難しいくらいなところもあった。  思い出せば、その中学校では週1度くらいのペースで分会という名の校内の組合員のミーティングが開かれていた。分会、つまり分科会の略なのだろうか、そもそも、「改悪教育基本法を考える」だの「第9条を考える会」などに参加することのなかった私だったが(“異業種交流会”や“○○で起業するセミナー”などにはやたら参加していたが)、そういった会合にも足を運んだものだ。当時その学校で勤務していた私達臨採がすべて組合員になったおかげで?なんと、その学校は日本一の組合加入率を誇っていたらしい。(笑)  で、今の学校である。現在勤務している学校は以前もこのブログで書いたように、やたら若い人が多い。当然組合員は少ない。そんな中で、毎日、朝の職会(職員会議)が始まる前に各教員の机に組合の新聞やらビラやらを巻いている、年配の教師がいる。聞くと今年退職されるそうな。前の学校でもその前の学校でも、このような印刷物を巻く年配の教師が居た。わたしは、これらの組合員の教師を『誠意の人』と呼ぶことにしている。本人は『正義の人』と信じて長年の組合活動に殉じてきた人なのだろう。  先に紹介した組合員加入率NO1の中学校を退職してから、組合費を延滞していたので自然退会になっていた私である。この学校にきて、ビラを巻く年配教師に、かつて組合に入っていたこと、さらに当時、毎月の組合員費1,000円が自動引き落としになっていた通帳はそのまま解約せずに持っていることなどを話し、ふと、『こんなご時世でもあるし、私、もう一度組合に入ろうかしら』などどともらしたところ、さっそく、申込書を渡された。彼の熱心なる誘いにふたたび4年ぶりに組合に入るに至ったのだ。  公立小・中・高等学校における組織率及び組合員数は、かつては86%を誇っていたこともあるらしいが現在では28%、ちなみに今の学校では私が加わって4人なので10%程度だろうか。日教組批判もあるだろうが、ネットカフェ難民や、現在の派遣労働者達の悲惨な現状を見れば、国会で派遣労働者の使い捨てを正す日本共産党の志位委員長の映像が You Tubu で配信し続けられ、若者に支持されていることも納得できる。   『連帯』がふたたび若者の間の合言葉になるのも近いのかもしれない。                                         じゅんじゅん

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