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こんにちは♪ ス~ジ~です♪ 

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核兵器は8000発に削減

<アメリカ軍の実戦的核兵器は2万3000発から
8000発に削減>

「チェイニー長官は、1989年11月、ベルリンの壁が
崩壊すると、文民の分析官に、SIOP(単一統合作戦計
画)での核攻撃目標を見直すよう命じた。彼のスタッフは
、いまや事態が本末転倒になっているとの判断を下した。
新たな核兵器システムが配備されるたびに、SIOPの担
当者が新たな攻撃目標を物色するという不合理が日常化し
ていたのである。有事の際には、ソヴィエトの、数ブロッ
クしか離れていない橋と市役所を攻撃目標として、それぞ
れ核弾頭が発射されるのである。当時の計画では、ウクラ
イナ共和国の首都キエフだけに40発近い弾頭が向けられ
ていた。

今日では、アメリカとロシアは、たがいに相手を核攻撃の
対象とはしていない。

さらに、湾岸戦争が終わって数カ月たった1991年9月
5日の国家安全保障会議で、ブッシュ大統領から「核軍縮
に関する新しいプランを策定してほしい」という要請があ
った。数日のうちに、統合参謀本部の参謀とチェイニー国
防長官が協力してつくりあげた提案は、包括的な廃止案で
あり、その文書を読む者は息をのんだ。陸軍が保有するラ
ンス・ミサイルのような短距離核兵器は全廃し、過去32
年間にわたって警戒態勢をとりつづけてきた戦略航空軍団
の爆撃機を離陸させないばかりか、核兵器も取り外し、ト
ライデント型潜水艦に搭載された戦略ミサイルを除いて、
すべての艦船から核兵器を撤去することになった。多頭式
の大陸間弾道弾も撤廃し、単頭式のみが残されることにな
った。ミニットマン・ミサイルの発射台についても、思い
切った縮小措置がとられた。

3週間とたたない9月27日、ブッシュ大統領は、こうし
た核兵器の削減を一方的に発表した。

私が議長に就任したとき、アメリカ軍には2万3000発
もの実戦的核兵器があった。われわれが自発的に削減した
分に、START(戦略兵器削減交渉)の成果を加えると
、2003年には核弾頭の保有数は8000発にまで減る
予定だ。実に65%以上の削減である。

官僚主義的な抵抗もあったが、削減計画は推進され、効果
があらわれはじめた。基地が閉鎖され、軍人も民間人も任
務を解かれた。チェイニー国防長官のもとで、各軍の参謀
長と私は、アメリカの納税者から預かった資金を、責任を
もって管理しようと努めた。われわれはもっとスリムで効
率的な、そしていかなる使命もはたせる質の高い軍隊をつ
くろうと決意した。このことは現在でも、軍の指導部の目
標でありつづけている。」


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