流し撮り
カメラを振り回そう(その1)
目の前を疾走するオートバイ。時速70キロは出ていると思います。これを早いシャッター・スピードで撮ると、オートバイは止まっているように写ってしまいます。
そこで
流し撮りという、写真の技術としては、最高クラスの難しいテクニックで背景をブラしました。
上の風景写真よりもさらに遅い時間の撮影で、手持ち30分の1秒でカメラを振り回しました。
それでもオートバイの人物にブレは殆ど感じられません。
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これも綺麗にバックが流れましたが、オートバイの運転手にはしっかりピントが合っており、ブレも殆どありません。
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自転車だって速いんだ 疾走する観光バス
原チャリだって、バカにしたもんじゃないよ
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キミー、急いでくれ。わかりました!
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バックはブレているのに、運転手の顔もハッキリ。凄いスピード感が出ました
こんな写真をどうやって撮るのか?バカチョン・カメラでピント合わせが間に合うの?
答えは簡単。このマンホールが答えです。
実は、自分の真ん前に在るマンホールなど、なんでもいいから、撮影したい位置に在る目標物(この場合はマンホール)を画面の中心に入れ、シャッターを半押ししておきます。すると、ピントはマンホールに固定されたままになります。
このテクニックを業界用語では
置きピンと言います。超高級機ならともかく、普通のカメラでは、向かって来るオートバイに自動でピントを合わせるのは難しいでしょう。
この状態で遠くから走ってくるオートバイや車を画面の真ん中に入れ、そのままカメラを上下に動かさないよう気を付けながら、水平に動かして被写体を追い続け、マンホールの近くに来たら、半押ししているシャッター・ボタンを静かに押しきります。
なるべく遠くから被写体を画面の真ん中に入れ、シャッター・ボタンを押す時、指は真下に押すのではなく、移動していく方向にずらすような気持ちで押すのがコツです。真下に押すと、縦のブレが入るか、ブラスのが止まってしまい失敗です。
こういう写真を撮る場合には、「
縦の線が無いバックを選ぶ」ことが重要です。
また、こちらに向かってくる段階で写すと、あまりスピード感は出ません。自分の真ん前を通り過ぎる時がベストです。
乳幼児が三輪車に乗っている写真も、レーシング・カーも、この要領で撮れば、簡単にスピード感の有る写真になります。
被写体の速度に応じて、シャッター・スピードは変えます。乳幼児の三輪車なら30~60分の1秒くらい、レーシング・カーなら125~250分の1秒でしょう。
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この講座に掲載している写真は全て、このカメラで撮影しました。
600万画素で2万円ちょっとという安さですが、スナップならプロも満足出来る性能です。
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