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カテゴリ:自然・ネイチャーのおはなし
地球温暖化を否定する地質学者丸山茂徳(地球温暖化論に騙されるな)
丸山茂徳 ウィキペディア プルームテクトニクスの丸山茂徳氏。 プルームテクトニクス Wikipedia 丸山茂徳「地球温暖化CO2犯人説のウソ」2部 YouTube https://www.dailymotion.com/video/x1j1fe9 被災地へメッセージ 東京工業大学 丸山茂徳教授 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=iObELzkWK4M 未来を創る科学者達10 岩石から読み解く地球の歴史 丸山茂徳YouTube https://www.youtube.com/watch?v=lmnENwTD8sA 地球生命シリーズ第1回地球と生命の誕生 講師丸山茂徳(東京工業大学特命教授)大森聡一(放送大学准教授) YouTube https://bangumi.ouj.ac.jp/bslife/detail/01358001.html 地球がどのように誕生したのか。地球黎明期にどのように原始生命が誕生したのか。地球惑星科学、生命科学、有機化学等専門家の研究成果をCGを駆使し、ビジュアルに描く。 地球そして生命の誕生と進化【完全版】YouTube https://www.youtube.com/watch?v=GPdLEKzHd1g&list=PLERGeJGfknBQU4iSJ8sh5AmhKBdeDst2c 本動画は丸山茂徳先生並びにHadean Bioscience(冥王代生命学)研究グループが、平成26年度文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究事業として、太陽系や地球の誕生を経て生命の誕生と進化の過程を最新の研究成果に基づいて映像化しています。 地球温暖化のウソ 丸山茂徳(東京工業大学特命教授)YouTube https://www.nicogame.info/ja/watch/sm17867230 小氷河期到来か太陽黒点なしの状態続く。CO2温暖化はどうなった(1/2)YouTube https://www.bing.com/videos/search?q=%e4%b8%b8%e5%b1%b1%e8%8c%82%e5%be%b3&&view=detail&mid=B3FCF4FBAB0808624833B3FCF4FBAB0808624833&&FORM=VDRVRV 小氷河期到来か太陽黒点なしの状態続く。CO2温暖化はどうなった(2/2)YouTube https://www.youtube.com/watch?v=p7ZswN_gqIo 宇宙線が気候を変える-太陽編 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=1XFYhuZn2Ho 太陽活動に異変「ミニ氷河期」はやってくるのか 2013/01/30 に公開太陽活動に異変「ミニ氷河期」はやってくるのか 2013/01/30 に公開 https://www.youtube.com/watch?v=QEa_8CqrgOU 「バンアレン帯のなぞを解明するERG(エルグ)」三好由純 2018/02/21 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=GnwLMUheDO0 バンアレン帯には超高エネルギーの電子や陽子が蓄積しています。超高エネルギーの電子が地球の大気へ激突するとオーロラとなります。超高エネルギーの陽子が地球の大気へ激突すると空気シャワー現象が起こりミューオンが地表へ降り注ぐのです。この地表へ降り注ぐミューオンによって気候変動や地殻変動等々が起っていると考えられるのです。 氷河期の解釈には間違いがある2009/02/12 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=4rfRqukkCfc NHKの番組を観た事があります。観た時は話題の内容に随分違和感を感じました。寒冷化の理由を酸素、窒素だけの世界になり寒冷化したというものですが、所謂、温室効果ガスという発想はNASAで仮説として出された火星が炭酸ガスだらけで温度が高くこれが気候に支配的な力というものですが、その濃度が極端で地球にそのまま当てはまるものではありません。NHKの理屈の奇妙な説明は酸素、窒素の様な分子振動で双極子の変化がない気体分子だけの世界になったからだという説に従えば、当時は水は地表に無かったという事になります。温室効果ガスとして空中濃度が高いのは地球では水分子ですからこれを無視する解説には疑問が残ります。捏造番組と感じましたが、この動画の説明で了解できました。 北極の氷が60%増加しバレンツ海の氷も大幅増加。CO2温暖化ってなに2014/01/06 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=EdkJWM4M8WM 最も氷の面積が少なくなる2013年9月15日の北極の氷は、2012年の9月15日と比較すると日本の面積の4.4倍にも上る、大幅な増加がありました。バレンツ海の海氷も海を覆い尽くすほど増加しました。これで日本の冬は温暖化、寒冷化、どっち。 北極の氷は融けていない2010/05/21 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=dYecHui8ncs 「ミニ氷河期」が到来 長沼毅 2012/12/04 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=hnIS2A0U_2E 太陽黒点・宇宙線・二酸化炭素濃度、徹底比較。地球温暖化は人為的か自然現象か2009/09/08 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=qH81JZUKUXc この動画によると5分を過ぎたあたりで、気温変化とCO2の量は見事に一致している、とある。そのデータは南極の氷床から得たデータからも裏付けられたと言っている。要するに”現在の温暖化は人為起源温室効果ガスが原因と言いたいらしい。CO2の排出を人為的に増やそうが、減らそうが、何百万年、何千万年のうちで熱い時もあれば、寒い時もありました。人間の力でどうこうできるものでもないし、危険なのはデータを恣意的に利用したり、わざと利用しなかったりすることです。誰がどのような目的でこれを作ったかが分からない。要するに温暖化はCO2が原因と言ってるの。IPCC関係者か。排出量取引なんかは踊らされてるような気がする、本当は関係ないのに。誰が儲かるのかな。 アル・ゴア『不都合な真実』にある35の科学的間違い(1/2)2010/01/02 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=P2w33s0Ke9Y 日本が京都議定書に乗っかって温室効果ガス排出権をお金を出してまで買ったりせねばならない仕組みを作ったのがアメリカの陰謀。企業負担な投資も多く、日本の没落につながっている。したたかなアメリカや中国は批准していない。経済優先でアメリカは回復している。 アル・ゴア 『不都合な真実』にある35の科学的間違い(2/2)2010/01/02 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=wgHkNjkKDXg 日本が京都議定書に乗っかって温室効果ガス排出権をお金を出してまで買ったりせねばならない仕組みを作ったのがアメリカの陰謀。企業負担な投資も多く、日本の没落につながっている。したたかなアメリカや中国は批准していない。経済優先でアメリカは回復している。 スベンスマルク 雲の神秘(1/5)地球温暖化の真犯人は雲、宇宙線、太陽 2009/01/25 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=6RsMJJEQoD0 気候変動、地球温暖化の主因は二酸化炭素CO2ではありません。気候変動の新理論=宇宙気候学を発足させた、デンマークの宇宙物理学者ヘンリク・スベンスマーク氏らのドキュメンタリーです。スベンスマーク氏が宇宙線と雲の関係を提唱しはじめた1990年代後半から、その軌跡を追った内容となっています。 海水を抜いてみた。世にも不思議な海底地形2014/03/30 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=gAFCHRz8-HQ エベレストより高い山、グランド・キャニオンより深い峡谷、噴き出す熱湯、海の底には驚くべき世界が広がっていた。実際には見られない海底の様子を、最新調査を基に、CGでリアルに再現。海水を少しずつ抜いて、不思議な海底地形を探検しよう。 海が無くなったらどうなるのか2017/11/11 に公開YouTube https://www.youtube.com/watch?v=KYluNK4yAts この地球上から海が無くなってしまったらどうなってしまうのでしょうか? ようやく海底を洗い浚い調査できるようにはなりますが、世界が滅茶苦茶になっている中、生き残ることに精一杯でそれどころではありません。 初期地球の生命誕生は蛇紋岩を中心とする温泉環境だった 東工大 2014/01/24 09:51 Text https://news.mynavi.jp/article/20140124-a084/ 東京工業大学(東工大)は1月22日、長野県白馬地域の温泉水が、地球初期の生命誕生のメカニズムを解き明かすことにつながる成果として、無機的に合成されたメタンガスを含むことを突き止めたと発表した。成果は、東工大 学地球生命研究所の吉田尚弘教授、同・丸山茂徳教授、同・黒川顕教授、同・大学院 理工学研究科の上野雄一郎准教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月15日発行の欧州科学誌「Earth and Planetary Science Letters」に掲載された。 経験と勇気をもって未踏の世界へ進もう 丸山茂徳教授 Text http://www.elsi.jp/ja/research/interview/maruyama.html 地球最大の謎に挑む研究者たち。生命活動には水と大気のほかに鉱物(岩石)が必要。「2012年12月7日、地球生命の起源について研究を始めるべく、地球生命研究所は開所しました。その立ち上げから現在に至るまで、私は、一番重要な研究のポイントは、「現実に生命が生まれたのは地球である」ことだと思っています。生命が生まれる条件をそなえた惑星として、地球に勝る場が宇宙にそうそう見つかるはずがない。それよりも、実際に生命がこうして存在している地球にこそ、最初に目を向けるべきである。ここが出発点です。」温厚な表情を崩さず、丸山はきっぱりと言った。地球という星には海があり、陸がある。十分な質量があるため適度な重力がある。地表を覆う大気は太陽エネルギーの影響を受けやすいくらいに薄く、そのため気象に変化をもたらす。地球は、生命が存在しうる諸条件が絶妙に揃っている惑星なのである。丸山はこれまで、地質学や岩石学において280以上の論文を国際誌に発表。マントル内の大規模な対流運動に着目したプルームテクトニクスにより、1990年代以降の地球物理学に新たな方向性を示した。常に地球科学の研究を先導してきた一方で、地球温暖化など専門外の分野にも関心を示し、積極的な持論展開でオピニオンリーダーとして世間の注目を浴び続けている。その丸山が、自らの研究における集大成の意味も込めて力を注いでいるのが、「地球生命の起源を学際的に探る」ことだ。古くから「生命を作る」試みの研究は無数にあり、生物学者らによりさまざまな研究成果が発表されてきた。だが、丸山によれば、それらの成果の多くは試験管の中の反応を見ることであり、しかも、生物の80~90%を構成する元素、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)を一つにしておけば、時間の経過とともに生命が生まれるだろうと、漠然と想像していたにすぎないというのだ。「確かに、生命の活動にC、H、O、Nは不可欠です。OとHは水となり、CやNは大気となる。しかし、実は生命維持のための大事な要素が抜けています。生物の栄養源である、リンやカリウムといった元素です。ただ、これらは『石』にしか含まれていないため、そのままでは摂取できません。石は地表で雨に砕かれ、川に運ばれて海に行き着きます。その過程でどんどん小さくなり、最終的にはイオンになって水に溶け込むことで、摂取可能になるのです。」丸山は、これら生命活動に不可欠な3つの要素、水、大気、岩石が共存し、太陽の下で物質循環が継続する環境をハビタブル・トリニティ(Habitable Trinity)と命名し、研究の基礎に据えている。ボトムアップ型の複雑な合成反応から初期生命にアプローチ。生命が誕生した頃に似た環境に生息する微生物。専門外の分野に飛び込む勇気。 小長井誠(1949 静岡県掛川市生まれ)。丸山茂徳(1949 徳島県阿南市生まれ)2015年春東工大退職教員インタビュー Text https://www.titech.ac.jp/education/stories/retiring_professors2015.html 2015年3月末をもって、東京工業大学で教育・研究、大学運営に尽力した30名の教員が定年退職を迎えます。退職の日を前に、本学を退職する2名の教授に、教員生活を振り返って、心に残るエピソードや大学への思い、これからの展望について話を聞きました。 小長井誠(1949 静岡県掛川市生まれ)。 石油エネルギーに代わる非常に重要な次世代エネルギーの一翼として、太陽電池がどのような進展を経て今に至っているのかについてお聞かせください。私が太陽電池の研究を始めたのは1972年、学部を卒業して本学の修士課程の1年目のことです。当時私は半導体でトランジスタの研究に携わっていたのですが、ある時指導教員であった高橋清先生から「これからは太陽電池の時代だ。小長井君、太陽電池の研究をやりなさい。」と言われたんですね。高橋先生は非常に先見の明に長けた方でしたので、なんだか面白そうだなと、素直にその一言に従って始めたのがきっかけだったんです。1990年10月、JICAオラン大学支援事業のためアルジェリアに滞在。週末は砂漠での自然環境調査。2年後の1974年にはサンシャイン計画という日本の新エネルギー技術研究開発についての長期計画が始まり、我々も背中を押されるように研究に没頭してきました。特に重要なのは、1980年に発足したNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)と呼ばれる経済産業省所管の組織で、これがまさに産学連携の先駆けとして動き出したんですね。そのプロジェクトに最初から関わることができたことが、これまでのあらゆる成果につながっていると言っても過言ではありません。現在は太陽電池開発の全体像の中ではどの段階まで来ていると捉えていますか。私は、太陽電池がこの国の基幹エネルギーとなるのは2040年から2050年頃であろうと考えています。まだ30年から40年先です。そういう観点で考えると、研究成果が実を結んで本格的に応用されることを一つのゴールと捉えるならば、現在は真ん中を少し過ぎたところです。これまで我々が太陽電池の開発に携わってきた時代というのは、どちらかというと「いかにコストを下げて、高効率な製品をたくさん作るか」ということに焦点を置いていました。次のステージではそれをさらにシステム化し、太陽電池を日本の電力の10%、あるいは20%を担える基幹エネルギー源に育て上げていく必要があります。そしてまさに、今それが始まろうとしているところです。他のエネルギーとの供給バランスや今後の展望についてどうお考えですか。私は基本的に、エネルギーはいろいろ組み合わせてまかなえば良いと思っています。ただ、資源の問題や環境汚染などの危険性を考慮すれば、徐々に石油や原子力から自然エネルギーへとシェアを移行していくことが、日本の未来を決める重要なポイントであることは明らかです。現在、太陽光発電による売電の申込みの総量はすでに7,000万キロワットを超えており、2015年末までに太陽光発電システムの導入量は3,000万キロワットに達する見込みです。将来的には1億キロワットも視野に入れています。日本の発電設備は全部で2億キロワット強ですので、そう考えると、十数年内に太陽光発電が日本国内において基幹エネルギーの仲間入りをすることは間違いないと言っていいでしょう。太陽電池の今後の開発のポイントについてお話しください。太陽電池の大きな課題は、やはりコストです。パネルを屋根の上に乗せようとした場合、たとえ効率が上がったとしても、高額だと躊躇しますよね。そこで今考えているのは、「低倍率集光型太陽電池」です。いろいろ種類があるのですが、仕組みとしてはミラーに太陽光を当てると10倍くらい集光してここに太陽の光が集まる。そこで得られたエネルギーを電力に変換するというものです。日本は雲が多いので、1000倍など高倍率で集光するには、2軸追尾といって常に太陽を高精度で追いかけていく必要があるのですが、低倍率集光では1軸追尾で十分です。次は、低倍率集光の研究に着手します。研究の場」としての東工大について、どのような感想をお持ちですか。研究設備に関しては、目に見えない部分も含めて、感謝しきれないほどの支援をしていただいたと実感しています。大岡山南地区の超高速エレクトロニクス研究棟や南9号館ができたときもそうでしたが、今研究室のある環境エネルギーイノベーション棟にも、他では見られないくらいのスペースと予算をかけて、最高の環境を設えていただきました。おかげで、現在に至るまで最先端の研究を推し進めることができています。まだまだ、志半ばというところでしょうか。できることなら、太陽光発電が10テラワット、20テラワットというエネルギーを生産できるようになるであろう2050年までは、なんとかして生き延びて、その世界をこの目で見てみたいと思っています。そうすると100歳を超えてしまうのですが。可能なかぎり、環境エネルギー分野発展の一助になれればと願っています。まだまだ、休むつもりはありません。未来を担う東工大の学生にエールをお願いします。私は、学生には常々次のようなことを伝えています。世界をリードする研究者となるための条件。その1。(1)常にパッションをもって(2)ブレないで信念を貫く(3)単細胞にならず、他分野の技術を融合(4)最初はデバイスでも、最後はシステムまで。なかでも重要なのは、「他分野の技術融合」です。自分の分野だけ見ていてはだめです。例えば太陽光発電だけやっていても、やはりエネルギー源として見ると不足しています。風力も原子力も勉強して、いろいろ融合させていく必要があります。世界をリードする研究者となるための条件。その2。(1)国籍・宗教・人種に関わらず世界の人と仲良くできること(2)どこの国に行ってもその国の習慣・食べ物に文句を言わず何でも好きになる(3)何でも、誘われたら断らない(4)世界中、どこに行ってもよく眠れる最後の(4)ですが、私はこれだけはなかなかうまくいきませんでした(笑)でも、どこでもよく眠れるということは、それだけ度胸が座っているということの裏返しだと考えます。どうか胸を張って、世界に飛び出してください。 丸山茂徳(1949 徳島県阿南市生まれ) 先生の専門のご研究について、これまでを振り返っていただきながら、お話をいただけますか。私の専門は地質学で、これまで「生命と地球の歴史」にまつわるさまざまな研究に携わってきました。最初に取り組んだのが、日本列島の地質学です。日本列島がどのような環境のもとでどのように形成されていったのかということについてさまざまな仮説を立て、高圧実験により地球深部の環境に存在し得る物質を再現するといった研究活動に、富山大学とアメリカのスタンフォード大学とを行き来しながら、約20年にわたり携わってきました。その後20年ほど前から東工大に移り、前述の研究を続けつつ、地球の歴史、さらには生命の歴史の謎を解明すべく、地球上に残るさまざまな試料を集め、世界30カ国、約50から60の研究機関と共同研究を続けています。人類の祖先がチンパンジーなどの類人猿から分かれたのが700万年から600万年前と言われています。アフリカの赤道地域で誕生し、瞬く間に地球上に拡散した私たちの祖先は、それまでとは次元の異なる進化を遂げている。こうした高度な能力を備えた人類誕生の条件を体系化し、チャールズ・ダーウィンの進化論を含め、ゲノムから天文学までを一体化した壮大な理論の構築・整理を行ってきました。現在は関連するもう一つの大きなプロジェクトにも携わっていますね。はい。文部科学省のWPIプログラム※1の支援を受けて設立された地球生命研究所(ELSI)での活動です。「生命と地球の謎を解き明かす」を命題に、「地球科学」「生命科学」「惑星科学」の分野を融合させた地球規模の壮大な計画として、2014年より本格的に進行しています。生命活動を行うためには「水」「大気」「岩石」の3要素が必須です。そして、何よりも海と陸地がなければ、持続可能な生命は存在し得ません。幸い地球上には、実に1万以上の異なる表層環境が存在しています。そこで、こうした異なる環境同士を試験管上で合わせることにより原始地球の表層環境の復元を試みるという、いわば「ボトムアップ型のアプローチ」を行っています。さらに、オーストラリアやアフリカなど、原始地球の表層環境と似た場所に足を運び、その環境に適応した冥王代※2類似環境微生物のゲノム解析を進める「トップダウン型のアプローチ」を併行して行い、融合することで、人類最大の謎である生命の起源に必ずやたどり着くことができると確信しています。先生はご専門の地学はもちろんのこと、さまざまな分野でも影響力のある議論を展開されてきました。その知識はどのようにして獲得されるのですか。私の科学の進め方は、いわば「俯瞰科学」とでもいうべきものです。高台から俯瞰的に科学全般という平野を見渡すイメージですね。これまでの多くの研究者は、自身の専門の分野のみを掘り下げてきました。ですが、それでは異分野の専門家たちと意見交換や議論をするにはどうにも歯が立ちません。そこで、時代の流れとともに専門外に裾野を広げた研究者も現れ始めたのですが、「広く、浅く」の域を出ず、やはり自身の専門以外で戦うだけの土台を築くのに苦労していたんですね。そこで、私は専門の地学以外の分野について、独学で「広く、深く」学ぶことを実践してきたんです。そうはいっても、言うは易し、行うは難しでしたが。では、どのようにしてマスターしていったのかを簡潔にお話ししましょう。例えば、生物学になると、有機分子の名前だけで6,000種類もあるんです。重要なことは、それを一つひとつ拾って覚えているのではなく、その中で最もキーになるものは何かを専門書や文献をあたって自分で調べ、しっかりインプットするのです。それが1つ目の学習法。2つ目は、どの分野にもわずかですがその分野に精通するプロがいます。そのキーマンと友達になるのです。そして自分の家庭教師になってもらい、徹底的に基本をマスターする。私はこれらの学習法をそれぞれ「書斎科学」、「耳学問」と呼んでいます。この方法を実践に移すことで、これまで50以上の分野の知識を獲得し、さまざまな専門家と交流を図ったり、時には議論を交わしてきたということです。東工大で研究生活を続けてこられた中で、最も思い出に残るエピソードについてお聞かせください。今から5、6年ほど前になりますが、岡眞教授が理学部長をされていたときに、毎年1回年末に理学部主催でクリスマス談話会という催しを始めることになったんです。その1回目の講師に私が指名を受けまして。当時、地球温暖化に関する私の主張に対して、理解を示してくださる方々がいる一方で、批判も甘んじて受けていたのですが、その談話会で話し終えた後、私が純粋に科学者としての誇りと尊厳をもって取り組んでいる姿勢を理学部長はじめみなさんが共鳴してくださったんです。「科学者の社会的責任として、そういう姿勢を私たちは支持する」。一端の学者として、これ以上にありがたい言葉はありません。一生涯の宝物として、大切にしていきます。 今後のご予定と、東工大の学生に一言メッセージをお願いします。教員としては、ここで退職しますが、引き続き自分自身の研究の総括をしていく予定です。この他にも、太陽系の惑星形成論に則った小惑星成分分析に関わるオファーも受けており、今後の動きをいろいろと計画しているところです。学生の皆さんには、もっと粘り強い探究心をもって勉学や研究に臨んでほしいと切望します。ものごとを理解するには、新聞を読むようなレベルでわかったつもりになっていては駄目です。たとえ1行の文章でも真意がつかめなかったら、例えば複数の文献とにらめっこをしながら、1ヶ月、悶えながら考える。そこまで没頭すれば、その1行を理解できたという達成感は、生涯頭の中に残ります。真面目に一生懸命自分の研究を突き詰め、本気で世の中の役に立とうと考えている学生がいる一方で、残念ながら、そこを履き違えている若者が年々増えていることも事実です。早くそのことに気がついて、自らの"真の生きがい"を見出してほしいと願っています。 丸山茂徳先生による特別講演会。暁星国際中学・高等学校(千葉県木更津市)2016年02月10日Text http://www.gis.ed.jp/blog/2015/20160210.html 丸山先生には、なんと12年間にわたって、最新の研究のお話や研究室訪問といった形で知的な活動をご支援いただいています。 【関連文書】自然を知る 地震と津波と活断層などを知る-その1-地球物理学者島村英紀氏(元北大教授)の知見 2019-06-18-dont-fooled-by-theory-of-global-warming-by-maruyama-shigenori- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月25日 20時38分50秒
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