浅田次郎著「一路」読了
3月20日に「憑神」を読んだことを書いた。引き続いて【一路】を読了。この小説は、田名部藩蒔坂左京太夫という7,500石の旗本の3勤交代道中のお話し。田名部藩には蒔坂左京太夫の叔父の蒔坂将監がいて、この男が蒔坂左京太夫を亡き者にしてお家乗っ取りを企んでいる。そのたくらみが3謹交代の道中になされようとしている。一方、3謹交代を差配するのは供頭という役割で、その役割の人物は既に蒔坂将監の陰謀によって殺されている。それで、このお話の道中は殺された供頭の息子が担うことになる。小説の中身はこの若い供頭が道中のさまざまの困難を乗り越え、且つ、蒔坂将監の陰謀をどのように避けて江戸にたどり着くのかの始末記である。浅田次郎さんの小説はサービス精神旺盛でいろんな仕掛けやお茶ら毛があります。まあ、読んで楽しいですね。これで、浅田次郎さんの小説は3つ読みました。文芸春秋の「大名倒産」は続いています。引き続き楽しめます。さて、次は小川洋子さんの【博士の愛した数式】です。先日、私はBOOK OFFで探したけどなかったのですが、女房が探してきてくれました。