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臨時教員を考える 加藤ブログ

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March 6, 2011
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 1、サポートとしての働き方
 今までの悩みや苦しみ、様々な葛藤の中で、思ったこと、それは、同じ職員としてやれることは精一杯という思いで仕事にむかっていこうと思ったことだ。今年はO小で2年目、1年目は1年生の授業をT1でやり、2年生はT2、そのほか、放課後の「勉強の保健室」というところで勉強がわからないところを子ども達が勉強する所を任されている。勤務時間は9時40分から3時25分の5時間勤務なのに、毎日5時、6時までの仕事となり家では教材研究と教師の仕事に専念した。研修も認められず、夏休みなどの長期の休みは仕事を切られ、身分は一般職員の扱いという教育現場になじまない制度としての矛盾は抱えてはいたが・・・。
 今年は同じ学校で2年目、T1はできないが、T2として4年生、1年生に関わっている。4年生の授業の単元がとても多く、行事も多く、担任の先生が教材研究や授業準備ができない分、担任と授業についての話をしながら、教材の準備をした。教材研究をし、ポイントを自分なりに押さえ、時々、「それなら授業をやってください。T1とT2でわかれてやりましょう。」といわれることがあり、とても遣り甲斐を感じたりして1年生では、自分の作った紙芝居や教具をつかってもらい、算数サークルで学んだことを話し、取り入れてもらうこともあった。授業の中で、大切なポイントを分かりやすい教具で説明したりさせてもらったりしていた。担任の先生の考えを聞きながら、自分も共に授業を作っていくという姿勢は忘れないようにと思いながらT2として関わっていった。
 「勉強の保健室」では毎回5、6名の子ども達と楽しく勉強している。転校してきて居場所が見つからずにいるAちゃん、「私、転校しなければ良かった。」と勉強はしないで私に愚痴を言う。Aちゃんは毎日帰りの遅いお父さんやお母さんをお兄ちゃんと待っている。乱暴ばかりしてしかられてばかりのHくん、家に帰っても、仕事で忙しいお母さんはいない。休み時間に私のそばで安心したようにプリントをやっている。「先生は心の支えになっています。」とお手紙をくれた子育てで悩んでいるお母さん。「教室でY君はやる気がなく他にも手のかかる子ども達がたくさんいて、思うようにみてあげられないのでY君たちがここで勉強してくれて助かります。」という担任の先生もいる。その先生は時々、クラスの子ども達の勉強の様子を見に来てくれる。
 人数は少ないけれど、時給1210円の劣悪な待遇の中で、私を必要としてくれる子ども達やお母さんに支えられてなんとか教師の誇りを失わず、やる気を失わず、子ども達のために頑張ろうという思いをもち続けることができた。しかし私達を取り巻く現実は厳しかった。





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Last updated  March 7, 2011 12:22:46 AM
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