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笏取り虫

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銀線名人ぬかしんぼ@ Re:デミオのフォーン交換(04/06) 私も同じくそういう事がありましたね。 …
2017.11.10
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11月7日、8日と仕事をサボって妻と友人夫婦4人で別府に泊まり掛けで、名物の関アジをアテに心ゆくまで地酒を飲むという、壮大且つ遠大な計画のもと、そのプロジェクトが幕を切って落とされたのであった。
今回は長距離と言う事もあって、数あるクルマの中から後部座席の広い工作車をチョイスした。8月に車検を受けてタイヤも、ラジエターも新品を奢ったばかりなので、安心できるのだ。
予定の午前8時丁度に出発。山陽自動車道を九州に向けて快調に飛ばす。宮島SAで休憩、曇って見えにくいが、交通安全の額の掛かった赤い鳥居から宮島を見学、スタバでイギリス海軍流のココアを買って再出発。この調子だと九州に入ってゆっくり昼食がとれそうだと思いながら、アクセルを踏む足に揺るぎはない。
岩国を過ぎて暫くした頃、助手席のダッシュボード付近から、電波状態の悪いラジオのような音が微かに聞こえて来た。その音が断続的に大きくなる。唸るような音だ。何の音だろう?走りには異常を感じないので、足廻りのようではないし、エンジンからも異音は聞こえない。しかし何かの異常があることは確かだ。減速して、走行車線に入って水温計を見たら.....。そこには世にも恐ろしいHを振り切っているメータの針が見て取れた。アカン。やってもうた。オーバーヒートだ。
しかし、ここは山陽道でも難関の山道、車線は片側2車線あるのだが、路肩が狭い80キロ区間だ。オマケにトンネルばかりなので、直ぐに止める訳にも行かない。路側帯を探しながら、更に減速走行に移る。そうこうしている間にまたトンネルに入り、とうとうボンネットから白煙が上がりだした。もうお陀仏かと思いながらやっとの思いでトンネルを抜けるとクルマ1台分の路側帯が見えた。ハザード点けて急いで停車。その瞬間、もの凄い水蒸気の白煙が上がる。シフトレバーのある中央コンソールの隙間からも車内に白煙が浸入して来る始末だ。急いで三角停止版と発煙筒を掴んで車外へ出てみると、そこはトンネルとトンネルとの間の橋梁部の336.4キロポストであった。最悪である。道路から退避する場所がないのだ。マズイと思いながら発煙筒に点火しようとしていると、天の助けか、日頃の行いか、丁度運良くNEXCOの道路パトロールカーが赤色灯を点けてやって来て、後に停車し工作車をガードしてくれた。これで一安心だ。
パトロール隊員が「何時から駐まっていますか?」と声を掛ける。「たった今です。」と答えると、「オーバーヒートですねぇ、エンジンは動きますか?」と言って、水の入ったポリタンクを持って来てくれた。もう一人の隊員は無線で故障車の報告をしていた。ボンネットを開けると、もの凄い白煙が立ち上った。軍手を嵌めてリザーブタンクのキャップを開けて水を注入すると、10リットル程入った。急いでクルマの下を覗き込むが、水は漏れて来ていないようだ。どうやら大きな配管の損傷ではないらしい。いや、そうであって欲しい。再スタートさせるとアイドルでエンジンの異音はないので、焼き付きは起こしてはいないようだ。
その間に妻に保険会社に連絡を入れるよう指示を出し、隊員2人と相談が始まる。隊員は「大事を取ってレッカーの要請をした方が良い。」と言うが、エンジンが動くし、大きな水漏れも無いようなので、次の玖珂PAまで行きたいと告げると同意してくれた。こんな恐ろしい所で何時来るか分からないレッカーを待つ気にはなれなかったのだ。
保険屋からは180キロ以内なら、無料で引き取りに行くので、スタンバイしているとの連絡を受けたが、現段階ではキャンセルとし、動かせてみる事にした。隊員と「道路パトロールカーが後に付くので、異常があったら止まる。但し、トンネル内では絶対に止まらない。」と言う、お約束の指切りげんまんをした。2人の隊員が赤旗を振って後続車のスピードを落とさせ発進に協力してくれた。
エンジンを掛け、水温計を見ると、針は正常域を示している。意を決し、いよいよ走り出す。ゆっくりと70キロまでスピードを上げて亀のように走る。水温計と睨めっこだ。幸い4キロ程で玖珂PAだ。ドキドキしながら、内心では頑張ってくれ!と祈りながら走っていると、隣で妻がスマホの故障車情報が更新されて、さっき止まった所が「故障車あり」になってる。うちのクルマの事だわ、とはしゃいでいる。ええかげんにせーよ!
やっとの思いで玖珂PA到着。水温計は上がっていない。同乗者に急いでPA備え付けのペットボトルの水を取りに行かせ、地元のモータスに電話して指示を仰ぐ、道路パトロールカーの隊員はもし、走るなら、次の熊毛ICで降りて一般道を走って下さいと言って、引き上げた。勿論、鄭重に礼は言っておいた。
それからいろいろと考えた。熊毛ICで高速を降りて、修理工場を探すには田舎過ぎて却って面倒な事になるし、冷却水は殆ど減っていないので熊毛ICを通り越して下松SAのガソリンスタンドで故障箇所を特定しようと判断して、12リットルの水を積み込み、そのまま出発。
水温計も正常値のまま下松SAに無事到着。SA内のガソリンスタンドで冷却水を2リットル弱給水し、座席を剥ぐって水漏れ箇所を探してみたら、助手席側にクーラントが吹き出しえらい事になっていた。
エンジンを掛けてみると、エンジンから取り出されたエアー抜きゴムパイプに小さな穴が開き、泡と水が出て来た。こいつだ。冷却系のパイプではなかったのだ。エンジンはガスケットも大丈夫のようだ。その時モータ—スから電話が掛かって来て、「整備保険で帰りの新幹線代と修理代は出るので、3回目のオーバーヒートだし、他に問題がある可能性があるので、近くの整備工場で見て貰ってくれ。」との事。
次は徳山東ICが5キロ程だし、ICを降りたら直ぐにマツダがあるとスタンドの親切なオジサンが教えてくれた。故障箇所が見つかったし、致命的な箇所ではなかったので、徳山東までは大丈夫だろうと言う事で出発。徳山で工作車を修理に出し、レンタカーで別府入りを果たそうという魂胆だ。まだ、関アジは諦めた訳ではないのだ。
何事も無く徳山東ICに到着して、マツダに向かったが、運悪く定休日だった。ここに来て望みは絶たれたか....。関アジがまた遠のいた。それならばレンタカー店で情報を集めようと、最近のサンコーレンタカーに満身創痍の工作車で滑り込み、修理工場を訪ねると近くの「車検のコバック」を紹介された。よし、これで何とかなる。関アジがまた近くなった。ハイエースがあったので、食指が動いたが、予想外の出費なので泣きの涙で、一番安い三菱ミラージュを2日間9000円で借りる事にした。
妻が手続きをしている内に、エアー抜きパイプの応急修理に取り掛かる。カッターナイフで穴の箇所を切り取って繋げ、貰った針金で縛り上げる。2台で車検のコバックに向かうと、何と定休日だった。ガックリ...。天は吾を見放したか....。関アジがまたまた遠のいた。しかし、そこは都会の徳山、レンタカー店でもう一店クルージングオートなる修理工場を聞き出していたのだ。祈る気持ちでクルージングオートに向かう。今度は、開いていた。ラッキー。関アジがまた近づいた。しかし、丁度12時を回ったところで、皆さん事務所で弁当を食べていた。昼時に申し訳ないが「これこれしかじかで」と訳を話すと、ベテラン風のオジサンが直ぐに見てくれて、「明日の昼までには何とかやっておきましょう。」と嬉しいお言葉を頂戴した。何とかなった。これで関アジにありつける。
予定では、既に九州に上陸してトリ天定食でも食している頃であるが、まだ徳山でうろうろしている有り様である。小さなミラージュに4人乗って、再び山陽道に復帰だ。しかし、クルマをケチって酒代に回そうとしたツケが来て、これが裏目に出た。ミラージュ....。走らないのである。スピードに乗ればそこそこ走るのだが、坂になるとガクンとスピードが落ちて登らない。それにタイヤ経が小さいので高速安定性が悪い。1000ccだから仕方がないかと思うのだが、こんなクルマは燃費が良くても絶対に買わないだろう。オマケに、平成26年式なのに、カーナビが古すぎで、東九州自動車道や大分道も表示されなく何度も間違いそうになったので、カーナビは無視して標識を見て走る事にした。
それでも、予定の宇佐神宮に参拝し、豊後高田の昭和の町を駆け足で見て回って別府ICに着いたのが、予定より30分遅れの5時30分。宿泊施設の露天風呂を5時30分〜6時15分まで貸切にしているので、「少し遅れる」と連絡。後はカーナビ頼りに進むのだが、これが以外と遠い。おかしいなぁと思っていたら、今度はぐるっとUターンさせられて、元の方向へ帰って行く。日も暮れて分からなくなったので、電話したら従業員が大通りまでお迎えに出てくれていた。やっと辿り着いたのが5時55分。後で地図を見たらやっぱり大回りをしていた。このクラリオンの役立たずが....。急いで風呂に入って、6時30分からの関アジと地酒の大宴会スペシャルにギリギリ間に合った。途中で、クルージングオートから、「エアー抜きパイプは山陽パーツから新品部品を取り寄せ交換し、今夜、少し長距離を走ってみて完調かどうか確認する。」との電話があった。ありがたや。ありがたや。何とか工作車で帰れそうだ。
宴会後、飲み足らず部屋に会場を移し、持参の焼酎のボトルも空にするまでスペシャル宴会は続いたのであった。
翌朝、雨にも負けずミラージュを駆り御朱印巡りと、地獄巡りに出掛けるが、車載ナビはもう懲り懲りなので、妻のスマホナビに切り替える。こちらは快適だ。音声もついて、最短距離で案内してくれる。予定を一通り終えたので霧が掛かる山を登って別府湾SAを目指す。このSAはスマートICが併設されているので乗用車なら入る事が出来るのだ。濃い霧で別府湾を眺望する事は出来なかったが、美味しいカレーを食べて帰路につく。
ここで、またまた悲劇が起こった。本線進入路に入ると何だかおかしい。別府方面(下り)のような気がしたので、野生の感が働き直ぐにストップ。退避所があったので確認すべく、数メートルバックしたら、まさかの前輪左が側溝に脱輪したのだ。え〜。何でぇ〜。小さなクルマなのでナメて掛かっていたのが災いしたのだ。
今度こそレッカーの出動か。と、面倒な事が頭をよぎる。それでもやるだけの事はやってみようと、1人に左フェンダーを持ち上げて貰いながら、ハンドルを右一杯に切ってアクセルをジワッと踏み込むとアッサリと脱出する事が出来たのだ。良かった〜。冷や汗が出た。直ぐにクルマのフェンダー辺りや裏側の確認をしたが、キズは無かった。やれやれだ。クルマはそのままで、SAのインフォメーションに行って、福岡方面(上り)はどう行くのかと尋ねたら、別府湾SAからは別府方面(下り)しか行けません。との回答。そうだったのか。道理でおかしいと思った。スマートICを使う人のために標識ぐらい置いておけば良いのに...。と思うのだが....。そんなことは事前に調べておけと言う事か。
仕方がないので、そのまま本線に入って、別府ICまで戻ってUターンした。近道と思ってやってしまった事が、遠回りになってしまった。
東九州自動車道、関門自動車道、中国道、山陽道と乗り継ぎ、徳山東ICまで帰って来た。クルージングオートに工作車を引き取りに向かうと、問題無いと言う事で、丁寧に作業内容を説明してくれた。費用は、エアー抜きパイプと、クーラントの交換、技術料で1万5千円程であった。
工作車を受け取り、レンタカーを返し、再び徳山東ICから山陽道へ乗る。やっと鈍亀ミラージュから解放され、工作車のパワーのある乗り味を楽しむ。やっぱり加速が断然と違う。グイグイ押し出すような力強い加速は健在だ。良かった。良かった。午後6時20分別府地獄から解放され、無事帰着と相成った。
工作車のオーバーヒートはこれで3回目を経験する。最初と2回目はボン!という鈍い音と共に、白い煙が立ち上ったので直ぐにオーバーヒートと分かったので、一般道でもあったので、近くの消防署(初回)と葬儀会館(2回目)で給水して自力で帰る事が出来たのだが、今度ばかりは穴も小さく、ラジエター液がかなり無くなるまで分からなかった。知らずにもう少し走っていたら、ガスケットが抜けるか、最悪エンジンが破壊されていた事であろう。2回目のオーバーヒート時にホースを何点か交換しているのだが、全てを交換するとなると途方もない金額になるので、それも難しい。旧車乗りの宿命とも言うべき故障であるが、その都度克服するしかないのが、現状である。
翌日、クルージングオートから無事帰着したのか、心配してメールが入ったので、電話で鄭重に御礼を述べたのだが、本当に親切な店で助かった。
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オーバーヒートで止まった山陽道336.4キロポスト
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スマホに表示された工作車(故障車)の停止位置
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クーラントが噴き出しえらい事になっていたエンジンルーム
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エアー抜きゴムパイプの損傷箇所
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PAで積み込んだ冷却用の水12リットル
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穴あき箇所を切り取ったエアー抜きゴムパイプ(ピンボケ失礼)
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針金で補修したエアー抜きゴムパイプ(ピンボケ失礼)
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閉まっていた車検のコバック
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レンタカーのミラージュ/宇佐神宮駐車場にて
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マツダオート三輪/昭和の町にて
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クルージングオートで修理の完了した工作車





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Last updated  2019.09.13 12:03:55
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