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2017/01/07(土)15:45

テノールまみれのコンサート

Classical Music(810)

Ren Yoshida, Kei Takayanagi, Gohei Kohashi, Kazuaki Sawasaki,Hayato Oki and Yuu Mochiki (They are all Tenors.) Photo:©Shevaibra, courtesy of the ALL TENORS Photo Book テノールまみれのニューイヤーコンサート ~年の初めを高らかに~ 2017年1月6日(金) 渋谷区文化総合センター 大和田【伝承ホール】 隠岐速人(テノーレ・リリコ・スピント)(トレ・テノーリ) 古橋郷平(テノーレ・リリコ)(トレ・テノーリ)(二期会会員) 澤崎一了(テノーレ・リリコ)(アル・フオーコ)(藤原歌劇団団員) 高柳圭(テノーレ・リリコ)(トレ・テノーリ)(アル・フオーコ)(Mの集い)(二期会会員) 持木悠(テノーレ・リリコ)(アル・フオーコ) 吉田連(テノーレ・リリコ)(アル・フオーコ)(二期会会員) 伊東佑樹(ヴァイオリン)(Mの集い) 野津真亮(チェロ)(Mの集い) 阿部拓也(ドラム&パーカッション)(Mの集い) 廣瀬充(ピアノ&アレンジ)(Mの集い) *** 渋谷区大和田 伝承ホール Heute Abend テノールまみれのコンサート この世にこんな幸せがあったのか! 今をときめく若手テノール6人が揃い、ソロにアンサンブルを聞かせた。 ジャズあり、演歌 歌謡曲まで しかもハモる! すごいアレンジに構成。 会場大喝采 大ブラヴォーであった。 企画はテノール高柳圭さん。 全員「美声」と「個性」を兼ね備えており、素晴らしかった。 アル・フォーコの4人と トレ・テノーリの3人と アンサンブル・ユニット「Mの集い」 という3つのグループが大集合。 そのグループすべてに所属しているのが高柳圭さん。 彼が全員を束ねて新春コンサートにすることを企画してくれた。 しかも廣瀬充さんというアレンジもすばらしい才能のピアニストががっちりフォロー。 構成、選曲、アレンジ、どれもすばらしいエンターテイメントなショーに仕上がった。 そしてその功労者高柳氏のゆるい、力を抜いた台本のないトークが最高! さすがB型! *** 春の海(宮城道雄)  byMの集い(伊東佑樹(ヴァイオリン)野津真亮(チェロ)廣瀬充(ピアノ&アレンジ) カンツォーネメドレー オーソレミオ→シェリト・リンド Cielito Lindo →カタリ・カタリ(コーレングラート)  byトレ・テノーリ(高柳・古橋・隠岐)      コーレングラートのソロは古橋さん、甘い声だ~。いつも山田香さん作曲・人魚姫の魔女役の歌唱をYouTubeで聴いているので親しんでいる声です。 高柳氏が次の曲をゆる~く紹介する。 高柳「えっと次の曲は例のヤツです。」 ♪妙なる調和(トスカより)by吉田連  前奏もすばらしい前奏で酔う。  吉田連さんの歌唱もすばらしい。美声でパワフル。魅力的な声。空気感がある。  いつものように入り込んで演技付きで歌う。 ♪フェデリコの嘆き(アルルの女より)by持木悠    すごく声を出して歌いました。大声量。強靭な高い声のテノールです。感情を入れて歌い、舞台を何歩も歩いて後ろを向いたり、いつもの持木ワールドです。今年もレミゼに出演されます。 ♪人知れぬ涙(愛の妙薬より)by 高柳圭    ネモリーノの有名なアリア、高柳さんの声はジャージーでシャギーでとても味があります。 ♪春風よなぜ私を目覚めさせるのか(ウエルテルより)by澤崎一了  もう~絶品でした。2列目で聴いていたので鼓膜がやばかったです。  美しい高い声に表現力。すばらしいテノール。ものすごい声量で会場を震撼させました。やはりテノールの魅力の真骨頂は最高音の圧倒的発声。会場内から驚きのどよめきがおさまりません。 高柳「客席がどよめいてますね。やっぱり声とカラダは比例するのかな。僕ももっと肉付けよ!」  「次の曲はあの、どうせ知ってるでしょ有名なやつですよ。」  「ほんとは譜めくりだけに参加する予定だった○○○君がクラリネットを吹きます。ギャラはそのままで吹いてくれるんですよ(笑)」 ♪星は光ぬ(トスカより)by古橋郷平  クラリネットの前奏が最高~!これぞトスカですよ。  古橋さん、目をつぶって歌います。ほぼ最後の部分しか目は開けませんでした。没入していたのです。とにかく彼は美声で聴いててうっとりです。俳優レベルのかっこよさでこの声、この表現力!すごい才能です。大阪弁も魅力的です。 高柳「次は、ウィリアム・テルの…なんていう曲でしたっけ?」 ♪物言わぬ涙の隠れ家よ(ウィリアム・テルよりアルノルトのアリア)by隠岐速人 Guglielmo Tell Aria di Arnoldo "O muto asil del pianto"  隠岐さんは今回初めてお聴きしたかと思います。声質はリリコ・スピントぽく男らしい声ですばらしいテクニックを持っています。ロッシーニのこの曲を選んだ時点で高音に自信がないとできませんから。この曲はいきなり最高音に近い音や最高音に高くジャンプしないといけない難曲です。ご本人にお聴きしたのですが最高音はHigh C、人前で歌うのは今回が初だったのとこと。高音へのジャンプもすべて見事にクリアー。 ふるさとの四季から「冬」パート(源田俊一郎編曲)byアル・フオーコ  すばらしいアンサンブル!テノール4人なので高音部が美しいですね。  以前の教会でのコンサートでも聞いた。 第二部  ベサメムーチョ   全員。ダンス付きで踊りだす。高音パートの澤崎さんがすごい! ♪ジャズ・ミサ(ボブ・チルコット)より  グローリア~サンクトゥス~アニュス・デイ  グローリア(アル・フオーコ)~サンクトゥス(トレ・テノーリ)~アニュス・デイ(全員)  アニュス・デイは以前イル・デーヴのコンサートで聴いた気がする。 My Favorite things Jazz version(コルトレーンのヴァージョンをさらに廣瀬氏がアレンジ) (インストゥルメンタル) 廣瀬氏「圭君がこれをやってほしいと言うんで…。」 次は酉年にちなんだ“鳥”メドレー My old Kentucky Home (全員)~ Dying Swan 瀕死の白鳥(サン・サーンス)~ 越冬つばめ(澤崎)~飛べない鳥 ~鳥の歌(持木)~ かもめが飛んだ(高柳) ~ 地上の星(中島みゆき)(古橋) ~ 翼をください(隠岐)+澤崎 →全員 このアレンジも廣瀬氏だと思うのだがすべてがソロパートプラス二重唱という構成になっていて、すばらしい上にはもりがうますぎる(当たり前だがさすがプロ!)のですごい。 ここはそこらへんの歌謡番組もびっくりの構成とテンポ感で瞠目だった。はやり歌をオペラ歌手が歌うとこんなにすごいんだ!と再認識。 廣瀬氏「Mの集いのCD,1000円で売っております。高柳さんの歌も入っております。」 美空ひばりメドレー 愛燦燦(高柳、古橋、隠岐) ~ おまつりマンボ(アル・フオーコ) ~ ♪川の流れのように(全員) すばらしかった!♪川の流れのようにはイル・デーヴで散々聴いているが、これはテノール6人なのでまた高音のハモリが細分化され、編曲も異なっているので聴き応えがあった。 アンコール ♪一月一日(年の初めの~)会場全員で合唱 満席の客席の喝采とブラヴォーが止まりませんでした。お疲れさまでした。  

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