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2019年07月25日
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福島原子力発電所事故と放射性物質そして放射線測定

 福島第一原子力発電所の事故によって環境に放出されたセシウム137の放射能量は、1.5×10の16乗ベクレルである。質量で示すと4.7kgである。大半の放射線物質は偏西風に流されて太平洋に飛散した。750gが日本の国土に落下した。原子炉の内部とその下にはもっと多くの放射性物質が残っていて同じ現象を引き起こす危険がある。セシウム137は毒性が強い放射性物質である。750グラム(0.75キログラム)のセシウム137が飛び散ったことで広大な地域を放射線管理区域にしなければならなかった。これほどにセシウム137は毒性が強い放射能なのだ。そしてその毒性が長い間つづいて人体を汚染し健康被害につながる。


2011年3月14日午前11時、福島第一原子力発電所3号機の爆発。


福島第一原子力発電所爆発後の3号機原子炉建屋のようす。

【福島第一原子力発電所3号機爆発を東京電力は次のように説明】
2011年3月14日午前11時、福島第一原子力発電所3号機がの爆発したことを東京電力は次のように説明する。
 地震発生時、3号機は直ちに制御棒が挿入され、設計通り自動で原子炉が停止しました。3号機は地震により外部電源をすべて失い、復水器などは使用できない状況でしたが、非常用ディーゼル発電機が自動起動し、原子炉隔離時冷却系も運転することができました。その後津波の襲来とこれに伴う浸水によって交流電源を全て失ったものの、直流電源設備は1号機、2号機と異なり、少し高い位置にあったことから浸水を免れました。このため、原子炉隔離時冷却系や高圧注水系の運転・制御を継続できただけでなく、計器類による原子炉の状態監視も続けることができました。1日半程度注水を続けた後、低圧(ディーゼル駆動消火ポンプ)での注水に切り替えるために高圧注水系を停止しましたが、この後の減圧に時間がかかり、水位が低下、水素が発生するとともに炉心損傷に至りました。減圧を確認した後、消防車による注水を開始しましたが、格納容器から漏れ出した水素によって、3月14日午前11時1分に水素爆発が発生しました。


年間被曝量20ミリシーベルトと一般食品の基準値100ベクレル/kgの意味

 放射線は見えない。五感で受け止めることができない放射性物質をどのように理解するか。人の健康に及ぼす影響は被曝量として理解する。放射線量を測定して健康被害とを相関してとらえる。健康被害は人によってでかたが違う。それを10万人単位、100万人単位でみると一定の比率で被害が表出する。10万人のうちの一人に被害がでて他にでなかったからといって、99,999人が安堵するというのではない。被害がでていることをよく知るべきなのだ。

放射性物質を赤い粒粒で描く柚木ミサトさんのイラスト。


放射性物質を赤い粒粒で描く柚木ミサトさんのイラスト。
放射線量の測定の原理がイラストに示されている。


 放射性物質を赤いつぶつぶで描いたのがイラストレーターの柚木ミサトさんである。見えないけれども毒性をもつ物質として人に降り注いでいる。柚木ミサトさんの知識と人道感覚と慧眼がイラストに現れている。柚木ミサトさんは岐阜県土岐市に生まれた。岐阜県立多治見工業高校デザイン科を経て東京デザイナー学院名古屋校(現名古屋デザイナー学院)グラフィックデザイン科で学んだ。卒業業制作は名古屋校優秀賞受賞だった。漫画家の事務所に勤務するヒロインを描いたNHK の朝ドラ「半分青い」が想起される。

 福島第一原子力発電所の事故によって原発事故周辺のある町では避難指示が解除されたのち小学校と中学校の運営が再開された。NHKは中学校のようすをテレビカメラで撮影した。除染された鉄筋コンクリート建ての校舎である。中学生は当番制で登校すると放射線量計で測定して記録帳に書き込む。規定値以下であることを確認する。規定値を安全な線量域としてそのまま受け取ることはできない。中学校という除染された鉄筋コンクリートの建物のなかに出現している放射線量の低い場所での規定値との相関である。

建屋の外の環境は別である。原子炉から吐き出された放射性物質は土や草などに付着している。それを袋に詰めて地域内にまとめある。放射性物質は地域にそのまま置かれている。土からは草が生え、草には放射性物質がついている。表面を剥いだ土には雨や風によって放射性物質が流れてきて付着する。NHKは学校での生活を報道した。学校が再会した避難区域が放射性物質から安全になったようにみえた。

 同じ事態に対して二つのことが示される。規定値以下である中学校の校舎のなかでの測定値、そして人体への影響を及ぼす値を示す屋外のさまざまな場所での放射線量である。

 測定して数値をつかむことはできる。測定の場所によって数値が違う。総合して汚染地域の放射線量がどのようになっているかだ。人の生活は学校のなかだでなされるのではない。学校への行き来の道路と家の周辺がどうであるか。飲み水と食べ物が微量であるとは放射線で汚れていないか。そうした環境に長く生活することは危険を含む。健康への危険のことである。

 国は年間被曝量20ミリシーベルトを安全領域にきめた。学校では20ミリシーベルト以下であることを生徒が測定して記録簿につける。間被曝量20ミリシーベルトは元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏たち原子炉施設における作業者たちに特別に設けられた限界値であったた。これが福島など日本のあらゆる場所で「許諾」される値になった。基準を変えてそれを「許諾値」にすると安全の領域が広がる。実際には年間被曝量2ミリシーベルトでもガンになる危険度は大きい。小出裕章氏たち原子炉施設における作業者には年間被曝量20ミリシーベルトは厳格に管理されていた。

 作業者は測定領域から退出する際にもある値の放射線量が確認されると衣服を脱ぎ、さらには皮膚の表面を削り落として、規定の値以下にならないと外部に出ることができない、仕組みで管理されていた。

 年間被曝量20ミリシーベルトを安全領域にしないと、安全区域を確保できないために、原子炉実験所の作業者の特別な被曝量である20ミリシーベルトを一般の環境領域に広げる措置を国はした。20ミリシーベルト許容の危険を医者でもある東京大学アイソトープセンター長の国会で訴えた。ある委員会でセンター長は危険を泣き叫んで言葉にした。専門家の心底から表現だったのだ。

 普通の人々の被曝は1年間に1ミリシーベルトであった。事故が起きると日本の政府はそれまでの基準をあっさりと撤回する。緊急時なのだから1年間に20ミリシーベルトにするとした。危険な領域を許容値にしたのが年間被爆許容が20ミリシーベルトであり、原発事故直近の町村にもどってこの基準のもとで人々は生活している。

 食品中の放射性物質の量を平成24年3月15日付けで食品中の放射性物質の新たな基準値(食品衛生法第11条第1項の規格基準)を公布、平成24年4月1日に施行した。それ以前の暫定基準値から下げた。食品中の放射性セシウムの基準値(H24年4月1日~)の内容は次のとおり。飲料水は10ベクレル/kg、牛乳は50ベクレル/kg、乳児用食品は50ベクレル/kg、一般食品は100ベクレル/kg。放射性ヨウ素については、半減期が短く既に検出が認められないため、基準値は設定されていない。

一般食品の基準値すなわち許容値の100ベクレル/kgはどういう意味をもつのか。福島原発事故前の日本の米の放射線量は0.1ベクレル/kgであった1キログラムあたり0.1ベクレルのよごれであった。その1,000倍の値が許容値になった。医学面からの健康への影響のことはここでは触れない。放射線への感受性つまり、放射線の影響を子供は大人の数倍受ける。

基準値に定められた線量以下であればよい。事故があった原子力発電所近くの食品が基準値以下であっても敬遠されることは風評被害によるものだと現地ではたわく。再録するが次のことを確認しておかなくてはならない。 一般食品の放射線量の許容値を国は1キログラムあたり100マイクロベクレルに決めている。原発事故前の日本の土壌のそれは0.1マイクロベクレルであったのだ。食品に自然に付着する放射線量の1,000倍にして許容値にした。

 放射線と健康影響のことである。

 年間被曝線量はそれまでは1ミリシーベルトであった。この基準値以下なら健康に影響はないかというとそうではない。基準値は規制値であり許容値になってしまう。それは同時に社会の協定値であり我慢値になる。我慢値を我慢料とするとそれを誰が負担するのか。品物を買う人なのだ。

 放射線はその線量に応じて健康に影響する。1ミリシーベルトは20ミリシーベルトに比べると確率は下がるけれども健康に影響する。規制値以下だから大丈夫だとか安全だという性質ではないのが放射能である。

京都大学原子炉実験所に勤務している今中哲二氏が福島産の農産物の残留放射線量を測定した。線量は想定よりもはるかに低かった。測定は文書で発表されている。

 人に特別に有害なある放射線の減衰としての半減期30年と長い。もっと長く100年以上もつづき、それ以上のものもある。福島第一原子力発電所から放出された放射線の多くが太平洋に飛散した。回遊し海産物にどのように蓄積するか現在はわからない。水俣病のように人の健康被害の発生によって気付くのは愚かだ。放射性物質のみえない放射線である。みるために計測器を巧みに用いることになる。以上、以下の区切りで基準値、規制値を単純に捉えてはならない。

毎時650シーベルトをあびると人は数十秒で死ぬ 第一原発二号機の炉心付近の線量だ

 2017年3月にANNが福島第一原子力発電所の二号機の炉心のようすなどを取材し、報道した。二号機は放射能汚染物質を際立って大量に環境に放出している。核燃料は溶融し炉心を溶かした。水蒸気爆発をおこして上空高く白い煙状のものを吹き上げた。廃炉作業がつづく二号機の炉心の直近の放射線量は毎時650シーベルトであった。炉心ではなく炉心の外の放射線量である。毎時650シーベルトの放射線を浴びると人は数十秒で死ぬ。放射線被曝をしているという感覚は人にはない。感覚もなしに人は死んでしまう。放射線とはそのようなものなのだ。

 ANNのテレビカメラは福島第一原発のある。大熊町の幹線道路を走行した。車のはるか上に架設された線量表示器は毎時2.95マイクロシーベルトを表示している。高くはないが低い値でもない。この地域の空中は2.95マイクロシーベルトで汚染されており、時と場合によってはもっと高い値を示す。地面ではどうか。このような数値ではない。はるかに高いのだ。そこで子供が呼吸をして歩いていて生活をする。水が流れて放射能汚染物質が溜まる場所がある。人にはこのことは見えないし肌で感じることもない。何十年ものあいだ放射線にさらされ続ける。毒性の高い放射性物質は何百年経っても大して値が変わらない。

 毎時2.95マイクロシーベルトという放射線量は日本の国土の環境にもともとあったのではない。福島第一原子力発電所の事故によって生じている。この事実をもってしても原子力発電所の事故が人の生活と健康に危害を加えている罪をしらねばならない。

 数十秒で死んでしまうという毎時650シーベルトの環境下で人が廃炉作業に従事する。ときにはそれ以上の放射線量であることもある。放射線を浴び続けると作業現場から退去しなければならない。作業を自走式のロボットで代わらせようとしている。自走ロボットの電子基板あるいは電気系統は放射線で破壊される。ロボットは放射線に弱い。すぐ壊れる。ロボットをつくる人の放射線への知識が低いことにもよる。機械仕掛けの機械のリンクによる装置のほうがよほど良いが摺動部には油があるからこれもどうか。廃炉は困難な作業になり、廃炉の工事は同時に放射線を環境にまたしてもまき散らす。そうした地域に学校生徒が戻って生活を始めている。戻る人の数は以前にいた人の3割にも満たない。汚染された国土としての福島第一原子力発電所周辺が人が暮らすためには危険地帯であることを住民は知っている。ことに小さな子供を育てる人には大変な危険地帯なのだ。放射線への感受性といわれる放射線による健康被害は赤ちゃんほど甚大である。

 日本の国土は東京電力福島第一原子力発電所の事故によって東日本の国土が1キログラムあたり0.1ベクレルのよごれであったものが、その1,000倍を許容値とすような放射線汚染地帯になった。原発事故近くにいた人々は放射線汚染が人に及ぼす影響を生身のこととして知っているから赤子を連れて戻ることをしない。そのような現象が顕著でる。

 飲料水は10ベクレル/kg、牛乳は50ベクレル/kg、乳児用食品は50ベクレル/kg、一般食品は100ベクレル/kgの基準値を安全領域として疑わないのが地方公共団体である。年間被爆許容が20ミリシーベルトについても、それまでの基準値がであり、1ミリシーベルトであったことを意識しない。汚れてしまった国土で汚染された食品の規定値を安全なものとして受け入れる。我慢させられている。基準値以下だから受け入れるということをしない人は水道水は飲まないし食料品も西日本の産物に限定している。このことの是非を突き詰めてはならない。

【資料】
福島原子力発電所事故と放射性物質そして放射線測定
東京電力が福島第二原子力発電所の廃炉を決定
日本の原子力発電所の現状-その1-
放射線と健康被害 原発被害が及ぼす社会影響とどのように向き合うか
放射線の単位であるシーベルトとベクレルとグレイの関係
原子力発電と福島第一原発事故がもたらしている被害の現実
原子力発電と福島第一原発事故がもたらしている被害の現実-その2-

2019-07-23-nuclear-power-plant-accident-and-radiation-and-radiation-measurement-





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最終更新日  2019年07月25日 10時34分20秒
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