2008/01/23(水)12:13
犬の記憶 追悼
昨日、主人が大学時代に実家に連れて帰った犬3匹のうちの最後の一匹が天国へ旅立ちました。
私たち夫婦は、相当な事が無い限り、メールなんて打ち合わないのですが、昨夜はこの事をメールすると、速攻で(球遊戯場からですが)返事が来ました。
子供達が寝てしまってからの帰宅でしたが、帰るなり「寂しいね。。」
その後、二人で犬たちの事を懐かしく、話しました。これが私達なりのお別れです。
主人は元来の犬好き。
大学1年の時、いつものように主人がコンビニに買い物に行くと、薄汚い白い野良犬が。ちょっと食べ物を落とした位なのに、なんだかその犬は異常に主人の側を離れたがらず、つきまとわり、困った主人は車に乗せてアパートに連れ帰りました。
狭い玄関に座布団を敷き、牛乳を置いて、一応リビングらしき生活空間には入って来ない様に襖を閉めて寝ていたら・・・翌朝、3匹の子どもを産んでいました!!
うっそおお!と思ったそうですが、可愛いな~と子犬を見ると、母犬にいたノミが子犬の皮膚の上を歩いているのを発見。子犬の方は手で撃退、急いで母犬を風呂場に連れて行き、ジャバジャバシャンプーで洗って。
で、その母犬、かなりのしっかり者、切れ者?だったそうで、しばらくは子犬に母乳をあげていたそうですが、そのうち子犬用にと置いている牛乳は自分で飲み干し、ガリガリと玄関をひっかき、やたらと外に出たがるようになったので、出してやるとダッシュでお出かけ。そして、またガリガリやってアパートに入ったかと思うと、胃から食べたものを「ゲロゲロ~!」
と吐き出し、それに子犬3匹がわらわらと集まり食べだしたそうです。
さすがに、その時は主人も「吐くな~!!」とばしっと頭をやったそうですが、申し訳無さそうに母犬は見ていたそうです・・
それが3回位続いた後、やっとその必要が無い事を確認できたのでしょうか、持ち帰りゲロ子育てはやめてくれたそうです。
その感想は「いや~、感心したよ。母性っていうの?すごいよなあって思ったのさ。離乳してたんだよね。」
普通、自分の家のキッチンにゲロ撒かれたら、そういう感想は持てないと思うけど、その頃、お付き合いしていなくて良かったと本心から思いました。
その後、何故か春スキーに行くから、子犬預かってくれん?と頼まれ、私の実家にも一週間くらいは子犬達滞在したっけな。その時も確か、車の中で子犬達は車酔いして、ゲロってたと記憶しています(ゲロの好きな親子だ・・・)
アパートで飼えないので、主人は車で実家に子犬を連れて帰ったのですが、その出発の朝から、母犬は行方不明になりました。
まさしく、主人の家に”産み落とし”ってわけです。私はその、「こいつなら産んでも大丈夫そう!!」と主人を見定めた母犬に脱帽です。確かにその目は正しかった!恐るべし、野生or母性!!
その子犬達のうち一匹はもらわれ、2匹は主人の実家で飼ってもらいました。賢い犬ばかりでした。主人は「いや~、母犬、相当賢かったもん。」
そうして、一匹は数年前に、残りの一匹が昨日、16年の命を終えたというわけです。
実家のご両親には、今まで予告も無く持ち込まれた犬たちを、可愛がって頂き、有難うございました、と主人、申しておりました。