2014年9月7日 篠山
こんにちは。 今回は、2014年9月7日に兵庫県篠山市に行ったときに見つけた昆虫を紹介します。 ネキトンボ(トンボ科) 水田の横の棒に止まっていました。 翅の基部に色が着いており、特にオスは体が赤く非常に美しいです。 5月~11月まで見られ、年に2回発生することもあります。 山地の池の周辺などで普通に見られます。 サワガニ(サワガニ科) 川の横の道路を横断していました。横の川にも多くの本種が見られました。 写真の個体は色が薄いですが、赤色の個体も見られました。 上流域から中流域にかけて見られます。 日本のカニでは唯一の淡水性のカニです。 卵を持っていたようです ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科) ヤブカラシの花で吸蜜していました。 周りには草原があり、食草であるスミレが生えていたので、幼虫も見ることができました。 写真の個体はオスで翅が黄色をしていますが、メスは前翅の先端が黒く、沖縄に生息する毒蝶カバマダラに擬態することで天敵から身を守っていると考えられています。 ヒョウモンチョウ類にしては、翅の裏も表も典型的な模様をしており、区別は容易です。 また、他のヒョウモンチョウ類よりも飛翔が緩やかなため、飛んでいる場合でも他種と区別することができます。 山地から平地の草原で見られますが、市街地でも食草のスミレがあれば発生することもあります。 また、本種のオスは山頂占有性と呼ばれる山頂に集まる習性があり、標高の高い山でも見ることができます。 分布は本州南西部から沖縄にかけてですが、近年地球温暖化の影響で分布が北上しており、関東地方以北でも見ることができます。 4月~11月まで見られ、多化性なのでこの時期でも新鮮な個体を見ることができました。 ツマグロヒョウモンの幼虫 こちらも複数個体見られました。多化性で越冬態も決まっていないので、幼虫と成虫が同じところで見られることもあります。 モンシロチョウ(シロチョウ科) 花壇の周りで見られました。 3月~11月まで見られ、日本全土に分布しています。 写真の個体は翅が欠けていますが、おそらく天敵に襲われたものだと思われます。 翅の先端は黒色で、前翅には黒い斑点があります。 キャベツやダイコンが食草なので、畑があれば市街地から山地まで多く見られ、害虫として知られています。 奈良時代に大陸から日本に侵入した外来種です。 クツワムシ(クツワムシ科) サワガニのいた小川と林の間の林縁の下草で見られました。 主に夜、ガシャガシャと大きな声で鳴きますが、写真の個体は昼間鳴いていたため容易に見つけることができました。 写真のような緑色型の他にも、褐色型が見らました。他にも、少し色の薄い個体や濃い個体もあり、様々な色の個体を見ることがあります。 馬具の一種である轡と似たような声で鳴くことから、クツワムシと呼ばれています。 分布は少し局所的ですが、食草であるクズが生えている林縁では見られることが多いです。 マツムシモドキ(マツムシ科) 林縁のイネ科の植物に止まっていました。 近くで写真を撮りたかったのですが、個体が地面に落ちてしまい、見失ってしまいました。 南方系の種で本州では静岡県以南 、四国、九州で見られます。 照葉樹林の樹上に見られる種ですが、写真の個体は木から落ちてきたものだと思われます。 オオルリボシヤンマ(ヤンマ科) ダムの周りを飛んでいました。 林に囲まれた池沼で見ることが多いのですが、一頭だけ草上を飛んでいました。 胸部の黄緑色と、水色の模様が美しいです。 6月~11月まで見られ、老熟すると翅が茶色になります。 平地から山地までの池沼で普通に見ることができ、個体数も多いです。 近縁種のルリボシヤンマとは良く似ていますが、胸部の模様で区別することができ、本種のほうが平地に多いです。 クツワムシ 次回も載せます。それではさようなら。