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2015/12/13(日)00:19

留学まで秒読み!小堀勇介、久保山菜摘とジョイント コンサート

Classical Music(806)

Yusuke Kobori tenor gave a recital with Natsumi Kuboyama as the pianist. He hit High D at least 3 times, several High C and so many high notes this time. Really great performance! 久保山菜摘 第11回チャリティコンサート 2015年12月11日(金) 19時開演  杉並公会堂小ホール 出演  久保山菜摘(Pf)  小堀勇介(Tenor)  第1部    モーツァルト:ピアノソナタ第13番 kv.315c(333) ピアノソロ:久保山菜摘  ショパン:バラード第1番op.23 ピアノソロ:久保山菜摘  「月光の夏」朗読:小堀勇介 ピアノ:久保山菜摘(ベートーヴェンピアノソナタ「月光」にのせて)  武満徹 「死んだ男の残したものは」歌:小堀勇介 ピアノ:久保山菜摘 第2部  シューベルト 冬の旅から抜粋 菩提樹」「からす」「旅宿」「辻音楽師」  リスト:ペトラルカの3つのソネット    リスト:大練習曲より第3番「ラ・カンパネラ」ピアノソロ    ロッシーニ《アルジェのイタリア女》からリンドーロの第1幕のアリア   Languir per una bella ~L'ITALIANA IN ALGERI    ロッシーニ《イタリアのトルコ人》からドン・ナルチーゾのアリア   Intesi, ah! Tutto intesi (Don Narciso)~Rossini:Il Turco in Italia     ハイD を擁する超難曲 アンコール  グラナダ  コンテパルティロ   "Con te partiro" by Rigina Valieva (Time to say goodbye) Photo link *** 2015年12月26日からボローニャに留学するテノール小堀勇介さんの日本での留学前最後のリサイタル。まだ第九ソリストを控えていますが、やりたいことをやりつくした充実したしかも瞠目の内容でした。彼には驚かされっぱなしです。 1部と2部のテイストが違い過ぎてぶっ飛んだ。 まさに小堀勇介さんの留学前の集大成。 今回はなんとHigh Dまで挑戦 どの曲も難易度が超高い上に長大。 絶対他の人にはできないプログラミングでした。 冬の旅は全曲なのかと心配していたが 安心してください。抜粋の4曲でした。 とにかく小堀勇介のこだわりのプログラミングにぶっ飛びでした。なにしろ特攻隊の朗読からのー死んだ男の残したものは ですから 2部は 冬の旅 リストのペトラルカ ロッシーニの難アリア 二連発 アンコールはグラナダ コンテパルティロ 久保山菜摘さんは桐朋を首席で卒業という才能でなんとまだ23歳! うちの娘より若い! 大好きなショパンのバラードがよかった!ラ・カンパネラの超絶技巧も鮮やか! 歌唱とのあわせでは小堀氏のペースに合わせていた。 *** 第1部    モーツァルト:ピアノソナタ第13番 kv.315c(333) ピアノソロ:久保山菜摘   第2楽章がちょっと有名な曲。ピアノはベーゼンドルファー。  ショパン:バラード第1番op.23 ピアノソロ:久保山菜摘   大好きな曲。ノイマイヤーのバレエ「椿姫」の黒のパドドゥの曲に使われているのでもう何回聴いたことか!すべてがすばらしい名曲。愛し合う2人の情熱がほとばしる!鳥肌が立つ演奏だった。すばらしい!  「月光の夏」朗読:小堀勇介 ピアノ:久保山菜摘(ベートーヴェンピアノソナタ「月光」にのせて)   これが衝撃的でした。ベートーヴェンの月光ソナタにのせて、特攻隊とピアノのエピソードが語られるのだが、小堀さんが何役もの声色を出していたので驚く。主人公の老女の声。特攻隊の若者の声。子供の声… すごい才能です。会場内すすり泣く音が聞こえる…  武満徹 「死んだ男の残したものは」歌:小堀勇介 ピアノ:久保山菜摘  月光の夏」に引き続き。小堀氏が次第にピアノからフォルテと声をクレシェンドしていくのがすごい。彼は死んだ兵士の…でこぶしを握り締める。彼はこのような「歌曲」も激情をこめてまるで登場人物のように入り込んで歌う。こういうとこ日本人離れしている。表現することをためらわないのだ。 第2部 あらためてトーク。コボちゃんのしゃべりだしたら止まらない、うんちくトークの始まりです!(メモを元に記述)  「12月26日から一年間、文化庁の海外助成金を受けてボローニャに留学します。今日は小堀勇介の集大成をお届けします。ここまでは来たがこれからは…という。」  「冬の旅」はバリトンが歌うことが多いのですが、テノールが歌っても味があると表現したくて今回取り上げた。」  シューベルト 冬の旅から抜粋  Winterreise 5. 菩提樹 Der Lindenbaum 15. 烏 Die Krähe 21. 旅宿 Das Wirtshaus 24. 辻音楽師 Der Leiermann 菩提樹はテノールには低く感じる音程。 からすで高い音程で音を張る!すごい!  旅宿。美しいピアノ。激情!表情でも表現する  辻音楽師ライアーマン ではうってかわって切実な表情  「歌曲というものは精神をすり減らす。オペラは役に入り込んでその人の人生を生きる。歌曲はオケではなくピアノとの絡み合い。シューベルトとミュラーは人生の深いところまで引きずり込んでくれるのです。心がずしっとなるけどそれが気持ちよかったりする。」  リスト:ペトラルカの3つのソネット  Liszt:Tre sonetti di Petrarca 小堀トーク「ペトラルカはラウラに一目ぼれして詩を書き続けた。一度しか会っていないらしいのだが。強い印象が残っていたのだ。」 第1曲 我が心に平穏はなし Pace non trovo,e non ho da far guerra,  ここでなんと最高音High D ものすごく美しく伸ばしました。 何が起こったのかと思うほどの高音の美声!   第2曲 祝福あれ、あの日に Benedetto sia 'l giorno,e 'l mese,e l'anno,  ここでは驚異のオクターブ上げがあります。 第3曲 私は地上の天使の姿を見た I' vidi in terra angelici costumi,  この曲も非常に高い音程があります。Hでしょうか? ***    リスト:大練習曲より第3番「ラ・カンパネラ」ピアノソロ 久保山さんの超絶技巧!酔った。 *** 小堀トーク「周波数が低いところで歌うと声帯がうまくくっつかないので、高い声でしゃべらせていただきます。」と急に普通の声から高い声でしゃべりだす。いよいよ小堀といえばロッシーニ!お得意のロッシーニの曲解説!    ロッシーニ《アルジェのイタリア女》からリンドーロの第1幕のアリア   Languir per una bella ~L'ITALIANA IN ALGERI    この曲は今年の4月にトリフォニーで聞いた曲。High C が5回も出てくるという難曲です。  すばらしい!    ロッシーニ《イタリアのトルコ人》からドン・ナルチーゾのアリア   Intesi, ah! Tutto intesi (Don Narciso)~Rossini:Il Turco in Italia      ハイD を擁する超難曲   これを彼はなんと、High D を2回出しました!すごすぎます!アジリタもすさまじいです!   数年後にはROF(ロッシーニフェスティバル)に出演していそうですね。 アンコール  グラナダ   意気揚々と歌う!高音の伸ばしがものすごい。H でしょうか?  コンテパルティロ   "Con te partiro" by Rigina Valieva (Time to say goodbye) お疲れ様でした! 一年間楽しんで元気で帰ってきてください!

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