Photo Album
Photo:credit Shevaibra, courtesy of the artist
New Adventures
Matthew Bourne’s Cinderella
Directed and Choreographed by Matthew Bourne
Music by Sergei Prokofiev
set in London during the Second World War
Matthew Bourne’s interpretation of the classic fairy tale
First time Japan tour Oct. 2018
マシュー・ボーンのシンデレラ
【10月13日(土)12:30公演】
シンデレラ役:アシュリー・ショー
ハリー(パイロット)役:エドウィン・レイ
天使役:リアム・ムーア
継母役:マドレーヌ・ブレナン
***
アラン・ヴィンセントがお父さん、カフェドパリ支配人、ココアのスタンドバーのおやじ、と三役をこなす。やはりすばらしい存在感と演技。
おどおどしたお父さんの演技。
第2幕でのはじけた支配人っぷり。
この作品は見れば見るほど味が出てくる。
きょうは前回よりも泣けた。
泣くポイントが見るたびに増加していく作品かも。
この作品はマシューのスワンレイクの合わせ鏡のような作品だ。
マシューのスワンレイクは男の子
こちらは女の子の成長物語だ。
ブリッツという歴史的事象を下敷きに
スワンレイクはロイヤルファミリーを下敷きに
どちらもいびつなファミリーを描く
この描き方が本当に細かい!
アンジャリの演じる意地悪な姉2
意地悪ではないのにそう振舞ってしまう
最後には幸せをつかむ
ダニー・ロイベン・スミスが演じる男性に指輪を捧げられる
もう涙ダー。
ウォークリングのゲイの仕立て屋の兄もいい味出してる
彼も自分自身の幸せをつかむ
意外なことに彼を祝福したのは母のマディー・ブレナン
マディー・ブレナンが高嶋ちさ子にしか見えなくて困った。
ものすごいキャラ。
すべてがスワンレイクの裏返しなんだよ。
ストレンジャーはバルコニーの手すりを歩いて登場したが、
リアム・ムーアの天使は窓のひさしにいるガーゴイルのように登場する。
ちなみにリアムのビリー、私はウエストエンドで見ている
この時の記事はこちら。
Billy Elliot the musical***
ハリーは空軍パイロット
撃墜されるが生き残った
その日以来、大きな音や光がだめになった。
PTSD
ある日ある家に迷い込む
それは天使がそこに連れてきた
さまよう魂をある少女を救うために引き合わせたのだ
少女はビッグファミリーの中で虐待されている
義母の子供たちはすべて父親が違う
次男は足フェチで、いつも足をさわられている
長男は仕立て屋。
この仕立て屋が使っているトルソー
これと踊るのはバレエのシンデレラが下敷き
アダム・クーパーとセアラ・ウィルドーが初演当時踊っていた映像を断片的に見た記憶がある。
プロコフィエフの書いたバレエ音楽シンデレラ
シンデレラが高速でマネージュしながらピケピルエットとシェネを連発する
この名シーンが目に焼きついているだけに
なかなかこのスピード感が感じられないのが残念だ
シンデレラが5人の男性と踊るシーンになっていたかな
マクミランのマノンのパロディか。
三男が飛行機のおもちゃでシンデレラを脅すのはバレエ「くるみ割り人形」のパロディ
カフェドパリは明らかにスワンズバーの裏返し
ベッド・シーン
二人っきりの逢瀬
哀しい別れ
これはロミジュリのパロディ。
ここの振り付けがもっとも難しい
リフト連発だ。
ここは本格的クラシックバレエ団のダンサーにやってもらいたい部分だ。
この作品はいろんなバレエやマシューのほかの作品の名場面てんこもりで
いささかそこがあれ?というイメージも抱かせるが
すばらしいカリスマ性のある主役二人が演じたらさぞすばらしいだろう
例えばパリオペなら
ペッシュが天使でマチュー・ガニオがパイロットとか。
やはりピケピルエットのマネージュが見たい
都さんのすばらしいシンデレラが懐かしい…!
地下鉄
地下鉄の娼婦たちに誘惑されがまんできずやっちゃうというのがご愛嬌
救世軍
金持ちの女に親切にされ金持ちの男にぼこぼこにされる
シンデレラはカフェドパリの爆撃で負傷、入院するが彼女も精神の均衡を失う
お見舞いに来る兄弟たちの
あんたたちお土産持った~?
ある~~!
というのがツボ。
義母があそこまでする根拠が薄弱。
最後の駅でのシーンはなかなかオリジナルで出色です
さまざまな別れと愛、孤独、そして新しい物語の始まりの予感…
とまるでクラシックな映画の世界なのだ。
昔のハリウッドのロマンス映画が大好きだった
そういうの有料チャンネルでやってほしいですね!
タイトルも知らない数々のいろんな名作がまた見てみたい。