「邦人女性、両替での詐欺被害行為について」
午後1時、うす曇微風、32℃マニラ市で日本女性(51)が「両替詐欺」にあったニュースがマニラ新聞に載っていた。この人は8年間もフィリピンに住んでいるのに、なんにもフィリピン事情を知らない典型である。観光客は、無駄使いをする割に円交換レートを気にする人が多い。私は1万円をいつも交換している中国人両替商で、価格を聞いてから、自分への経費としてP100を差引後封筒にチップ用の小銭を混ぜて入れ、交換している。セブでの交換価格は新聞にあるマニラの市中両替商の値段より安くなる。マニラでの交換レートが一番良い。セブでも同じだが、両替商の近くで1万円がP5,000以上の交換所を知っていると声が掛かる。その価格は新聞記載よりP100~P200も良い価格である。数回フィリピンに来て、何でも分かっている様な錯覚に陥っている欲張り観光客はそれに引っかかる。両替商店内で、交換後誰でも、貰った金が正しいか数えるのは当たり前である。しかし、その後店から、封筒サービスや輪ゴムサービスが有るときが危険なのである。手品師はお客の面前で、トランプ手品をやり、いつの間にか、お客のポケットにトランプを入れてあったりする。それが手品師である。だから一度渡した札束に輪ゴムをかける間に、数枚の紙幣を抜き取るのが容易くできる。この女性は30万円交換で約15万ペソを受け取り、なんと7万ペソも抜き取られていたのに自宅に帰るまで気がつかなかった。警察に行き、警官同行でその店に戻り、半額取り戻したのは幸運であったが、普通は何の証拠もないから、取り戻すことは不可能である。女性であったことで警官もついて来たが、男性だと万一半額取り戻しても、警官に謝礼を請求され、ほとんど手元には残らないであろう。この女性は8年もマニラに住んでいるのに、こんな「簡単なごまかし」すら知らなかった。いつも交換している所に行かず、「欲張った結果」こんな目にあったわけである。観光客では「だまされても気が付かない」のが大部分である。2日間一緒にいただけの、「カラオケ女」(売春婦)に財布を預ける人もいる。そういった男ほど、実は「大ケチ」な上に「欲張り」で金の使い方を知らない男であることを、セブ爺は長い経験から、よく知っている。