2005.12.01

これをなんと読みますか?“重耳” おもみみ?

カテゴリ:おすすめ本
違います“ちょうじ”と読みます。

それはどういう意味ですか?
意味はありません、人の名前です。

しばらくご無沙汰していました。
宮城谷昌光著『重耳』(上)・(中)・(下)、講談社文庫、各580円。

すでに、『侠骨記』『介子推』について書きました。
宮城谷さんの書かれる小説は、中国の春秋時代を舞台にした偉人の物語です。だから、痛快ですね。

時代考証が詳しいので、時にわずらわしく、人も沢山出てくるので、こんがらがってしまうことも多いですが、やっぱり面白いですね。

ですが、一つ私が賛成できないのは、人がとるべき道が天によって定められている、という考え方です。それは、著者の考え方ではなく、中国のこの時代の支配者の考え方なのでしょうね。仁、徳、信などが重んじられるのも、中国文学の特徴でしょうか?

でも、日本の戦国時代のような地方支配者間の戦争が、このような人徳によって決められてきた、という考え方には納得できないですね。現実はそんなに単純じゃないと思うんですが?というような理屈は別にして、宮城谷さんの小説は面白い!

この小説は重耳という名の地方支配者の子供の一人が、世継ぎ争いを逃れて、19年間も流浪しながら、ついにその支配者になると共に、周辺の多くの国も信服させる大人物になっていくというお話です。






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最終更新日  2005.12.01 07:57:29
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