アレルギー性鼻炎手術記2日目手術当日3月25日-入院2日目-朝、病院は6時起床だ。 慣れないのと睡眠薬で寝たせいか体がだるい。 ついに手術の日がやってきたんだなあ 看護婦さんが検温と脈拍を取りにきた。 朝から絶飲、絶食だ。 歯を磨き、うがいをした。 9時に1度目の安定剤の筋肉注射、9時半に2度目の 注射。9時50分に手術室へ移動し10時15分手術 開始で2時間を予定。 渡された水色の手術着に着替える。 両肩の部分がボタンになっているワンピースのような 服。局所麻酔なのでパンツは脱がないでいいそうな。 はあ・・・ 時間になると1回目の注射、筋肉注射は痛い。 これからはベッドで安静・・ 30分後に2回目の注射。こちらの方がもっと 痛いんですけど・・ 「すずめさ~ん2番目に手術なんですけど1番目の方が 30分も早く終わりましたので行きますよ~こんな事って 余りないんですけど」 まだ意識はっきりしてるんですけど。 ベッドごとガラガラ移動してエレベーターで3F手術室へ 「まだ意識はっきりしてますねえ・・」 見られたらやばいものでもあるんやら。 ベッドから手術室への移動。 これがすごくて受付カウンターのところまでベッドの 高さがぐーっと上がって手術室側から板が伸びてきて そこに体を乗せて移動するのだがそれが面白くてそれ まで手術だ~という気分が吹き飛んでしまった。 真上には手術用のライトと手術着姿の主治医の顔が、 周りはよく解らない機械がいっぱい設置してあるのが 見える。 左手には点滴がつけられ、右手には脈拍を計測する機械が つけられ、腰あたりにはベルトみたいなのがついてるのが 見えた。頭はタオルのようなもので目隠しされて鼻と口だ けが出ている状態。 「内視鏡の準備が出来たら麻酔をかけて始めますよ」 そこらへんから大分、安定剤の注射が効いてきて意識が 朦朧としてくる。。 スパーッ 「!!!いたたっ!!」 鼻の中が奥まで切れる感触に飛び上がった。 「麻酔効いてない?もう一度するね。」 しっしっかりしてくれええ~ それからしばらくは全く自分の状況がよくわからない。 意識がこまぎれになっているような感じがする。 その間何度か喉につたってくる血を何度かバキュームで 吸い出してもらう。あまり苦しくはなくどこか夢見心地だ。 それでもこの声はよく聞こえた 「ノミ!」 きたきた~もうすぐノミで鼻をカンカンされるんだ。 コンコンコン、みしみしみしっ 先生がノミに力をこめているのがこっちまで伝わってくる。 痛みはないが脂汗がつたってくる ぱきぱきっという音とともに何かを引き出す感触。 軟骨を取り出しているようだがその引っ張られる時に痛みが くるのでぐっとこらえていた。 「うくくっ・・・・」 「もう少し麻酔する?」 「まだこらえられる範囲です・・」 「もう少しだからね・・」 はああ、涙がにじんできそう。 ただひたすら時間が経つのを待っていた。 「糸!もうすぐで終わるからね」 鼻の中を縫っているようだ。 もう、いや、やっと終わる。 「鼻で息を吸ってみて~」 す~~っと深呼吸をすると鼻の奥まで空気が通る感触がした。 「あっよく通る!」 「治ったらこんな感じになるからね」 鼻の中にガーゼを詰めていく。 これでしばらく口呼吸だ。 目隠しをはずされると腰以外の場所にもいろんなところに バンドがされていたのが目に入る。 また動く板で手術室からベッドへ移動。 病室に帰ってきた。 看護婦さんと主治医と母の顔が見える。 まだ意識がぼーっとしていてうまく動けない。 「今何時?」 時間は12時15分。予定通りの時間ということは2時間半かかった というとこか。 急に水分が欲しくなって 「み、水・・」 「まだ麻酔が醒めてないんですけど・・まあ飲んでみます?」 水差しで飲ませてもらうとその後2,3回喉に伝ってきた血を ティッシュに吐いた。 それからはどっと疲れが出てただひたすら眠っていた。 何度か看護婦さんが検温や点滴で来ていたがそんなことが気に ならないくらい疲れていた。 でも夕食で流動食が運ばれてくると全て平らげるところは 口のいやしさ爆発だった。 入院3日目へ ジャンル別一覧
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