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カテゴリ:Classical Music
From L to R, Toru Onuma, baritone, Tetsuya Mochizuki, tenor and Maestro Masahiro Izaki. Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist フィルハーモニッシャー・コール 第2回演奏会 2018年4月21日(土)午後 14:00 開演 ( 13:30 開場 ) すみだトリフォニーホール 指揮 井崎正浩 パイオニア交響楽団 テノール 望月 哲也 バリトン 大沼 徹 第1部 プッチーニ:交響的奇想曲 プッチーニ「聖パオリーノのためのモテット」 バリトン:大沼徹 第2部 プッチーニ「4声のミサ曲(グローリア・ミサ)」 テノール 望月 哲也 バリトン 大沼 徹 Encore Puccini "Turandot" ♪Nessun Dorma(誰も寝てはならぬ) カラフ 望月 哲也 *** なんと驚くべきことが起きた。 アンコールでオーケストラがプッチーニのトゥーランドットを演奏し始めたとき、 プッチーニ尽くしさすがだなあと思っていた。 すると、合唱がネッスンドルマと歌い始めるではないか。 え、ちょっとマジなの⁉︎ そう思うまもなくテノール望月哲也氏がスタスタと登場。 え〜‼️ アンコールがあの名曲 🎵誰も寝てはならぬ しかもオケ付き合唱付きですよ! これ以上ないシチュエーション。 心臓がバクバク 望月哲也氏は暗譜でメガネなし。 豊かな輝く声で歌いだす。 合唱が歌うと振り返って合唱を見る。 そして最高音 H 完璧強靭に長く伸ばした。 演奏も盛り上がる。 お客さん大興奮! 大喝采! マエストロありがとうございました。 終演後にマエストロ井崎に、 アンコールが「ネッスン・ドルマ」ってすごいですね。 大沼さんもスカルピアを歌えば良かったのに、と冗談を申しあげたら、 マエストロ井崎、こともなげに、「そう、アンコールもう1曲「テ・デウム(プッチーニ「トスカ」の合唱とスカルピアの演奏部分)」やろうって言ってたんですよ。でも楽器が足りなくてできなかった」と大真面目におっしゃっていたのでぶっ飛びでした。 ぜひ機会があれば、お願いします! その前にお聞きした。 「この選曲はマエストロが? 随分レアなプッチーニ尽くしでしたが…。」 とお伺いしたところ、 「パオリーノ(モテット)は僕が探してやろうって言ったの」 交響的奇想曲はオケがやりたいって。 そもそも最初にグローリア・ミサやろうということは決まってたので、 こういう選曲になったのです。」 「本当にレアな演奏ですよね?」 「そうだと思います。」 とのこと。 マエストロありがとうございました。 *** 交響的奇想曲 Capriccio sinfonico, SC 55 プログラムの解説がとてもわかりやすい。南條先生の書いたプッチーニの解説本を読んだばかりなので、いちいち納得です。 プッチーニの1883年の作品。 なんと中盤にあの名作「ラ・ボエーム」の幕開けの部分と同じ音楽がある。大感動。 「同じような」音楽ではなく、まったく細部にいたるまで同じなのだ!ロドルフォとマルチェッロが歌いだすところで別の曲になってしまうのだが…。 また終盤の音楽はまさにプッチーニの、ゴージャスで甘く切なく美しいメロディで、まるで「マノン・レスコー」のような雰囲気を漂わせるイメージの曲なのだ! すばらしい! 「聖パオリーノのためのモテット」 Mottetto per San Paolino これはそれより前の1877年の初演作品。 Plaudite populi Lucensi antistiti 最初合唱 Precibus nostris sancte praesul intende バリトンのソロ メロディアスで親しみやすい、オペラアリアのようです。 カデンツァも伸ばしまくり。 大沼さんもオペラティックに歌いました。 Plaudite populi Lucensi antistiti 合唱 軽快なテンポで明るいメロディ。 ここで休憩 4声のミサ曲(グローリア・ミサ) Messa a quattro voci con orchestra いよいよスターテノール望月哲也氏の登場。 楽譜手持ち、黒ブチの眼鏡。 グローリア・ミサは若きプッチーニの傑作で、1877年の卒業制作の作品。 後半に行くほど作曲の時間がなかったらしく 最後にあっさっりと終わってしまう。 しかし全体として非常に魅力あふれるすばらしい傑作なのだ! I. Kyrie なんと美しいヴァイオリン! 合唱。 マエストロが流麗に牽引する キリエ・エレイゾン、最後、伸ばして伸ばして~~ とマエストロ。美しい指揮ぶり! II. Gloria Gloria in excelsis Deo グロリアは軽く明るい合唱。 合唱はすばらしい。心を込めて歌っている。 Laudamus te Gratias agimus tibi ここからテノール独唱 プッチーニのグローリアミサの望月哲也さんの演奏をお聞きするのは初めて。 なんと輝かしい高音。 絶好調だ。 プッチーニに必要なパワーに満ちている。 パワフルな声がトリフォニーの巨大な空間に響き渡る! なんという神々しい声だ! Gloria in excelsis Deo Domine Deus 合唱 Qui tollis peccata mundi 合唱 男声 女声 男声と女声 Quoniam tu solus Sanctus 合唱 フーガ Cum Sancto Spiritu 合唱すばらし~~ III. Credo Credo in unum Deum 合唱 Et incarnatus est テノールが合唱とかけ合う 絶品です ほとばしるように激しく歌う。 高音の伸ばし! Crucifixus etiam pro nobis バリトン さきほどとと表情が違う。 神妙に歌う。 Et resurrexit 合唱 Et in Spiritum Sanctum 大迫力の合唱 オケ演奏のみ Et unam sanctam 荘厳な合唱 オケ演奏のみ 合唱 mortuorum(死者)をひそやかに歌う、 合唱は意味を理解して歌っている。 Et vitam venturi saeculi Amen IV. Sanctus e Benedictus Sanctus Dominus Deus 合唱 Benedictus qui venit バリトン V. Agnus Dei テノール→合唱→バリトン→テノールとバリトンの二重唱 テノールとバリトンはもってた~ すばらしい!うっとりです。 そして唐突に終わる。 プッチーニの構成の問題で通常あまりないそっけない終わりかただ。 しかしミラクルな音楽に観客は陶酔。 大拍手 そして冒頭のアンコールのシーンへとつながっていきます! 皆様お疲れさまでした。 *** ◎第3回演奏会 日 時 2019年秋 曲 目 ◆ J.S.バッハ 《ミサ曲》ロ短調 BWV 232 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年04月22日 08時44分11秒
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