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富山でスイス紀行の本を読んでアルプスに憧れる
横田俊英 石川県山代温泉の山下家という宿で圧力計と金属製の温度計の工業団体の会合に招かれて主席するために富山からここに移動しました。昨日は夜の食事に駅の立ち食いうどんを250円出して食べました。関西風の味付けです。富山のマス鮨は1100円で駅の売店で買いました。マス鮨は江戸の頃に始まったようです神通川に上るサクラマスが原料だったのですが今では余所でとれる鮭が材料のようです。 サクラマスは降海型のヤマメが海で過ごして上ってきたヤツです。これを釣るのは醍醐味で50cm、60cmの大きなサクラマスを釣るのは釣り人の夢でもあります。 マス鮨は昼の食事にと思っていたのですが小さな缶ビールと小さな酎ハイとワンカップの日本酒を飲むための肴になってしまいました。 キタロという桜木町の飲み屋に出かける予定でしたが、知り合いを呼び出すには時間が遅かったので止めにしました。キタロの店主はこの季節になると山菜を自ら採りに出かけて富山湾の魚と一緒に出すのです。 佐伯亦男さんのスイス紀行の本を風呂に入りながら読んでおりました。安房峠を越えてきたこの日、スイスの峠と日本の峠と谷との比較しましたが、標高が違うことからくる様相の違いは明らかであり、やはり佐伯さんがスイスのアルプ(高原)憧れるのは当然とも思いました。アイガーやユングフラウやマッターホルンが見える村とホテルのことが書かれており、昔2度ほど出かけたことがあるので懐かしくてなりませんでした。 人間はスイスの山岳のような美しい自然に接することができるのですからいいですね。日本の山や自然の良さは藪山にあると言い放つ人がおりますが、そういうことでしょうかね。 私と犬の散歩コースではこの2週間あまり泰山木、人によっては木蓮の白い花が芳香を放っております。その前には長いことスミレが道ばたで紫色の花をつけておりました。アカハラはもうすっかり図々しくなって大きな声でさえずっております。ホオジロが道ばたに姿を現しましたが今盛んに子育てをしているのでしょう。背黒セキレイが盛んに姿を見せるのは何故だろうといぶかっております。 梅の実がポロポロと道ばたに落ちております。昨年はこの実を拾って梅酒をつけました。南高梅の実でもつけました。10リットルほどつけた梅酒はそのまま残っております。だから今年は梅酒は造りません。 コケッコッコウのコメリでワイシャツとステテコを買いました。会合に出るたもの正装の衣類を忘れたからです。旧上宝村のコメリはここ向けの商品を売っておりました。外気温は12℃で肌寒いほどでした。長靴の敷物も買いました。旅行に出かけると普段できないことが少しできます。 写真は少し撮りました。芸術とは違います。レンズとボディーのテストのためです。日本の風景はよく目をこらさないと人を驚かせる写真は撮れません。日本で自然の写真を撮るのは難しいと思います。広角レンズで撮れる写真に耐える風景が少ないのです。接写や望遠レンズでクローズアップして芸術することもできますが、これもたかが知れております。 スイスの風景を思い出させた佐伯亦男さんの本は良い刺激になりました。知人の叔父のスイスを写した写真集を思い出しましたが、スイスで写真を撮るのは良いことだと思います。佐伯さんは戦前と戦後間もないころコンタックスとライカでスイスの風景を写しております。大きなフィルムで写真を撮ると粒子が細かい綺麗な写真が撮れます。しかし私は35mmのフィルムで写真を撮ります。手軽さが何よりです。どうせ大した写真は撮れないのですから。 富山から日本海を西に向かって走りました。右手に日本海がときどき見えるのに少し感動しました。 明日はどの道を走ろうか思案しているところです。車には4つの犬が乗っております。犬を連れていれば誰にも文句を言われないで旅ができます。白い犬が4つサービスエリアの木立につながれていると目立ちます。壮観とも異様ともどちらともとれます。4つの犬を飼っているということは異様でもあります。 (横田俊英 06年5月25日記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月25日 15時58分25秒
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