「計量計測データバンク」ニュース

2009/03/28(土)12:16

愛しのオートバイ カワサキW650(2) 「2気筒ぐらいがちょうど良い」

旅するバイク カワサキW650(甲斐鐵太郎)(3)

愛しのオートバイ カワサキW650(2)「2気筒ぐらいがちょうど良い」 写真は愛しのオートバイ カワサキW650 (08年モデル)「ファイナルモデル」として09年4月10日に発売されたポーラホワイト×パールクリスタルホワイト。720,300円(本体価格686,000円、消費税34,300円) (小さな見出し) 感性的で感情的な乗り物が自動車やオートバイなのだ (「2気筒ぐらいがちょうど良い」ということで私のところにいるのがカワサキW650だ) (本文)  モーターサイクルのオートバイを説明する言葉あるいは文章は詩的になる。時間が経過した後にその文章をみて恥ずかしくなりはしませんか、と言いたいほどに美辞麗句、言葉の限りを尽くして歌い上げる。扇情的に言いたいほどだ。その機能がその姿がどれほど良いとか美しいとか言っても、30年経ってもやはり良いなと思える姿をしたオートバイは少ない上に、機能とか性能は技術の開発によって著しく低下する。  オートバイや自動車に乗ると小さな排気量の車でもよく走るし、整備された古い車もよく走る。最高速度ということでは後に出てきたモノには遅れはとるものの、走る機能はいつの時代になっても何とか用が足りる。  古いオートバイでも古い自動車でもあるいは排気量の小さなモノでも「この程度でも良いのだ」説得する力がある。  売れるオートバイと売れないオートバイの違いは姿から発するもの、乗り物としての機能やその開発と製造のコンセプトから発するもの、その他さまざまな要素で決まる。  ホンダなどは奇想天外なオートバイを開発して、市場から相手にされずに生産を止めることが多い。そうしたオートバイは大勢の人を満足させることはないが、別の人々から大いに好かれるために、製造中止の後に「人気」になる。その「人気」は少ない市場流通の中古車(ユーズドバイク)に対して、少ないけれども相対的に多い購買希望者がいることから生ずる「人気」である。。  自動車もオートバイもただ単に実用的な機能が備わっていればよいという商品ではない。使用者のエモーショナルな部分を満足させることが条件になる。その意味では感性的で感情的な乗り物が自動車やオートバイなのだ。  エモーショナルな道具が自動車でありオートバイであり、そのエモーショナルな要素が強いだけに自動車もオートバイもエンスー族になると1台でそれを満足させることがないために2台、3台と所有させることになる。  そのようなことで何代目かのバイク(オートバイ)が私のカワサキ「W650」である。「毎日乗ってちょうど良い」「このくらいがちょうど良い」「構えず乗れてちょうど良い」「2気筒ぐらいがちょうど良い」というオートバイとして私のところにいるのがカワサキW650である。 (小さな見出し) カワサキのW650へのこだわりの言葉 (本文)  「美しいモーターサイクルを作りたい」。カワサキのそんな思いが結晶した1台、W650。  ベベルギヤによるカムシャフトの駆動、エンジンに「火をいれる」というイメージを抱かせるキックスターターの採用など、造形美や所有感にこだわりました。  それでいて、ツインならではのフィーリングをも追求したモーターサイクルとして、発売以来、長く愛されるモーターサイクルとして、多くのライダーからご支持をいただいています。  ファイナルカラーでは、メタリックマジェスティックレッド×ポーラホワイトとポーラホワイト×パールクリスタルホワイトのツートーンカラーを採用、シートカラーもそれぞれのカラーリングに合わせたものを装着するなど、W650の上質感を一層高めています。 このモデルは生産を終了いたしました。 在庫がない場合がありますので、カワサキ正規取扱店にお問い合わせください。 ■2008年モデルからの変更点 ・カラーリングの変更 ・シートカラーの変更(ポーラホワイト×パールクリスタルホワイトのみ) ※性能及び諸元に変更はありません。 表記価格(リサイクル費用を含む)はメーカー希望小売価格です。 価格には消費税を含みます。 (小さな見出し)  カワサキはカワサキW650の特徴を次のように述べる。 (小さな見出し) エンジンについて  360°クランク、1軸バランサー、セルフスターターを採用した、空冷4ストロークSOHC4バルブバーチカルツインエンジン。直立したふたつのシリンダー、寄り添うように立ち上るべベルギヤタワー、深く刻まれたクーリングフィン、美しく磨き上げられたクランクケースカバーなど、それぞれのパーツが有機的に組み合わされ、芸術品の域に達した造形美をみせます。  低回転から高回転まで確実なバルブ駆動に貢献するハイポイドベベルギヤ。直角に噛み合うふたつのギヤは独特のサウンドを奏でます。  キャブレターは加速ポンプ付ケーヒンCVK34を2連装。K-TRIC採用により常に最適の点火時期を決定、ビッグツインでありながら滑らかなフィーリングを得ています。 ■セルフ・キック併用のスターターシステム。ライダーは始動時にクロームメッキされたキックペダルを用いて、自らエンジンを目覚めさせる事もできます。 ■キャブトンタイプマフラーは、ビッグツイン独特の歯切れの良い排気音を作り出す。 ■トランスミッションは5速。トルクフルなエンジン特性をフルに引き出す、つながりの良い適切なギヤ配分を実現。シフトタッチも滑らかで、ショックの少ない物としています。 (小さな見出し) ボディーについて  バックボーン部分に角断面パイプを使用したダブルクレードルフレーム。ガセットやブラケットを最小限にとどめ、美しい仕上げとしています。  キャスター角27°、ホイールベース1,465mmのコンパクトな車体。 130mmのストロークを持つフロントサスペンションは、インナーチューブ径39mmの正立タイプ。アウターケースはブラック塗装され、フォークブーツとともにトラディショナルな外観を持つ。  ホイールトラベル103mmのリヤサスペンションは、ツインショックユニットと長楕円断面スチールスイングアームの組合わせ。スプリングイニシャルは5段階に調節可能。ダンパーボディは磨き上げられ、美しく輝く。  フロントには、100/90-19という細身・大径のタイヤを装着。確かなグリップ力と軽快なハンドリングを実現しています。  リヤタイヤは130/80-18。W650のスリムなプロポーションにマッチしながら、ビッグツインのトルクを確実に大地に伝えます。  ホイールには軽量アルミリムを採用。スポークとニップルは樹脂コーティングが施され、腐食に強いものとしています。  フロントブレーキは大径300mmシングルフローティングタイプディスクに2ポットキャリパーを組合わせ、握力に応じた確実な制動力を発揮します。ディスクを保持するインナーローターはディッシュタイプで、オールディーズスタイルを強調しています。  リヤは160mmのコンパクトなリーディング・トレーリングドラムブレーキ。踏力に応じた効き味を示す。 (小さな見出し) イクイップメントについて  丹念にクロームメッキが施されたフロントフェンダー。W650のプロポーションに似合う小振りのウインカーを装備。 バックミラーは視界が広く、見やすい角型を採用。 メインスイッチはハンドルロック一体式。異物で無理にまわすとシリンダーがフリーになり、シリンダー内を保護すると共にロック解除機構、電気回路の遮断を行う、いたずら抑止タイプを装備。  シリンダーヘッドから大きなアールを描いてマフラーに伸びるエキゾーストパイプはビッグツインを象徴的に表現します。 セクシーな膨らみのサイドカバーはスチール製。内側には大容量エアクリーナーとバッテリーなどが収まります。  シートはキーロックによる脱着式。シート下には車載工具、Uロック(オプション)収納スペースを持つ。 整備時や長期保管時に便利なメインスタンドを標準装備。 リヤフェンダーもクロームメッキされ、リヤビューを引き締めます。  パッセンジャー乗車時や取り回し時に便利なアシストグリップを左右に装備。もちろん美しくクロームメッキされます。 ハンドルバーはスポーティーなローハンドルと、リラックスポジションを取れるアップハンドルの2種類を用意。さらに、ハンドルバーはグリップ部のみを細くする事により、グリップラバーやハンドルスイッチ類の繊細さを強調。バンジーフックはフレームの左右に合計4ヶ所設けられ、使い易さを考慮しています。 薄型の電気式スピード/タコメーターはパネルデザインもW650にふさわしい繊細なもので、スピードメーター内にはデジタル時計とトリップメーター機能を持つ液晶オドメーターを装備、ターン、油圧、ニュートラル、ハイビームの各インジケーター類はタコメーター内にシンプルにレイアウトされています。 2008年モデルには、左のハンドルスイッチにパッシングスイッチとハザードスイッチを追加。 * 改良のため仕様および諸元は予告なく変更することがあります。 * 当モデルは、2008年2月1日発売のモデルとメーカー希望小売価格が異なります。 * 車体カラーは撮影条件などから、実際の色と多少異なる場合があります。 *「KLEEN(クリーン)」Kawasaki Low Exhaust Emission system  二次エア(KCA)とパイプ触媒による排出ガス浄化システムです。 *「KCA」Kawasaki Clean Air  排気ポートに新気を導入することで排気ガスを再燃焼させ、CO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)を大幅に低減します。 *「パイプ触媒」  プラチナとロジウムを挟み込んだ筒状の触媒で、排気ガス中のCOとHCをそれぞれCO2(二酸化炭素)とH2O(水)に酸化させ、有害物質を低減します。 *「K-TRIC」Kawasaki Throttle Responsive Ignition Control  スロットル開度とエンジン回転数を検知して、常に最適な点火時期を決定するシステムです。 (小さな見出し) カワサキW650のファイナルモデル (本文)  以下はカワサキファンの虚をついて09年4月10日に発売されたカワサキW650のタンク等の塗色と値段である。当のカワサキは「ファイナル」と銘打ったポスターを正規店に配り、それが壁に貼られていた。クロームメッキ×エボニーは08年モデルであり、08年モデルはこのほかに何とかと表現される青と同じよなことで緑である。私は「ファイナル」ではなく緑を手に入れていたから、それこそ虚をつかれたというか、そういうこともありうることだと思う。諸元(スペック)に変更はなく塗色のみの違いである。排ガス規制の関係で08年7月末までを製造終了時限として、それらの一部に特別な塗色を施されていてそれが「ファイナルモデル」として09年4月10日に発売された。 (小さな見出し) ファイナルモデルの塗色と価格および付言 (本文) メーカー希望小売価格: メタリックマジェスティックレッド×ポーラホワイト ポーラホワイト×パールクリスタルホワイト 720,300円(本体価格686,000円、消費税34,300円) クロームメッキ×エボニー 752,000円 (本体価格716,191 円、消費税35,809円) ※〔〕はローハンドル仕様です。 * 表記価格(リサイクル費用を含む)はメーカー希望小売価格です。 * メーカー希望小売価格は参考価格ですので、詳しくはカワサキ正規取扱店にお問い合わせください。 * 表記価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う諸費用は含まれません。 * 改良のため仕様および諸元は予告なく変更することがあります。 * 車体カラーは撮影条件などから、実際の色と多少異なる場合があります。 (執筆 旅行家・甲斐鐵太郎)

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