三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞
三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞八戸市の蕪島にある蕪嶋神社の1月10日。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞オオセグロカモメが手持ち無沙汰で留まっている。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞道の駅のだの前に建つ牛方とベコの像。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞陸中海岸の景色。野田村付近で撮影した。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞陸中山田駅から東に少し歩くと山田湾にでる。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞左はオオセグロカモメの幼鳥、右はかもの仲間。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞陸中山田駅。元の駅舎は津波火災で焼失。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞陸中山田駅と三陸鉄道の線路。向こうが釜石方面。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞陸中山田駅近くにある山田郵便局。移転した。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞三陸鉄道の陸中山田駅近くにある二つの銀行。三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞写真はこのカメラで撮影した。ストロボ付きだ。デジタルカメラ「FUJIFILM X10」ズームレンズ。(タイトル)三陸自動車道を八戸から釜石まで走る 甲斐鐵太郞(本文) 三陸の海岸線を八戸から釜石まで走った。一年後に全面開通する三陸自動車道が全路線の半分ほど使うことができた。自動車道は津波被害を回避するために山側を走る。だから海が遠くになったが真っ直ぐだから運転は楽だ。このように走って岩手県の野田村と山田町に立ち寄った。2021年1月10日のことであった。次はそのときの様子である。 岩手県野田村(のだむら)は、岩手県九戸郡に属している太平洋に面した村である。総人口3,872人(推計人口、2020年12月1日)1960年には6,000人だった。特産品は、野田湾育ちのホタテやワカメなどの三陸の海の幸はもちろん、山ぶどうは生産量日本一。ほうれん草や食用菊なども。また古くから鉄の生産や製塩が盛んだった歴史を背景に、海水を数日間煮詰めて作る「のだ塩」が特産で、国道45号沿いにある「道の駅のだ」にはかつて内陸部へ塩を運んだ牛(ベコ)と牛方の像がある。 漁業基地となる漁港として野田漁港、玉川漁港、下安家漁港がある。下安家漁港は安家川(あっかがわ)が太平洋に流れ出るところだ。岩手県下閉伊郡岩泉町安家村を流れる安家川は、安家はアイヌ語のワッカ(きれいな水)からきており、川相は趣があり流れは清冽である。道の駅のだの前に建つ牛方とベコの像 野田村に伝わる昔話「撫牛」(なでべこ)について。ある暑い夏の盛り、野田村から牛の背に塩を積み運んでいた牛方・清右エ門。盛岡の塩宿まであと少しといったところで、あまりの暑さにたまらず牛が川へ水浴びに入ってしまう。背に積んでいた塩は川の水に溶けてしまい、頭に血が上った牛方は牛をいじめると、牛は千手院というお寺へ逃げ込む。寺の住職に諭された牛方であったが、牛はうずくまり、息も絶え絶えであった。「許してくれ。おれが悪かった、おれの追い方が悪かったんだ、死ぬな」。涙を流し背を撫でて詫びる牛方であった。牛方・清右エ門は盛岡の名工に、尺五寸(約45cm)、重量十二貫(45kg)の鉄製のベコを千手院に寄進。小さな牛の像は、現在も盛岡の千手院の本堂に安置されている。身体堅固、交通安全、災難よけ、子宝と安産・水子観音としてご利益があり、二百年にわたって撫でベコさんは撫でられ愛されてきた。千手院にある撫でベコを石膏で象り、富山県の製作所で青銅(ブロンズ)に鋳造したものが、道の駅のだの前に建つ牛方とベコの像である。 岩手県山田町の人口は令和3年1月1日現在15,073人(前月比18人減)、6,526世帯。最も多い時期には25,000人ほどであった。三陸地方の真ん中に位置する漁業の町である。2011年3月11日の大津波は町の奥まった高台にある町役場庁舎の1階部分まで到達した。津波によって発生した火災によって庁舎の下側にある民家と商業施設が焼失した。銀行、郵便局などの重要施設は移転して海から少し離れた場所に纏められている。一部民家は山を削って宅地として造成されたところに移転している。町の背後を三陸自動車道路が走る。釜石市まで20分、宮古市まで20分で移動する。この自動車道路が一年後には全面開通する。観光客を集めていた宮古市の浄土ヶ浜を運行する観光船は2021年1月で廃船になり、一年後に新造する。従来は三隻で運行していたのだが二艘は津波で流され、残った一艘で営業運行していた。三陸地方の観光客は上のような事情が物語るように減っていて回復の兆しは未だない。2021-01-14-drive-on-the-sanriku-expressway-from-hachinohe-to-kamaishi-