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カテゴリ:歴史・時代小説
最近、次男の夜中の授乳タイムで寝不足気味だが、と言っても 嫁が母乳を与える前に泣き声で起きるだけなのだが、特に何も できることはない。 時々オムツを替える位はやるが、眠気に負けて大概はできない。 シリーズ第四段の「さんだらぼっち」では、いよいよお文との 新婚生活が始まり、お文に子供ができるまでの話である。 「鬼の通る道」 「爪紅」 「さんだらぼっち」 「ほがらほがらと照る陽射し」 「時雨てよ」 「桟俵法師(さんだわらぼうし)の擬人名:神饌(しんせん)の台盤とし、 疱瘡の神や流し雛をのせて川に流し、また胞衣(えな)をのせて埋める など、神と人との交わりの道具としてさまざまに用いられた。」 とのことである。 まあ、江戸の風俗の一種なのだろうが、この話はそんな縁起物の 神様に似つかわしくない痛ましい話である。 スリの直次郎が報われない話も可哀相だったが、伊三次の気持ちも 解らないではない。 そして、最後の「時雨てよ」のおみつの言動が、このシリーズが 他の作品とは異なる魅力のある場所を示していると思う。 女性作家だから書ける、女性の感情の動きなのだろう。 恐ろしいことである。 ただ、勧善微悪の世界に治まっていないのが更に気に入っている点 でもある。 宇江佐真理 作品 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/12 07:45:59 AM
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