カテゴリ:ヘンな童話?
桃太郎とかぐや姫を乗せた円盤は、空高く舞い上がっていきました。 「まこと人生とは、何が起こるか分からないものじゃ・・・」 窓から見える、小さくなっていく屋敷を見つめながら、桃太郎はつぶやいたのです。 「桃太郎様、月へ帰る前に、ちょっと寄り道をいたします。」 かぐや姫に言わせると、月にも海があるにはあるけど、残念ながら水が無い。 そこで、海水をおみやげに持って帰ろうという話だったのです。 「ああ、どうぞ、どうぞ。」 すっかり、やる氣の無くなった桃太郎。 どうでもいいや、という氣持ちで、上の空の返事です。 円盤が、とある浜辺に着陸しました。 桃太郎も、これが見納めになるかもしれないと、かぐや姫の後に続いて、降り立ったのです。 「お~い、桃さん。どこ行ってたんじゃ?」 どこからか、桃太郎を呼ぶ声がするではないですか? 「あっ、浦島殿。すると、ここは・・・」 「また、スゲェべっぴんさんを連れてるではないか♪ほれ、二人とも、もうちょっとこっちに来い。」 浦島太郎の側に近寄る、桃太郎とかぐや姫。 「よしっ、じゃあ、これから、乙姫さんにもらった玉手箱を開けるでぇ。」 「えっ!いや、そ、それは、昨日、開けるなと言ったはず・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.07.13 07:05:47
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