Il maestro Andrea Battistoni, direttore d'orchestra
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist
(写真は2018年10月に撮影)
Tokyo Philharmonic Orchestra
The 913th Subscription Concert
November18, 2018, Sun15:00
Bunkamura Orchard Hall, Shibuya, Tokyo
Conductor: Andrea Battistoni
Mefistofele (bass): Marco Spotti
Faust (tenor): Antonello Palombi
Margherita/Elena (soprano): Maria Teresa Leva
Chorus: New National Theatre Chorus
Children Chorus: Setagaya Junior Chorus and more
Boito: Opera "Mefistofele" (concert style)
Presented by Tokyo Philharmonic Orchestra
Supported by the Agency for Cultural Affairs Government of Japan
Affinis Arts Foundation
In Association with Bunkamura
皆様お慶びください。最近リアルライフでも有名人度を増している我らが「名古屋のおやじ」様からのバッティレポです。ありがたいです!
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爆演
昨日の『メフィスト―フェレ』、大爆演でしたね。
昨年の『オテロ』も爆演でしたが、それ以上。
先日の園田さんのロッシーニの対極にあるオケを煽りに煽った演奏でした。『オテロ』の演奏は、私にとって、少々耐え難いものだったのですが、今回の『メフィスト―フェレ』は、耳は痛くなったものの、それなりに楽しみました。
作品の性格の違いでしょうか? それとも作品に対する思入れの違いでしょうか?
代役のファウストはデル・モナコ型の歌唱でしたね(大津で聴いた彼のオテロは立派なものでした)。
このオペラの全曲を初めて聴いたのはシエピがタイトルロールを歌った古いセラフィン盤(LP)ですが、そこでのファウストがデル・モナコでした。実は、このセラフィン盤には、その前にパイロット盤のようなものがあって、こちらのファウストはジュゼッペ・ディ・ステファーノなんですよね。LPよりも、だいぶ後になってCDで聴きました。
当然のことながら、かなり印象が違います。
なんで、こんなことを書くのか。当初のファウストのキャスティングはドラマティコではなく、もっとリリックなテノールが考えられていたのではないかと、プログラムのバイオを見て思ったからです。
今回は、ドラマティックなファウストにタイトルロールが飲まれてしまった感がありますが、オリジナルのキャスティングなら、もっとバランスが良かったのかも。そして、もっと細やかな歌唱で聴き映えする場面が増えたのかも。
ただ、あの爆演のなかで、彼らの歌が聞こえたかどうかはわかりませんが。
このオペラ、確かに竜頭蛇尾の感が無きにしも非ずですね。
名古屋のおやじ
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名古屋のおやじ様、いつもありがとうございます!!!