2014/10/22(水)18:24
富岡製糸場と夕凪の街桜の国。
去年の春に富岡製糸場へ行ったのだけど、世界遺産に登録されたら載せよう♪と
思っていてさっぱり忘れてた。遅ればせながら記念に載せちゃう。
その頃はまだ世界遺産に登録されるかも、なんて事は話題にもなっていなくて、
目的は映画「夕凪の街 桜の国」のロケ地巡りなのでした。
夕凪の街 桜の国 [ こうの史代 ]
富岡製糸場への近道を入るとそこは、昭和レトロな商店街。
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富岡市銀座通り。
映画の中で平野皆実が勤める「フタバ洋装店」があるのです。
ここから富岡製糸場までの道のりは、お土産物屋さんや食べ物屋さんが沢山ある。
揚げたてコロッケや釜飯、ソフトクリーム、牛肉弁当なんかに目を奪われる
小腹の空いているわたくし。色々食べちゃいましたよ。
そして富岡製糸場入り口。
表門。
正面にある東繭倉庫を一歩入ると今度は昭和から明治への入り口です。
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明治5年に完成した繰糸工場。長さ140m、約300人が同時に入って
作業出来る広さだそうです。
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西繭倉庫。
良い繭。
ケナゲに頑張って蛹化準備。
でもまとめて煮られちゃう。
嗚呼なんたる悲運。
繭は茹でるとほぐれるそうですが、大鍋でぐつぐつ煮る、その繭の中身はもちろん
蚕(蛾)の蛹なわけです。全てのシルク糸を取り終えたその鍋の中には膨大な数の
蛹が茹で上がってる事になる。オソロシイ…。
で、当時としては蛾の蛹(しかも調理(?)済み)なんて貴重なタンパク源として食用に
されていてもおかしくないような気がするのですが、「食べた」と言う話は聞こえてこない。
聞こえてこないのは知り合いに養蚕家が居ないからだよ。
と言うことで調べてみたら、やっぱり食用にしたり家畜の飼料にしたり肥料にしたり、
その用途は沢山あった。良かった。蜂の子とかイナゴと同様の扱いで、佃煮にして
食べる事が多いみたい。
まさにそれがセット売りされてた!
捨ててたわけじゃないんだ、と知って、みょうに嬉しくなったわたしなのでした。
工場を出たところで大きな羽音が来た。見上げるとそこにはクマンバチ。
ブンブン。
青空。
あんたは糸持って無くて良かったねぇ。
クマバチで思い出したけど、初夏にイタリアンパセリの花が咲いた時、我が家の
ベランダにも飛んできた。虫たちはセリ科の、この花の形状が大好きです。
山の中だとシシウドやイブキボウフウ。いつだってキアゲハの幼虫はじめ
いろーんな虫たちが集っています。都会でもそれはおんなじなんだなあ。
イタパセ。
クマンバチは体に対して翅が小さい。だから「飛べると信じ切っているから飛べる神」とか
「不可能を可能にする象徴!」とか縁起の良いことを言われているけど、実際はそれ程
翅が小さい気もしない。重そうだけど。飛んでいる、というよりは体を運んでいる、って感じ。
ずっしり。
全体的に真っ黒いのがメス(危険)、顔に黄色い三角が付いているのがオス(穏和)。
なのでこれはオス。羽音の割に穏やかなのはガガさま(オオスカシバ)に似ているね。
で、クマバチの卵は昆虫界最大の15mm超えだそう。対してカイコは何千年もの間
飼育改良され続けて、もはや人間の管理下以外では生きていけない昆虫界唯一の
「家畜」。両者ともに昆虫界きっての「唯一」を持つ。うーん。なんかすごい。(←語彙が哀れ。)
だってね、日本産幼虫図鑑のカイコの項目に、「分布」
汎世界(家畜)
って書いてあるんだよ。
こんなの初めて見た!
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