【吉岡忍】 放熱の行方
あのときは、学校教育のほうがゆがんでいた。心なんか捨てて要領よく生きろ、という教師たちのほうが間違っていた。あるいは、脈絡もなく次々と消費をあおりたて、異様な明るさに彩られた社会のほうがうさんくさかった。つまり、世の中のほうが悪かったのだ。暴力に走ったり、暴走をくり返したり、無気力や無関心になっていく子供や生徒たちの側にこそ本質的な正しさがあった、と私は思う。 別の角度から言えば、こうなる。きみの歌の追い風となったのは、世の中や社会の側にあるゆがみだったのだ。きみがひとつひとつの歌のなかで描いた情景は、多くの私たちが明るい狂騒におぼれながらも、どこかでうなずきたくなるような内容だった。きみと私たちとの表立ってではなかったけれど、その一点でつながっていた。放熱の行方吉岡忍(著)↓写真が気に入ったらクリックしてブログ・ランキングに投票してね。応援よろしくお願いします。↓Please click if you like my photographs. Blog ranking of popularityBlog ranking of popularityI showed the photographs of cherry trees, azaleas and peonies.桜、つつじ、牡丹の写真を、201104_桜・つつじ・牡丹に、アップしました。