美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鐵太郞
(タイトル) 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鐵太郞 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 色のない美ヶ原とばかり思っていたら雪景色であった 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 左手に鳳凰三山がみえる。甲斐駒ヶ岳は右手に。 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 左手に鳳凰三山がみえる。甲斐駒ヶ岳は右手に。 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 最高点は王ヶ頭(2,034m)。王ヶ鼻(2,008m)などの2,000mの高原。 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 松本市から眺める電波塔をまじかにみる 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 山本小屋から歩いていくと「美しの塔」がある 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 濃霧のときに美しの塔の鐘を鳴らす 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 美ヶ原の樹木には雪か霧氷が張り付いていた 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 「登りついてふいに開けた眼前の風景に しばらくは世界の天井が抜けたかと思う」 (タイトル) 美ヶ原高原と春の雪 執筆 甲斐鉄太郎 (本文) 4月27日に別所温泉から美ヶ原に向かった。千曲川は桜色で、川沿いの山は新緑に染まり里の家では同じ花を咲かせる木を植えていた。小さな川はアカシヤの白い花で覆われる。夜半に強い雨があった。色のない美ヶ原とばかり思って山本小屋に立つと雪景色であった。 上り坂の木立に雪がまとわりついていたのだが美ヶ原は白い世界だった。別所温泉の雨がここでは雪だった。美ヶ原(うつくしがはら)は松本市、上田市、小県郡長和町にまたがる高原。最高点は王ヶ頭(2,034m)。王ヶ鼻(2,008m)、茶臼山(2,006m)と2,000mの高原で日本百名山の一つ。山頂付近は平坦な台地状の地形で平安時代にはすでに放牧地であった。高原台地としては日本で一番広く東京ドーム21個分である。 美ヶ原はフォッサマグナの西はじに噴出した火山だ。楯状火山とその溶岩台地と考えられていたが安山岩質の組成を持つ火山の浸食地形とされるようになった。山本小屋から歩いていくと右手に美ヶ原の象徴である「美しの塔」がある。濃霧のときに吊るされた鐘を鳴らす。尾崎喜八の「登りついてふいに開けた眼前の風景にしばらくは世界の天井が抜けたかと思う」は美ヶ原を見事に語る。北アルプスの展望台であり八ヶ岳連峰、南アルプス、富士山や御岳山がみえる。江戸時代には美ヶ原から御岳山を拝んでいた。4月27日は白い台地と厚い雲の間に霧ケ峰高原と車山がだけがみえていた。(写真と文章は甲斐鐵太郎) 2019-12-17-spring-snow-and-utukushigahara-plateau-writing-tetutaro-kai-