Sheva's Ballet Fan Ibra's Opera Fan

2015/05/29(金)00:19

新国立劇場ばらの騎士 Day 2

OPERA(2951)

Clemens Unterreiner, baritone as Herr von Faninal Photo:©Shevaibra The New National Theatre, Tokyo Der Rosenkavalier/Richard Strauss Day 2 27 May 2015 Conductor Stefan SOLTESZ Production Jonathan MILLER Scenery and Costume Design Isabella BYWATER Lighting Design ISONO Mutsumi Die Feldmarschallin Anne SCHWANEWILMS Der Baron Ochs auf Lerchenau Jürgen LINN Octavian Stephanie ATANASOV Herr von Faninal Clemens UNTERREINER Sophie Anke BRIEGEL Marianne TANAKA Misayo Valzacchi TAKAHASHI Jun Annina KANOH Etsuko Ein Polizeikommissar TSUMAYA Hidekazu Der Haushofmeister bei der Feldmarschallin ONO Mitsuhiko Der Haushofmeister bei Faninal MURAKAMI Kota Ein Notar HARE Masahiko Ein Wirt KAMOSHITA Minoru Ein Sanger MIZUGUCHI Satoshi Eine Modistin SATO Michiko Ein Tierhandler TSUCHIZAKI Joe Chorus New National Theatre Chorus Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra *** NNTT 2014/2015シーズン オペラ「ばらの騎士」/リヒャルト・シュトラウス 指揮シュテファン・ショルテス 演出ジョナサン・ミラー 美術・衣裳イザベラ・バイウォーター 照明 磯野 睦 元帥夫人 アンネ・シュヴァーネヴィルムス オックス男爵ユルゲン・リン オクタヴィアン ステファニー・アタナソフ ファーニナル クレメンス・ウンターライナー ゾフィー:アンケ・ブリーゲル マリアンネ:田中三佐代 ヴァルツァッキ:高橋 淳 アンニーナ:加納悦子 新国立劇場合唱団 東京フィルハーモニー交響楽団 *** シュヴァンネヴィルムスの元帥夫人 ドレスデン来日公演以来。 やっぱりすばらしい! パワフルで超高音の美しいワグネリアン・ソプラノ。 他には2011年のザルツブルク音楽祭の影の女の皇后役で2回聴いた。 そしてユルゲン・リンのオックス男爵もすごい。声がでかい!演技もいやらしくてでもどこか可愛らしいオックス男爵。 日本でやったNNTT直近の指環のアルベリヒ。 オクタヴィアンのステファニー・アタナソフ、美形で声もすごく美しくて良かった。 ゾフィー役のアンケ・ブリーゲルも健闘。 ヘル・フォン・ファーニナルのクレメンス・ウンターライナー 超イケメンなのに老け作り。 パワフルで強靭なバリトン。 ウィーン国立歌劇場のアンサンブルでいろんな役をやっています。 脇を固める日本人歌手も皆すばらしい。 特に警部役の妻屋さんと バルツァッキの高橋淳さん。 加納悦子さんはすばらしい。 妻屋さんはノーブルで豊かですばらしい主役の声。 高橋淳さんもすばらしい鋭いテノール声にいかにも怪しそうな雰囲気を醸し出す演技もすごい。 加納さんは不気味で悪魔のような存在感を醸し出す。よほどオックスの方が善人?と感じさせるほど。やはりすごい人です。 宿屋の主人加茂下さんの喜劇役者っぷりが秀逸。歩き方徹底してて笑いをとった。 指揮者すばらしい! ばらの世界を表現していました。 オケ鳴らす〜! すばらしいオケ。 皇太子殿下のご臨席で演奏家は皆最高のパフォーマンスをした。 動物商 土崎譲さんよい声。お姿もハンサム。 ファーニナル家の執事 村上公太さん ハゲヅラで大変身して歌った。誰⁉︎と思うほど。 元帥夫人の執事 大野さん よい味出してました〜! 老人でありながら威厳のある完璧な執事。 公証人の晴さん 食べ物を吐き出しながら歌うのって難しいのでしょうが見事でした。 個人的にはロフラーノ伯爵と同じ赤いズボンの軍服を来た軍人が超イケメンで目が点になった。 おかまの美容師が最高だった。 渡辺文智さんが2幕のファーニナル家の使用人 3幕ではウエイター役。ウエイターたちはパンを貪り食っていてすばらしい演技をしていた。 ばらの騎士は昨年夏のミュンヘンフェスティバルでオットー・シェンク演出のもので見ている。 その時のばらの騎士の2幕の登場シーンがあまりにもすばらしくてノックアウトされたのですが、 今回の登場シーンはなぜ感動が薄いのか私のオペラの師匠にうかがったところ、オクタヴィアンの回りの兵隊達が決めの音楽の時に動いているからではないかとおっしゃっていました。昔の演出では音楽の効果を上げるため合唱はとにかく動くな!というのが基本だったそうです。 なるほどと思いました。 あとオペラの師匠がこだわっていたのは幕切れの演出。シェンク演出では1幕は元帥夫人の後ろ姿。今回の演出では煙草を吸いながら窓を見上げる横顔姿。私はこのシュヴァンネヴィルムスの横顔の幕切れもすごく気に入りました。 あとオペラの師匠が言っていたのは今回幕が上から降りてくるものですがシェンク演出では幕が閉まる瞬間まで出演者の顔が見えている巻き込むような幕の下ろし方だというのです。これもなるほどと思いました。 Rシュトラウスの音楽は余韻が大事なのでその辺も繊細に扱うべきです。 今回の客は、1幕は完全に音が終わってから拍手していました。すばらしいマナーです。もちろん3幕もそれは守られました。唯一2幕のみ音に拍手がかぶってました。こらえて欲しかったです。

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