|
カテゴリ:歴史・時代小説
澤田ふじ子 著のこの本は母親から借りたものだ。
この本で公事宿の存在を初めて知った。 現代の民事裁判の雑多な手続き一般を引き受ける稼業 のようで、主人公は公事宿「鯉屋」に居候している 菊太郎である。 所謂市井物であるこの作品は、職業も新鮮だったが、 京都が舞台である為、土地勘が全く無く、修学旅行での 知識しかない自分はなかなか頭の中で思い浮かべるのに 苦労した。 この作家も初めて読んだのだが、女流作家らしい男女間 の気持ちの描写が秀逸だと思う。 主人公の菊太郎は無頼者なのか、正義漢なのか微妙な所 もあるが、やはり最終的には困っている人は見捨てない というような性格だと思う。 一巻読んでは、また次の一巻が読みたくなってしまう作品 である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/05/20 12:06:25 PM
コメント(0) | コメントを書く
[歴史・時代小説] カテゴリの最新記事
|