笏取り虫

2020/02/20(木)06:47

メンテナンス台

ガレージ(16)

年末からの引っ越しや新年からの仕事や片付けで腰を酷使したので腰痛がぶり返した。ゆったりした椅子に長く座っていると立ち上がりにも苦労するほどである。 こんな事ではTY175の組み立てに支障を来すと思い、バイク用リフトを調べてみた。日本製だと数十万するが、中華製なら5万円程で売っているので、どうしようかと「ぽつんと一軒家」を見ながら考えた。リフトがあれば油圧で好みの高さにバイクを設置できるので、作業をするのに腰に負担が掛からず非常によろしい。バイクの修理はどうしてもしゃがむか、這い蹲っての体勢が多いので、どうも泥臭くスマートではない。レッドバロンなんかではリフトで持ち上げたバイクをキャスター付きの工具箱の脇に立ったままで恰好良く作業をしている。あれあれ。あれでんがな。 中華製のあの赤いリフトはドンキーベースにもきっと似合うだろうと思い、ポチッと仕掛けた時、説明書に重量物なので、荷下ろしにフォークリフトかユニックが必要、配送センターまで受け取りに来ればトラックには乗せるが後は知らん。と書いてあるのを見つけた。 ドンキーベースにはユニックもフォークリフトも入らない。妻と二人で天秤棒で担ぐか。私は腰痛、妻は右足の半月板の損傷でリハビリ中。二人掛かっても小学生にも負けそうな満身創痍の体ではどうにかなる筈も無い。 それなら作る。ブタの貯金箱の5万円は温存しておいて、バイクリフトに変わるメンテナンス台を作るのだ。台なのでリフトのように高さ調節は出来ないが、立って作業が出来る高さであれば問題ないだろう。幸い大工が余った材料を置いて行ってくれたので、材料費はタダだ。 図面引きは出来ないので、何時ものように頭の中で考え接合部分と高さだけ便箋に手書きの部分図面を作り数値を入れて行く。所有バイクは一番重い物で200kg位あるので、何よりも頑丈第一として卓上丸ノコで部材を切り出して行く。10年程前に買った日立の卓上丸ノコは非常に重宝している。それまでは手鋸か電動丸ノコを使っていたのだが、真っ直ぐに切断する事が難しかったのだが、卓上丸ノコは部材をミリ単位で直角に真っ直ぐ切断できるし、鉄工用の刃に替えれば単管パイプなど、いとも簡単に切断出来てしまうのだ。スライド式を買えば切断長がもっと延びるので少し後悔している。 メンテナンス台のサイズは車体のサイズから長さ2mは必要だろうと判断し、幅はコンパネを切断せずに済む91cmとした。足は間柱3本で柱材の太さにし、6本とした。可動式にしたいので、足の下にキャスターを取り付ける必要がある。重量の余裕を見て、単体で耐荷重160kgの重荷重対応タイプとし、四隅のキャスターはストッパー付きとした。重くなるが部材は全て間柱を使用して、コンパネを支える桟も間隔を狭めて配置した。大工に貰ったコンパネは厚さ12ミリだったので、当初2枚重ねにする予定であったが、取り付けてみるとバイクを乗せても十分な強度がありそうだったので、1枚にした。 完成したメンテナンス台の上に組み立て中のTYを乗せてみる事にした。車体にタイダウンを掛けて中華ホイストで吊り上げておき、メンテナンス台をバイクの真下に設置してゆっくりと降ろして行く。リアホイールを付けていないが、2mにして正解だったようである。高さは車体の作業位置によって変わるが、概ね70cmで立っての作業が出来そうである。これで腰痛ともおさらば。快適なバイク生活が送れるというものだ。 製作中のメンテナンス台 足の木組み 耐荷重160kgのストッパー付きキャスター 完成したメンテナンス台 通常組み立て状態のTY175 ホイストで吊り上げた車体 メンテナンス台に設置した車体

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