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Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist
eplus LIVING ROOM CAFE & DINING
“サンデー・ブランチ・クラシック”大西宇宙
日時:2019/4/21(日) 13:00~
会場:eplus LIVING ROOM CAFE & DINING(渋谷区)
出演者:
大西宇宙(バリトン)
筈井美貴(ピアノ)
1
ロッシーニ:≪セヴィリアの理髪師≫より「俺は街の何でも屋」
Rossini : Il barbiere di siviglia "Largo al factotum"
2
ヴォルフ:「メーリケ歌曲集」より 炎の騎士
Hugo Wolf:"Der Feuerreiter"
3
武満徹: 「死んだ男の残したものは」
4
グノー:≪ファウスト≫より「私が祖国を去る前に」
Gounod : Faust - ‘Avant de quitter ces lieux’
5
プロコフィエフ:≪戦争と平和≫より「輝くばかりの春の夜空だ」
Prokofiev : War and Peace Prince Andrei Bolkonsky's Act I aria
6
ヴェルディ:≪ドン・カルロ≫より「私は死にます」
Verdi : Don Carlo Rodrigo's aria
O Carlo ascolta.......Io moro
Encore:
7
George Gershwin
Embraceable You
料金:ミュージックチャージ500円、別途カフェ通常利用料(飲食代)
***
速報!サンデーブランチクラシック バリトン大西宇宙さんの巻
こんなにすばらしいバリトンは世界を探してもそんなにいません。
気品あふれる魅力的な声
重く重厚な響き
オペラアリアを歌える分厚さとパワー
驚嘆すべき音域の広さと肺活量
オペラから出てきたかのような演技力と表現力。
各国語を歌いこなす博識さ
グローバルなオープン・マインド
あふれ出るセクシー・オーラ
人懐っこい微笑み
アメリカナイズドされたしぐさ。
スター・バリトンの華。
どれをとっても一級品。
来週はびわ湖ホールで歌います!
たった30分でしたが充実!堪能してあまりある内容でした。
やっぱり世界でした。
***
1
ロッシーニ セヴィリアの理髪師から
フィガロ登場のアリア
私は街の何でも屋
ピアノの筈井さんが何でも屋の前奏を勢いよく奏でる。
ラララレーア
客席の背後から登場。
ビロードの声
大変に体力を必要とするこのアリアを圧倒的に歌う。
デッドな会場をものともせず、よく響くヴォリューミーな声。
服装はカジュアルなジャケットにダークな色のシャツ
このアリア前半轟くようにパワフルに歌い
驚いたのが後半のお遊び部分。
ファルセットで非常に高い高音を装飾音で歌った!
早口も完璧
とても演技的。
以下はメモを元に記述。
大西宇宙「今日はようこそ、僕らのリビングルームへ!僕がいつも普段音楽を楽しんでいる感じで演奏するので、皆様も楽しんでいただければ。子供達が来てくれてると忘れていて、暗いプログラムが続くんですけど。(笑)
今日のプログラムを考える時に、バリトンの魅力ってなんなんだろうと考えた。テノールとバスの精神も合わせ持った存在なのか。
今日はこの後ドイツ語 日本語 フランス語ロシア語 イタリア語と歌う。
2
フーゴー・ヴォルフ
♪炎の騎士
ドイツ語
大西宇宙「炎の騎士というのはメタファーなんです。対岸の火事を歌で表現したもの。それが鎮火し消えていく。」
歌唱
演劇的。じっと対岸を見つめながら歌う。
低音部もすばらしい!
音域も広い!
じっと虚空を見つめている。
3
武満徹
♪死んだ男の残したものは
日本語歌唱
表現力!
悲痛な悲しげな苦しげな表情
♪死んだ女の~ではピアノで歌う。
大西宇宙「亡くなったホヴォロストフスキーさんには僕もすごく影響を受けて、彼の歌うアリアを勉強してきた。ファウストのヴァランタンのアリアとプロコフィエフの戦争と平和から歌いますが、その前に宣伝させてください。来週末びわ湖ホールで音楽祭が開催されます。テーマが「神よ、平和を与えたまえ」。僕は「戦争と平和」がテーマのプログラムを歌う。自分の思いを。反戦歌を歌ったら戦争が止められるというわけではない。僕は自分の中で向き合って、歌詞を感じながら歌うつもりだ。皆さんにも考えて欲しい。山響とのコンサートや京都のコンサートのチケットもここで販売いたします。」
4
グノー:≪ファウスト≫より「私が祖国を去る前に」
Gounod : Faust - ‘Avant de quitter ces lieux’
フランス語
これがすばらしかった!パワフルな美声。このアリアが聴けて幸せだ。フレーズを息継ぎなしで歌う。これはもちろんフォヴォロストフスキーがよくやっていた技。カデンツァはA(?)に上げたか?
5
プロコフィエフ:≪戦争と平和≫より「輝くばかりの春の夜空だ」
Prokofiev : War and Peace Prince Andrei Bolkonsky's Act I aria
ロシア語
レガート!
大声量!
ピアノの後奏も美しい。
6
ヴェルディ:≪ドン・カルロ≫より「私は死にます」
Verdi : Don Carlo Rodrigo's aria
O Carlo ascolta.......Io moro
イタリア語
Io moro 息継ぎなしで歌う。2回目も!もちろんホロ様のやっていた技。相当すごい!
最後長く伸ばす。
時計を見ながら。「もう1曲歌います!」
アンコール:
7
George Gershwin
Embraceable You
これがまた魅力的な歌唱!セクシーそのもの!これは彼のアンコールの代名詞的な存在になりそうですね。大西さんはアメリカで歌っていたので英語歌唱で生き生きするな~と感じる。
お疲れ様でした。