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2006/11/12
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カテゴリ:歴史・時代小説

最近、次男の夜中の授乳タイムで寝不足気味だが、と言っても
嫁が母乳を与える前に泣き声で起きるだけなのだが、特に何も
できることはない。
時々オムツを替える位はやるが、眠気に負けて大概はできない。

シリーズ第四段の「さんだらぼっち」では、いよいよお文との
新婚生活が始まり、お文に子供ができるまでの話である。
「鬼の通る道」
「爪紅」
「さんだらぼっち」
「ほがらほがらと照る陽射し」
「時雨てよ」

「桟俵法師(さんだわらぼうし)の擬人名:神饌(しんせん)の台盤とし、
疱瘡の神や流し雛をのせて川に流し、また胞衣(えな)をのせて埋める
など、神と人との交わりの道具としてさまざまに用いられた。」
とのことである。

まあ、江戸の風俗の一種なのだろうが、この話はそんな縁起物の
神様に似つかわしくない痛ましい話である。

スリの直次郎が報われない話も可哀相だったが、伊三次の気持ちも
解らないではない。

そして、最後の「時雨てよ」のおみつの言動が、このシリーズが
他の作品とは異なる魅力のある場所を示していると思う。
女性作家だから書ける、女性の感情の動きなのだろう。
恐ろしいことである。
ただ、勧善微悪の世界に治まっていないのが更に気に入っている点
でもある。



宇江佐真理 作品








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Last updated  2006/11/12 07:45:59 AM
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