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カテゴリ:HONDA TLM50/2号機
TLM50のタンクの塗装はがしが終わったので、いよいよ凹み引き出しにかかる。以前工作車を仕事で使用中に積み上げ中のコンクリートブロックにぶつけた時に購入したケミカルプーラーとスライディングハンマーを使用してみる。
ケミカルプーラーは熱を加えると溶けるが、冷やすと固まるロウのような化学合成物質で作られており片方は引っ張り用の金具が付いている。 使用方法は先ずタンクをホットガンで160度位に温めてケミカルプーラーを軽く押し付けると先が溶ける。あまり溶けない内に冷やすのだが、近くに水道がなかったら、取り敢えずパーツクリーナーを吹き掛けて接着部分の温度を下げる。温度が下がると硬くなるのでプーラーは自立する。その後に水道水でタンク全体を冷やす。タンクとプーラーを完全に冷やす事によってプーラーの接着がより強力になるようである。 強く接着したのを確認できたら、プーラーの金具にスライディングハンマーのフックを引っ掛けて引き出すように叩くだけである。 このケミカルプーラーなる物は、ツルツルの鉄板面に溶着するだけなのに、かなりの力を入れても剥がれない。誰が発明したのだろう。しかし、あまり激しい力を加えると、溶着面が外れてしまうか、金具からケミカルが外れてしまう。 溶着面が外れた場合は再度溶着すれば良いのだが、金具からケミカルが外れてしまった場合は大変である。ケミカルと金具を再度溶着しても直ぐ剥がれてしまう。 よく見ると金具にネジが切ってある。何のためのネジなのか分からないが、ケミカルの中にこのネジ部分を埋め込んでしまえば、金具とケミカルが外れる事はないだろうと思い、ケミカルにハンダコテで穴を開け溶けた所で素早くネジ部分を押し込んでみた。じっくりと冷やして使用してみたら、今度は抜けない。 ![]() タンクに溶着したケミカルプーラー ![]() ケミカルから金具が抜けたのでケミカルに穴を開け行う
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以前行きつけのバイク屋でこの作業を見たことがある。かなりの接着力があるようだ。ちょっと不思議。
リムーバー塗布後のしわしわで昔を思い出した。なんか気持ち悪いしわ状態だ。 できあがりが楽しみである。 (2014.07.11 11:27:59)
906tomさん
ケミカルプーラーはホットガンで温めると溶けるので、タンクに溶接痕などが残らないのが良い所なのですが、強度が今一つなので、スライディングハンマーで引っ張るのがついつい遠慮がちになってしまいます。 (2014.07.13 06:40:32) |