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Photo Album Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist 東京二期会オペラ劇場 ローエングリン DAY3 オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演 主催:公益財団法人東京二期会 公益社団法人日本演奏連盟 台本・作曲:リヒャルト・ワーグナー 2018年2月24日(土) 開演14:00 終演18:30 東京文化会館 大ホール 協賛:みずほ証券株式会社 クラシカ・ジャパン 指揮: 準・メルクル 演出: 深作健太 装置: 松井るみ 衣裳: 前田文子 照明: 喜多村 貴 合唱指揮: 増田宏昭 演出助手: 太田麻衣子 舞台監督: 八木清市 公演監督: 大野徹也 公演監督補: 牧川修一 2月24日(土)のキャスト(Aキャスト) ハインリヒ・デア・フォーグラー 小鉄和広 ローエングリン 福井 敬 エルザ・フォン・ブラバント 林 正子 フリードリヒ・フォン・テルラムント 大沼 徹 オルトルート 中村真紀 王の伝令 友清 崇 4人のブラバントの貴族 吉田 連 鹿野浩史 勝村大城 清水宏樹 ローエングリン(青年時代) 丸山敦史(全日)(黙役) ゴットフリート(黙役・子役) 二期会合唱団 東京都交響楽団 *** 深作健太演出 すごく面白い! 言いたいことがいっぱいいっぱいあって、まるでおもちゃ箱をぶちまけたよう。 完全なる読み替えで シュテファン・ヘアハイムの演出のようである。 ルートヴィヒ2世の生涯について知らなければ全くわからない演出。 ワーグナー中級者以上にはすごく楽しめる作品だ。 なにしろ ニーベルングの指環 パルジファル を思わせる部分がある。 あとはシャルル・ペロー に ルイ14世まで。 シシィも⁉︎ 私はミュンヘン郊外にあるルートヴィヒの生まれた城に行った その時併設されているルートヴィヒの一家 ヴィッテルスバッハ一族の馬車なども見た。 ルートヴィヒの造った城も2つ見た。 ルートヴィヒ2世のお墓はミュンヘンのど真ん中にある。 話逸れましたが、 詳しくはまだ2幕までしか語れませんね。 衝撃の展開が待っています。 そこまではある程度予測していたが 最後にこう来るとは! そして 一番最後の最後まで目が離せません。 普通は字幕まで演出しないが、今回は字幕にも要注目です。 深作健太さんの換骨奪胎演出マジすごすぎる。 ドイツのレジー・テアーターだった。 演出が奇想天外で目を奪われる。 そんな中 歌手では エルザの林正子さんが圧巻。 深みのある魅力的な美声。パワーもある。 テルラムントの大沼徹さんからは目が離せない。 常に芝居していて まあ今回のキーパーソンの一人。 今回黙役がすごく印象的で 目を引きつけられた。 いつも思うことだがワーグナー作品はとても日本人にはハードルが高い。 ワーグナーは、ほぼすべてをレガートで歌わなくてはいけないのだ。 驚異的な肺活量がないといけない。 音楽はすばらしい! 金管もすばらしい~~!大満足です!! 合唱も特筆すべきすばらしさだった。 *** 内容にふれますのでご注意ください。 いったん書いたら落とします。 いちおう再度上げますがあとで修正いたします。 *** 序曲 ゴットフリート なのか? 少年 彼はルートヴィヒの少年時代も兼ねる 白いシャツ 孤独 晩年のルートヴィヒ2世 幽閉されている。 自分の若い頃の肖像画を見て 耐えきれないように パタンと倒す。 晩年のルートヴィヒ2世は事実としてかなり太っていた。 彼はリヒャルト・ワーグナーが書いたローエングリン の総譜を持って読みふけっている。 軍隊が入ってくる かみて側の建物には階段がついている しもて側にも建物がある 王ハインリヒ 王の伝令 彼らはブラバントの 兵隊を徴兵しに来た。 これはローエングリンの話ですけど この物語は二重構造になっていて 実際のプロイセンの軍隊の徴兵とイコールになっているのだ。 王様と王の伝令はそのまま読みかえられていて 本来悪役であるはずのテルラムントとオルトルートが 実際はいい人役なんじゃないの? ということがだんだんわかってくるのです。 彼らは実は医者と看護婦であり 19世紀後半の戦争で次々と死んでいく兵隊の看護で疲れきっている 政府に絶望している。 彼らはルートヴィヒを廃嫡しようと画策している どんどんこの舞台は時間がさかのぼっていくのだ。 国民を軍隊として戦わせ、政府首脳部は宴会を開いている。 ちょっと早まりすぎました 1幕はまだ廃嫡されたルートヴィヒ二世の妄想のようにしか見えません。 医者はルートヴィヒの脈をとろうとしますが拒否されます。 熱も測らせてもらえません 医者はルートヴィヒ二世のカルテを手にしています。 オルトルートは深くマントをかぶり不気味に立っています。 ブラバントの貴族の4人は テノールの2人はルートヴィヒの小姓です。 美少年2人でなよなよとした演技をします。 バス2人は軍人のようです。 テルラムントはエルザを糾弾します 王はエルザを召還します エルザのドレスは深い湖のような濃い色のブルーです。 エルザは夢に見た騎士の話をします。 舞台上の人には見えないように見える、その場をさまよっているルートヴィヒが、エルザには見えます。エルザだけはゴットフリートや晩年のルートヴィヒが見えるのです。 この演出ではエルザが「白鳥」なのです。 しかしこれは後からわかることです。 エルザは晩年のルートヴィヒに近づき手を鳥のようにひらひらさせます。 深作の演出は1,2,3幕とどんどん変化していって次々といろんな部屋の扉が開かれるような独特のものなんです。 本当にすごいです。 すると舞台上に輝く甲冑とマントを身に付けた美丈夫のローエングリンが登場します。 このローエングリンは黙役の一人が演じています。 美しすぎる! 王の伝令が再び呼ばわると 天から白鳥の羽が無数に落ちてきます。 三角の光り輝く図形を人々が覗き込みます しかし… 彼らの様子を眺めていたルートヴィヒが急に歌い始める。 人々は彼を見つめる Nun sei bedankt, mein lieber Schwan! ご苦労だった、愛する白鳥よ… ここは音域高い ここではさきほどの美青年ローエングリンや実際の白鳥は登場しません。 ローエングリンとなったルートヴィヒ 三角の座に上り、国王に歌いかける。 Heil, König Heinrich! Segenvoll 圧倒的な声だ! ローエングリンはエルザを威嚇するように強く言う いいですか、私の氏素性を尋ねてはいけません… つまり二重の意味ではローエングリンがルートヴィヒであるとばれてはいけないという意味も含まれているのだ。しかしそれはここではまだわからない… じっと見つめるテルラムント 彼も騎士の正体を暴こうと必死になっている オレは臆病者じゃない 戦おう 小姓2人が剣を持ってくる ローエングリンは断る。素手だ。 一方のテルラムントは懐から取り出したのは、ナイフではなく 医者が患者を診るときにあーんとやるあの道具(笑) しかしそれで戦うつもりだったが あ、剣くれるの?と喜んで受け取るが(笑) おっ…重!!! 持ち上がらない(笑) 戦いの火蓋が切られると、やっとこさもちあげる しかしローエングリンは素手でテルラムントを叩きのめす Durch Gottes Sieg ist jetzt dein Leben mein どうしたんだ、オレは 床に這いつくばっているテルラムント、信じられない オルトルートは介抱しようともせず、信じられないという表情 ここでテルラムントはしもてにいき、 ルートヴィヒの若い頃の肖像画を見る なんのきなしに しかしこれは今思えばだが伏線だった 誰かに似ている… *** 第2幕 セットの位置が変っている。 1幕のしもてがわの建物が しもてがわに横になっている かみて側には宴会場があり 階段が下に続いている いきなり上から矢で射抜かれた白鳥の死体が落ちてくる。 パルジファルかよ~~~ ここでん? ワーグナーの作品のモチーフがやはり散りばめられているようだ と気づく。 ゴットフリートは白鳥を抱いて悲しみます。 呪いをかけられて白鳥にされたのはゴットフリートのはずですが むしろこの白鳥は傷ついたエルザの象徴のように思えます。 広場は野戦病院か。 墓場の十字架も複数ある おぞましい傷の負傷者が運び込まれ 次々と死んでいく エプロンを血で真っ赤に染めた、隻眼のオルトルート この幕では彼女の隻眼の意味も明かされます。 まだあとで。 医者もなす術がない。ここには死しかない。 親友が死んだ後、悔しそうに医者をにらむブラバントの貴族(勝村さん) 最初の夜明けのファンファーレと同時に夜っぴて続いている宴会の笑い声が響いてきます。 政府首脳と軍隊の幹部 しもじもに小銭を投げ与えます。 庶民は争って拾う そんなみじめなやつを殴りつけるテルラムント テルラムントは革命家 オルトルートはテロリストです。 今の世界を変えようと思っているのです。 オルトルートの信じる神はキリスト教ではないのです。 mein Wappen ward zerbrochen, verflucht mein Vaterherd! テルラムントは階段の上に上り歌います 階段が高さがあるのに幅が短く、ぎりぎりに立っているので、落ちたら大変とひやひやします mein Ehr', mein Ehr' ist hin! オルトルートの応酬 オルトルートは赤い十字架(赤十字のマークの原型)をはぎとって投げ捨てます Gott? Friedreicher Graf von Telramund! ここの字幕に注目です。 彼女はフリードリヒというテルラムント伯の名前をもじって揶揄しているのですが ここの字幕が「平和主義の」となっています。 ここでこの医者、Dr. Bernhard von Guddenは戦争反対主義者だと気づくのです。 オルトルートはテルラムントを「根性なし!」と罵倒します。 テルラムントは手を上げて殴りかかろうとしますが … 二人は愛欲の世界へ するとエルザがバルコニーに現れます。 テルラムントは医者のかばんや荷物をまとめて出て行きます 奥に行き、右折。 エルザはオルトルートに呼ばれ下に下ります オルトルートは長い槍を構えます Wodan! Dich Starken rufe ich! Freia! Erhabne, höre mich! 隻眼で槍でこれを歌ったら… そう、これは女Wotanです。 これでわかりました。 全員誰か別の存在との二重構造になっているのです。 エルザはだまされ、オルトルートを部屋に入れます。 テルラムントは甲冑を身につけた若きローエングリンがこの場面ではルートビヒのブルーの軍服を着た姿になっているのを見ます。 凝視する。 あれは…ルートヴィヒ二世だ。 つまり白鳥の騎士はルートヴィヒなのか? 秘密を知ってしまったテルラムント(医者) *** 兵士たちが来ます 女性たちは皆黒い服 皆家族が死んで喪中なのです。 新しい英雄(ブラバントの守護者)に守られ、喜ぶ軍隊。 戦争には英雄が必要なのです。 テルラムントの配下のブラバントの4人の貴族(小姓2人+役人)は追い出されうしろめたくはしっこにいます。 なかなか小芝居していておもしろいです。 テルラムントが来ます オレだ! はける いよいよエルザの結婚式 オルトルートはドレス姿に着替えていますが、 大声で号泣します。(実際声は出さずに) エルザしもてから登場 美しい白いドレス。 胴の部分が黒い色になっていてまるで白鳥の顔の模様に似ています。 エルザは白鳥の化身? オルトルートは 難癖をつけます。 あんた亭主の名を言えるのかい? なぜかコロコロと転がる真っ赤なリンゴ ○○はそれを拾ってプロンプターボックスの上に置きます。 えっこれって…まじで 疑念の毒リンゴ? 白雪姫じゃん。 そこにローエングリンとハインリッヒが宴会から出てきます ローエングリンは銀色の甲冑を身に付けています。 呪われた女め! 結婚の行列が進むとき 突如テルラムントがかみての階段に駆け上がります 神明裁判はまがいものだったのだ この男の氏素性が明らかにならないならば。 応える必要はないのです ローエングリンがきっぱりと言う 応える必要があるのは エルザだけ。 エルザどうして震えているのだ? 女の心に疑念が生じた ここの重唱見事です!! すばらしい! ローエングリンとエルザは手を取り合い進む 先導するのはブルーのマントをさっそうとひるがえし歩いていく若きローエングリン このシーンがかっこよすぎでツボです オペラファンを超えたミュージカルファンなどTheatre Goer誰でも楽しめる演出かも。 *** 第3幕 いやほんとにね~ 喜劇ではないのに 深作作品は 喜劇的要素もあるんですよ。 ここはダナエの愛を思い出しちゃったな。 ローエングリンのルイ14世 これは笑ってくださいというシーンなのに 誰も笑わないんですよ。 海外だったら爆笑だね。 ここはルートヴィヒの博物館 ミュンヘンにはこんなとこがいっぱいあります。 もしくはルートヴィヒ二世の個人的ローエングリン収集博物館かな ヘレンキムゼーなのかヴェルサイユ宮殿を模した城なのか どっかのお城の中なのか ルートヴィヒ二世がローエングリンやそのほかのヒーローに扮して楽しむための場所。 国庫は疲弊しているのに散財を繰り返すルートヴィヒ二世。 天蓋付きベッド 脇にはリンゴが山盛りの皿。 疑念の毒リンゴなのだ! ルイ14世風のダンスを楽しむ二人 小姓たちは拍手をする 笑 大きな羽根飾りを帽子を小姓に渡す おぐしを直す小姓(笑) 人払いをする しかしエルザは疑念が頭から離れない おだまり、エルザ 名前を教えて ついに禁断の言葉を発してしまう すると… ここからはどうなっていくんでしょうか!? 驚愕のラスト あとは劇場でお確かめください! *** ローエングリンDAY4も続きます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年02月25日 22時26分23秒
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