|
カテゴリ:昭和がブーム、子供の頃の思い出
昭和20年、敗戦の年、私は小学校1年生だった。
いつもお腹をすかせていた。 ある日、お隣で遊んでいたら、そこのおばさんにドーナッツを貰った。自家製なのだろうが、ドーナッツはドーナッツだ。形がドーナッツだった。 どういうわけか、家に持ち帰って庭で食べていたら、廊下のガラス戸の向こうにお袋がくるのが見えた。 今、思い出すと、どうして隠れたのか理由が分からないのだが、多分、私はお腹を壊していたのではないかと思う。だから、何か食べているのをお袋に見られたらいけないと思ったのだと思う。それで、咄嗟に縁の下に隠れた。 今の家には、縁の下というのは無いだろうが、昔はたいていの家には縁側があった。今は家を建てるとき、コンクリートで基礎を作ってしまうので、床下はコンクリートの壁ではいれない。昔はこのコンクリートの壁は無く、床下は外から自由に入れた。縁側は結構高く、子供ならその下に入るのは容易だった。 後年、もう10年以上してから、何かの拍子に、お袋はそのことを知っていたことが分かった。ただし、何故隠れたのかいまだに分からない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.11.13 07:52:08
コメント(0) | コメントを書く
[昭和がブーム、子供の頃の思い出] カテゴリの最新記事
|