swang blog

2012/09/11(火)21:08

Rolandカタログ

音楽(505)

 昨日のブログで冨田勲とシンセサイザーに憧れたことは書いた。しかし1970年に冨田勲が購入したMOOGシンセサイザーは当時の金額で一千万円という。当時とは物価水準も違うので、現在に換算すると五千万円くらいになるかもしれない。私が憧れた当時ですら、やはりシンセサイザーは高額なもので、とても子供が買えるものではなかった。しかし秋葉原にRolandのショールームがあり、週末はよく通っていた(笑)。  奥付によると1978年のカタログ。ピンジャックケーブルがいっぱい刺さっているのはRolandの最上位機種SYSTEM 700。  そしてお値段は240万円(笑)。MOOGシンセサイザーが不動産並なら、外車並に価格は落ちて来てはいる。でも手が届かない世界であることには変わりない。ショールームにも置いてあったけど、触らせてはくれなかった。当たり前だ(笑)。  機能を見ると、VCOもVCFもVCAも3チャンネル分しかない。今から考えるとショボイ。シーケンサーも12ステップが3チャンネル分。自動演奏させようにも、単純な繰り返しパターンしか作れない。  革命!! アナログシーケンサーからデジタルシーケンサーへ。標準4KByteのメモリーを搭載し、1200音も自動で演奏させることができる様になったのだ。素晴らしい。お値段は120万円(笑)。12KByteの追加メモリーは18万円(^^;。後にパソコンが登場してくるけど、私が最初に触れたパソコンですらメモリーは64KByteあった(笑)。  1981年のカタログ。SYSTEM 700が25万円程値上がりしている(笑)。デフレ時代の今の若い人には信じられないだろうけど、昔は物価というのは騰がるものだったのだ(^^;。  右側には新発売のモジュールを小さくしたSYSTEM100が掲載されている。VCO等が独立して販売され、組み合わせ自由というもの。最低限のシステムで12万円くらい。これでも高嶺の花だった。  ページ上の方がSYSTEM100の各モジュール。お金さえあればモジュールをいくつも組み合わせることが出来るので、如何にも男子がハマりそうな構成。Rolandのショールームではこれに自由に触ることができたのでかなりハマった。ただ「タモリ倶楽部」で冨田勲が言っていた様に、アナログシンセは音作りが本当に難しかった。解説書もないし、ケーブルをあちこち指しながら試行錯誤という感じ。でもこれがまた男子にはたまらないのだ。今ならパソコンがその位置にあるのだろう。  実は9年前にヤフオクに5モジュールセットが出品されて、本気で欲しかった(笑)。音を出して遊ばないでも、インテリアとして美しいから。でもインテリアとして置く場所がないので断念した。9万円で始まったオークションは15万円で落札されていた。  sys100m.org  画像検索したらこんなサイトを発見。  その中の一枚。何台買っているんじゃ(笑)。木枠に収められたモジュールが本当に美しいなぁ。  その後シンセサイザーはアナログからデジタルに移行し、価格は手頃に、機能はアップしていったけど、個人的にはアナログシンセサイザー的な魅力は感じなくなってしまった。やっぱりピンジャックケーブルを刺しまくらないとね(笑)。  というわけで、シンセサイザーの思い出でした。

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