笏取り虫

2014/02/08(土)06:51

ミッション修理 その6

BMW R90/6(62)

さて、ミッションを見ていってみよう。写真1は交換されて戻ってきたミッションである。右からインプットシャフト、カウンターシャフト、アウトプットシャフトである。 まず右端のインプットシャフトである。クラッチのセンターにはこのスプラインで接続されている。(写真2)クラッチは断続のため多少前後に動く。動きながら力を伝えるためこのスプライン上をスライドする。かなりの力がかかるはずである。このシャフトは以前バネが折れたときに交換していたが、今回も交換された。見た目は悪くないのだが・・・。右側にベアリングと斜めのギア(写真3)、そして凸凹が組み合わさっている。本来この左にはキックギアがある。斜めギアはシャフトに対してフリーで左に凸がある。その左の凹部品はシャフトとスプライン接合されている。実はこの凹型部品の左にはコイルバネがあり、右方向に強く押されて凸凹接合されているのである。角が丸いので変速時のショックを和らげる働きをする。シャフトの中心には穴が貫通していて(写真4)この穴の中を通った丸棒はクラッチのバネを押し、クラッチを断続するのである。BMWのクラッチは一般的なバイクの湿式多板式ではなく、車と同じ乾式単板式である。でも、最新のBMWは湿式多板式になったようだ。(藤) 写真1 写真2 写真3 写真4

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