しゃからの日々徒然

2007/12/18(火)23:12

ブランドのプライド

お店(14)

ケース1:フェラガモ 革の鞄の肩掛け紐が切れて修理に出しました。金具を外して新しいものに付け替える作業で、結構面倒な修復でしたし、片方だけ交換すると新旧の革の差が出てしまうということで、問題なかった方も交換されてきて、ちとお値段ははりました。でも新しいものを買う事を考えたらずっとお安い上がりです。何より、修理したという事が分からないくらいの見事な出来でした。 ケース2:DANKS こちらも鞄。チャック部分の布が切れてしまい、チャックの付け替えを依頼。3週間程度に1度、途中経過が必ず入ってきて、一度直したけれど出来上がりが良くないと再度修理、それでも少しつれてしまって、と修理代なしで返却。チャックは新品にして頂いて、出来上がりが良くないとおっしゃるものの、少し布にツレがある程度。それでもやっぱり、店としては納得できる仕上がりでお渡しできなかったので、との事でした。店のプライドを感じました。 ケース3:某ヨーロッッパ系ブランド こちらは物はスーツのズボンのウェスト直し。着られるのですが少々きつくなったため(爆)ウェスト出しを依頼。 しかし持っていって相談しただけで門前払い状態。そういう修理はしないの一言。結局、母が懇意にしている別のヨーロッパ系ブランドに相談して、そこの下請けで綺麗にウェスト出しをして貰いました。もちろん、全く同じ生地での修理は出来なかったのですが、目立たないように工夫してくれたので、普通に穿いた分には全く分からない仕上がり。この程度の事も出来ないのは、職人が居ないのか、売ったらそれでいいと思っているのか。 上記全て(修理してくれた別ブランド含め)名前の通ったブランドで、しかも同じ系列の百貨店に入っています。が、ケース3のブランドのものはもう、買わないでしょうね。 ブランドとして、自分の店の物に対する愛着や誇りを感じないからです。 服と鞄では多少勝手は違いますが、他のブランドの職人さんが易々と注文をクリアしているわけで、自分の所の物を自分の所で処理できないというのは、どういう店なんだろうなと思ってしまいました。 私はそうそうブランド物は買わないけれど、買ったら本当に捨てるしかない所まで使い切りたいと思っています。それがそれを作ったブランドと、そこの職人さんに対する敬意を表する事だと思うからです。 結構、何年も前のものでも平気で使っていますし、何より使えるんですよね。多少古くなってもちゃんと手入れしてさえいれば。 基本的にブランド物というのはその物に対する店のプライドと、耐久性(やはり良い物を使っているので)が重要だと思っています。 末永く、修理しながら愛着のある物が使える。そこが大切なのです。

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